ウェクラ短信134
女峰山 日光表連山
2016/12/24~25
加藤、黒川、山﨑

7:08 行者堂からスタート













参考情報
なし

コースタイム

12月24日
行者堂7:00-水場9:3040-黒岩12:4013:00-唐沢小屋16:15

12月25日
唐沢小屋7:00-女峰山8:10~30-唐沢小屋9:10~30-黒岩11:20~30-水場12:20-行者堂14:40

ルート図




我がふるさとの山「女峰山」
 2000m級の山が連立する、日光表連山の一つ「女峰山」を登る。
 
その山頂から四方の山々を方位磁針により、地図上に落とし同定することは楽しい。女峰山も他県の高山からの展望で、その対象になっているのだろうか。行者堂ル-トから唐沢小屋泊りの山行とした。当初は霧降高原ル-トを予定したが、山行終盤に重荷で山頂からの下降は危険と判断して変更した。

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 雲の流れは早い。ミヤコ笹の葉擦れの音も子守歌に聞こえる。行者堂から八風まではプロムナードに等しく、目にする草原は一見斜度も優しく見える。しかし地形図を見ると分かるように、少しずつ斜度が増している。風景があまりにも美しく、そう錯覚してしまうのだろうか。
 
カラマツ林帯を抜け、尾根の合流を幾つか見送ると、左手に沢を見ながらの尾根歩きになる。田母沢の源流だろうか。そして右側から天狗沢が合わさると、岩稜地帯の始まり「八風」の景勝地となる。南には茨城県の秀峰「筑波山」が雲間に浮かんでいた。そして目を西に向けると、はるか彼方に白装束に身を纏う「富士山」が目に入る。Wowthat´s fantastic. 思わず足を止めてしまう。
 
岩場を三点支持で超え、登山道のとおり稜線を歩くと、渦巻く強風に行先を封じられる。身体はよろめき、四つん這いで踏みとめる。こんなわけではと、弱音が見え隠れする。ガレ場を強風に打ちのめされ黒岩に着いた。雲竜渓谷の滝の連動が眼前に広がる。夏場は「カラカラ」と凄まじい落石の音響が谷間に広がるが、この時期すべての物を凍結と化す無表情の一枚のモノクロと変えてしまっていた。対岸の岩肌に草木地帯の広がる空間があるが、周りを厳しい岩稜が囲み鹿熊などの生息も出来ないだろう。
 
方向を西に変えて急斜面の笹尾根を10mほど登るが、雪と凍結によるスリップで一歩が出ない。引き返しアイゼンを装着する。引き返すなら黒岩で判断しようと決めていたが、その決断は難しかった。田母沢の左俣源頭を左手に見て、急斜面を20分ほど登り2110のピ-クに出た。なれない冬装備の出で立ち。時折アイゼンの爪でバランスを崩しての登り。帰りの下降ではもっと注意が必要になってくる。
 
中禅寺湖が男体山の左下に見える。傾き始めた太陽の淡いオレンジ色の光線が山々を照らす。あと100m高度を上げれば小屋も見えてくるだろう。前を行く二人の後ろ姿にも安堵の色がうかがえる。

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 小屋の一夜は長い。小屋内は冷凍庫の中と言っても過言ではない。静まり返った暗闇の世界。卓上には昨夜の残りの鍋と凍てつくグラス。シュラフの口元が息の凍結で冷たい。寝返りを打つとサラサラと碓氷が剥がれる。深夜幾度となく「戸」を開ける。夜空に輝くオリオン座、そして北斗七星。日光市内の夜景も、キ-ンとした冷気に光り輝く。
 
小屋の朝は早い。7時前に歩きだし山頂を目指す計画。スト-ブの音が勢いよく燃え上がる。そそくさと準備をしてアイゼンを着ける。小屋の出口でアイゼンの爪が鳴った。
 
約束された高気圧が日本列島を包む。群青色の空に女峰山の頂きが突き刺さる。針葉樹林帯を速足で抜け、急斜面の雪ガレをトラバ-ス。対岸に渡り直登で上を目指す。クロモリの爪が氷にかみつき身体を守る。この山行でのハイライト。振り返ると小屋の白い小さな屋根が樹間から覗く。
 
遭難者慰霊塔の前を過ぎれば山頂は目前だ。前が開ける。山頂手前の祠らの前で、お二人はまだかまだかと、笑顔で私の到着を待っていてくれた。
 Thank you for waiting.

                           山﨑






笹原を行けば苔生す墓の在り主追ひて果てし稚児の墓なり

笹原に顧みすれば冬空の澄みて筑波嶺程近く見ゆ

冬女峰したたか険しき山なれど古希の健脚物ともせざり

重き荷と嶮路に喘ぎ思ひしは旅荷託せしヒマラヤの歩荷

山小屋の凍て付く寒さに酒を呷りシュラフに潜れば鼾睡頻り

漸うに山下り来れば足腰は伸ばすも難儀屈むも難儀

                       ku.



8:24 まずは稚児墓目指して
9:34 水場近く 赤薙山奥社が見える


12:13 「八風」 一段と風が強くなる
9:36 男体山も見えて スキ-滑走に良い斜面です

12:14 前に進めないくらいの強風 山は時雨れていた

















12:44 黒岩 この先の小尾根が凍結している アイゼンを装着


14:35 2110ピ-クまであと少し 辛いところ
14:04 針葉樹林帯の手前 田母沢左俣源頭部

15:27 2200を超えると眺望が広がる


15:45 女峰山が眼前に迫る 風は落ち着いてきた
15:45 男体山 大真名子山 小真名子山


16:10  小屋手前のガレ もう少しです
16:01 軽いアップダウンが続く

16:15 どうにか日暮れ前に着いた















翌日の朝

7:35 ご来光だ
7:25 25日 早朝ザックは小屋において

 
7:36 カチカチの斜面 そして見た目以上の急斜面
  8:14 だれもいない三人だけのスペ-ス

8:20 素敵です You did it.
8:21 何もかも全てが吹っ飛んだ「感無量」

8:22 トップ有難うございました 両毛国境を見ていたのかな  

8:22 北斜面はやはり厳しそう(赤薙山ル-ト)

8:22 朝日に照らされて















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