ウェクラ短信145
至仏山 尾瀬
2017/05/02
黒川、大橋
7:58 鳩待峠の駐車場から至仏山登山口に向かう。これから登ろうとする至仏山が奥に見える。



















参考情報
尾瀬戸倉観光案内所

コースタイム
鳩待峠8:20オヤマ沢田代10:05-小至仏山直下10:35-至仏山山頂11:1012:15-川上川13:00-鳩待峠13:30

ルート図






 尾瀬での山スキーは、燧ケ岳と至仏山に代表される。厳冬期にその山域に行くには、アプローチの問題があり簡単には近づくことができない。至仏山へは、戸倉から鳩待峠への道路が開通しないことには近づくことができない。猛者は、戸倉から鳩待峠、至仏山と繋げることができるが、そう簡単にはできないことだろう。尾瀬戸倉観光案内に問い合わせたところ、戸倉から鳩待峠間の開通は、4月28日とのことだった。例年ならこれより一週間ほど早く開通するが、今年は積雪が多く除雪が間に合わないとのことであった。
 
燧ケ岳では、七入から御池までの開通が、例年なら連休前に開通するが、此方も除雪に時間がかかり、連休過ぎの5月12日が開通予定とのことであった。
 
至仏山は、植生保護のため登山道の閉鎖がある。連休明けから6月30日まで入山禁止となる。山スキーをやる者にとっては、道路開通から五月連休までが、山スキーを楽しむことができる唯一の期間である。
 
戸倉の駐車場まで鹿沼から2時間ほどで着く。車に乗っている時間が短いということは有難いことだ。このことは群馬県と栃木県の県境にある金精峠の除雪が終了し、通行できるからだ。金精峠が通れなかったら、倍以上の時間をかけてまで至仏山には行かないと思う。
 
券売機で切符を購入し、次から次と出発するワゴン車に乗り込み、20分ほどで鳩待峠に到着する。登山口では登山者、スノーボーダー、スキーヤーと小さいリュックや大荷物を背負った人達が身支度を整え出発していった。今日は全国的に晴れの予想通り、雲一つない青空が広がっていた。至仏山を目指す人々も軽やかに笑顔が絶えなかった。ダケカンバ、ブナ、シラビソの大木が多く、行く手を遮るものが少ないので開放感がある。待ち切れないボーダーが、沢状となっている窪地を滑り降りてきた。登り返す苦労など、苦にもならないほど若さが溢れていた。
 
至仏山の全容が見えるピーク1866.9mで初めての休憩をとった。オヤマ沢田代辺りに来ると、進む方向に小至仏山が見えてきた。いつもこの場所に来ると、思い出多いヘイズル沢遡行がよみがえってくる。このときは、二日目にスタートして直ぐの20m大滝を、高橋さんが登攀する姿は圧巻だった。
 
小至仏山を巻くようにして伸びるトレースを行くと、前方に至仏山が見えてきた。山頂には色とりどりの服装をした人々が休んでいた。山頂からは富士山が見ることができた。いつも南会津の山並みから見る景色と違って、新潟方面の山を読み取ることに時間がかかった。隣にいた若者は、北アルプスや八ケ岳などを言い当てていた。
 
山座同定やゆっくりした昼食を楽しみ、滑降準備の支度をして高まる気持ちを抑えながら大斜面に飛び込んでいった。最初は、余りにも広すぎる斜面にどこをどう滑り降りたらよいのか、どこで曲げて良いのか戸惑いながら、雪面に恐怖を感じながら滑り降りた。黒川さんを見ると、私の気持など微塵も感じることなく、力強い滑りで舞い降りていった。黒川さんの滑る姿に圧倒されながら、ワル沢から川上川へと滑り降りていった。
 
スキー板をリュックに括りつけ、鳩待峠を目指して歩いていると、木々の間から真っ白に輝く至仏山を仰ぎ見ることができた。



9:15 至仏山が良く見える所で休憩した。左の小ピークが小至仏山。
8:28 ブナやダケカンバの大木がある、気持ちの良い斜面を歩く。足取りは軽い。

10:04 オヤマ沢田代付近から見る小至仏山。右奥が至仏山。



















10:39 小至仏山直下をトラバースする。
11:07 至仏山山頂には、色とりどりのウェアーを着た人たちが見えた。


11:12 記念写真に収まる。
11:20 尾瀬ヶ原の上には燧ケ岳、その右奥には会津駒ケ岳が見えた。

 
12:21 力強い攻めのスキーで舞い降りる。  



12:21 シュプール跡が見える斜面をどんどん降りていく。
 
12:24 快適なザラメ雪の感触を楽しみながらターンする。  

大橋さんの自由で華麗な滑り







































12:29 素晴らしい斜面とスキーヤーに、至仏山の喝采が聞こえてきた。

13:09 満足感に浸りながら鳩待峠に向かう。左上には至仏山が輝いていた。



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