ウェクラ短信144
月山 山形県
2017/04/22~23
加藤、黒川、大橋、山﨑

4月22日(土曜日)9:36 月山の姥沢駐車場では、春スキーを思わせるような青空があった。

























参考情報
小山山岳会 月山・品倉尾根(山スキー)橋田氏

コースタイム
4月23
リフト上駅8:20-標高15009:12-稜線(1620m)10:3511:20(天候待ち・滑降準備)-避難小屋12:15(昼食・休憩)-姥沢駐車場14:40


ルート図






4月22日(土曜日)
 
記憶が不鮮明だが、随分前にウェクラメンバーで月山の春スキーを楽しんだことがあった。このときは、スキー場で滑ることだけが目的であったような気がする。月山でスキーをやるということは、ウェクラメンバー間で毎年のように話題に挙がるが、実行に移すことがなかった。この思いもよらなかったことを、山﨑Lが立案し計画を組んでくれた。内容はスキー場だけを滑るのではなく、月山から湯殿山スキー場に滑りこむ、スケールの大きなビッグ計画であった。一日目を姥ケ岳やスキー場で過ごし、二日目にビッグツアーをやる計画である。
 
東北道と山形道を利用し、4時間少しで姥沢駐車場に着いた。支度をしていると、青空が見えたりして絶好の春スキー日よりである。しかし雲の流れが早く、晴れたり曇ったりと高山特有の天候であった。スキー板を担いで歩きだすと、無料でスキー板をリフト乗り場まで運搬している雪上車に、スキー板を預けることができた。歩いても10分ほどの僅かな距離だが有難かった。
 
リフトに乗車し、リフト上駅に着くとガスが出ていて視界が悪かった。ここから月山方面や、姥ケ岳方面に行くグループに分かれる。姥ケ岳を目指していると、ときどき雲が切れて息を呑むような景色が広がって見えた。しかし月山の姿は見えなかった。
 
姥ケ岳山頂には、ガイドツアーのグループ15名ほどが、ガスが切れるのを待って休んでいた。突然北西方面のガスが切れ、視界が広がった。遠望は得られなかったが、湯殿山や明日下山する尾根も見えた。急いでシャッターを押していると、先程のグループが我先にと湯殿山神社方面に下山していった。しかし、5分もしない内に雲が流れてきて、辺りはガスに包まれてしまった。
 
シールを剥がし滑降を始めたが、雪面がカリカリのアイスバーンになっていて、ボーゲンを酷使して滑り降りた。100mほど標高を下げると、待ち望んでいたザラメ雪となりスキー板も上手い具合に曲がってくれた。昼食後、もう一度同じコースを辿り、今日の宿となる大井沢温泉の「江戸屋」に向かった。

4月23日(日曜日)
 
朝起きると青空が広がっていた。しかし月山方面を眺めると、雲が掛かっていて山頂が見えなかった。車をデポする為、宿の主人と湯殿山スキー場に向かった。月山第二トンネルを過ぎると、今まで青空が見えていた天候が一変し、曇天となった。既に今シーズンは終了した湯殿山スキー場に駐車し、主人の車で再度月山側に戻った。取り留めのない話しのなかで、主人の人柄の良さを伺い知ることができた。
 
メンバーと合流し姥沢駐車場に向かった。今日はスキー大会があるので混雑していた。お世話になったご夫婦に、お礼の挨拶をしてリフト乗り場に向かった。雪が降っていて冬に逆戻りしたようである。このとき、レストランのアナウンスで「今日は雪が降っています。このようなことは月山では当たり前のことです」との放送があった。なる程と納得した。
 
リフト上駅に着くと、5m先が見えない程ガスが出ていた。しかし、今日の天気予報は回復傾向にあり、昼頃には晴れるとの予報を信じて前進することにした。GPSのルート通りに進み、少し歩いては確認の繰り返しをしなければならず、距離が稼げない。立ち止まってはガスが晴れることを祈り、少しでも景色が見えると元気を取り戻し、スキー板を進めた。
 
GPSはルートを外さない限り道迷いは起こらないが、現場の地質まで読むことが出来ない。金姥(かなうば)と柴灯森(さいとうもり)の鞍部に出て柴灯森を目指すルートだが、ヤブの中に入ってしまった。登山道も出てきたが、スキー板では進めそうもないほど、風で雪が飛ばされていた。視界があれば、雪のあるルートを選択して柴灯森に立つこともできるのだろうが、無理だった。
 
時間も11時近くなり断念することを決意した。晴れていても我々には初めてのルートなので、難しい時間帯だろう。この頼もしい決断は、山﨑Lと加藤さんの長年の山岳経験から発せられた。
 
ここからも試練が待っていた。ホワイトアウトのなか、カリカリアイスバーンとアイスバーンの上に新雪が乗った、複雑な斜面を下山しなければならない。停止していても身体が動いているような錯覚にとらわれ、転倒してしまう。GPSを頼りに下山しなくてはならないが、自分にはまだまだGPSの使い方が慣れてなくて、確認するのに時間と手間が掛かり焦ってしまう。今になって思うが、あの場所が緩斜面だったから良かったものの、急斜面のアイスバーンとホワイトアウトを考えたら、恐ろしくなってきた。あの状態のなかで転倒したらどこまで流されるか分からないだろうし、ガスのなか仲間を見失ってしまうかもしれない。この様な経験は二度としたくないと思った。
 
リスト上駅が見えたときはホッとした。上駅の避難小屋で昼食休憩とした。湯殿山スキー場にデポした車の回収をどうするか協議中、加藤さんのスキー板も滑るが、舌も滑らかに新潟の若者と交渉し、回収する手配をしてくれた。このときの私は、うつらうつらと昼寝をしていた。
 
湯殿山スキー場には穏やかな空気が流れ、雪の間からフキノトウが顔を出していた。二人の若者にお礼の挨拶をし、山々の雪解けが始まった月山花笠ラインから山形道に乗り継いだ。月山方面を仰ぎ見たが、最後まで月山の全容を見ることはできなかった。
 
                       O.


4月22日(土曜日)



10:23 リフト上駅に着いたが、ガスで視界が悪かった。
9:46 雪上車にスキー板をお願いして、軽荷でリフト乗り場に向かう。


11:26 姥ケ岳山頂では、ツアーをするグループが晴れるのを待っていた。
10:43 リフト上駅から姥ケ岳を目指す。


11:44 目の前には湯殿山が見えた。
11:44 西方向のガスが切れて、湯殿山スキー場に降りる山並みが見えた。


12:11 標高を下げるとザラメ雪となり、快適にスキーが回ってくれた。
11:59 カリカリアイスバーンの姥ケ岳山頂からリフト下駅に滑降開始。

12:14 雪の腐ってるところもあるので、慎重に板を回す。 12:14 急斜面から緩斜面へとスキーを繋いでいく。


14:38 姥ケ岳山頂から二度目の滑降を楽しむ。
14:44 どこかで見たことのあるような風景が目の前に広がった。

14:44 ガスの晴れ間をつき、急いで滑降する。




4月23日(日曜日)
8:08 リフト上駅に向かうが雪が降っていて寒い。


















14:11 ツアーを断念し、駐車場を目指して滑降する。
9:12 ガスと降雪で、これから進もうとしている景色が全然見えない。

14:11 今日は標高を下げてもガスっていた。 14:11 ツアーは出来なかったが、滑降を楽しむことができた。

14:42 姥沢駐車場から湯殿山スキー場まで、お世話になった二人の若者。










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