バラジマ沢 丹沢山塊世附川
2016.11.13
高橋
(ラバーソール)
国境稜線にリンドウが咲いていた












遡行図 なし



参考情報
「霧」 バラジマ沢 2014年6月14日

コースタイム
吉政・駐車地点9:02-切通峠9:161086ピーク9:2555(ロスタイム30分)-切通沢橋10:3742-バラジマ橋12:0615稜線13:38高指山14:0019吉政・駐車地点14:44

ルート図



 久々に身体が空いたので、丹沢へ出かけた。丹沢といっても、山中湖に近い。丹沢では、最も西に位置する沢である。帰路に歩いた稜線は、山梨県との県境、甲相国境稜線だ。
 
バラジマ沢は、茨島沢という表記のようだが、通常「バラジマ沢」と表記されているようだ。バラジマ沢と要所小屋沢が分かれる所の橋には「バラジマ橋」の看板がついている。バラジマ沢は、丹沢湖に注ぐ世附川の最も西に位置する支流である。マニアによって歩かれている初級の沢だ。
 「霧」というホームページを参考にさせてもらったが、「霧」は、私が遡行の候補を探していると度々検索されてくる。おそらく沢に求める好みが近いのだろうと思う。

 
山中湖の東はずれの「平野」から切通峠を目指す。東へまっすぐ向かう一本道を「吉政」まで車で入る。車を路肩において歩けば、切通峠までは15分だ。
 切通峠から甲相国境稜線を北へ向けて歩き、1086ピークから東へ延びる小さな稜線を下り、「新大棚沢林道」へ降りる。この後は、切通沢の左岸に延びるこの林道を下って、切通沢橋へ向かう。切通沢橋がバラジマ沢の入渓地点だ。
 現地の看板を見ると、切通峠から直接この新大棚林道へ下るルートもあるようだ。
 新大棚林道は、地理院の地形図には載っていない。グーグルアースによって把握することができる。


駐車地点から富士山が大きく見える
切通峠へ向かう 雰囲気の良い朝の雑木林


立派なブナ林を通過して切通峠へ向かう
切通峠から甲相国境稜線を登る 良い雰囲気の尾根だ


出発から1時間ほどで、切通沢橋に到着 ここからバラジマ沢へ入渓
新大棚沢林道を下る 今日は天気が良く明るく暖かい

バラジマ沢は、沢幅は狭いが水量の多い沢である。釜のある小さな滝が続く。もう11月も中旬、水に入りたくないので、徒渉や釜のへつりに苦労する。暖かい季節で、水に入るのを厭わなければ、そう難しいところはない。水に入るのを嫌い、飛び石伝いに徒渉しようとしたら、滑って転倒して少し左半身を濡らしてしまった。この沢の岩は褐色の苔が付いていて、ラバーソールではよく滑る。
 大きな滝は、バラシマ橋の手前にある8m滝だ。二条に分かれて豊富な水量を落とす見事な滝だ。この滝は登れるようだが、褐色の苔が付いた岩は見るからに滑りそうだ。水にも濡れたくないので、左岸の林道へ上がって巻いた。
 まともに滝を登ったのは、一つしかない。バラシマ橋のすぐ上の二俣で、左俣のバラシマ沢へ入るとすぐに3mほどのスラブ滝が現れる。傾斜もあるので、少し手強いが、水流左を「苦労して」登った。
 最も美しい渓相を見せるのは、880m付近に現れる三段の滝だろう。沢が開け、両岸の黄葉も美しい。小さいながら曲折する連瀑、三段の滝を豊富な水量がドウドウと滑り落ちる。この景色を見ることができたのは、今日の収穫だ。
 920m付近の二俣を過ぎると源頭の雰囲気になる。右岸の林道がUカーブする940m地点で二俣になる。ここは、水がわずかに流れる右俣に入る。この右俣のすぐ先で水は涸れる。涸れた沢は、西へ向かい、徐々に南の方角へ向きを変えて最終的には高指山の東尾根の稜線鞍部、標高1090mに上がる。



二段の小滝 上段の強い水の勢い
二段の小滝 右をへつる 水量は思った以上に多い


大岩の滝2m 大岩を回り込む
大釜の小滝 右をへつって越える


穏やかな流れが続く 岩はよく滑る
ゴルジュ CSの小滝 前方に堰堤が見える 左岸を登り林道へ上がって巻いた


二条の大滝8m 中央を登る者もあるようだが、岩が滑りそうなので左岸から巻いた
二条の大滝8mが見えてきた 前衛の小滝も良い雰囲気だ

林道から眺めた二条大滝 落ち口はナメだ

 出発地点から切通峠、1086ピークへ登る間、厚着をしていたので汗をかいた。ピーク付近で上着を脱ぐ時に、手袋と高度計を腕から外して地面に置いた。こういう時に忘れ物をするものだ、高度計を忘れないようにしないといけない。そう呟きながら、上着をザックに入れた。
 そこから100mほど移動して、下るべき尾根を少し下った。そこで、高度計を忘れたことに気付いた。手袋はしっかり付けている。5分も経っていない。急いで戻って、高度計を探した。黒い色なので見つかりにくいとは思った。確かこの辺でザックを降ろして上着を脱いだはずだ、という辺りをしらみつぶしに探したが見つからない。不思議だったが、見つからない。ザックを下した場所はだいたい分かる。だが、高度計は落ちていない。20分ほど探したが見つからなかった。
 悔しいがあきらめた。精度と安定性のある高度計だった。それまで使っていた高い外国の製品よりはるかに優れている。そう思っていた。
 そんな訳で、今回の遡行は高度計無しで現在地を確認した。幸い難しい地形が無かったせいか、問題はなかった。しかし、高度計がないと不安だった。やはり、現在地確認の有効な道具である。
 あきらめて、新しい高度計を買うしかないだろう。前と同じ高度計を買うつもりだ。




バラジマ橋のすぐ上の3m滝 水流左を登った
880m付近 三段の連瀑 両岸の黄葉も素晴らしい


890m付近の左岸支流はナメ滝 この上で源頭の雰囲気に
源頭付近は、枝尾根の黄葉が見事だ


高指山の眺望が良い 富士山と山中湖
マユミの木と青空

のどかな甲相境界尾根を下って帰路につく



Home