悪沢・熊沢・小熊沢 丹沢山塊世附川
2016.10.02
高橋(ラバーソール)

ヤマホトトギス 山ノ神沢出合の先の河原で 









遡行図  なし



参考情報
「ヤマレコ」世附川水系 悪沢 読図遡行 2013年11月15日

コースタイム
浅瀬駐車場9:18-悪沢出合10:04-山ノ神沢出合11:4755-悪沢出合12:10-熊沢日影沢出合12:31-熊沢出合12:38640m二俣(左俣へ)13:10-三俣(右俣へ)13:21-760m稜線鞍部13:44-林道14:50-浅瀬駐車場15:00  (ゆっくり歩いています)

ルート図




 先週の奥秩父でも思ったことだ。山へ入ると、つややかな栗の実が生っている。つい最近までは、青い小さな毬だったと思っていた。月日の移り変わりは怖ろしいほどの速さである。今シーズンも、早終盤を迎えている。
 治療のわずかな合間を縫って沢を歩いている。今週も偶然そういう時間が生まれた。沢の散歩を考えて、世附川(よづくがわ)を選択した。
 西丹沢は、いろいろな渓を巡ったが、世附川は歩いたことがなかった。たいがいアプローチが長いこと、ちょうど沢を歩き始めたころ、その辺りには熊が徘徊しているという情報があったことなどが理由である。
 今でも、丹沢で熊を見たという情報は多い。どこにも熊の痕跡はある。それなりの対策をして歩けば、どこを歩いても同じだと思うのだが、人の心は微妙なものである。今回も、歩き始めた林道ゲートの先で入漁料の徴収をしていた係りの人が、「熊沢、小熊沢は字のごとく熊の巣があり、つい最近も付近で熊を目撃した」と言う。
 単独行である。こういう話を聞くと、どうしても弱気になってしまう。いつもより頻繁に笛を吹きながら歩くこととなった。
 世附川の悪沢は、ちょうど人の掌のように谷を広げている。左手だとすれば、歩いた小熊沢は、小指の位置だ。最も上流部で熊沢と流れを分けている。掌の頂部には椿丸902mを頂いている。熊沢は熊ノ沢ともいわれるようだが、ここでは熊沢と表記した。
 小熊沢は、世附川の標高400m地点へ合流する悪沢の支流である。出合から入渓すると歩く渓の名前が、悪沢、熊沢、小熊沢と変化する。悪沢の支流は幾つかあるが、どれも篤志家によって歩かれているようである。
 
悪沢は、水と岩がきれいな沢である。先日奥秩父の雷川を歩いたが、河原に泥があり枯れ木が散在してやや荒れた谷だったが、そういう雰囲気がない。丹沢の渓は、もちろん流木はあるのだが、河原はいつも水で洗い流されたようにきれいだ。どうしてなのだろうか。不思議に思う。沢床がきれいなので水もきれいに見える。

 
悪沢・熊沢・小熊沢には、丹沢の谷の美しさがそのままに残されている。ただ、上流部では、岩がもろくなり、崩落部もある。センカイ沢が出合う標高540mから先は、大規模な倒木が見られ渓の景観が失われている。遡行も苦労する。2010年9月の台風の被害のようだ。
 悪沢・熊沢・小熊沢はゴーロの沢だ。大きな滝がひとつもない。途中、いくつかある支沢には、大きな滝が見られるのに不思議な感じがする。散歩にはちょうど良い沢だが、少し物足りない。ただ、詰めにかかる上流部まで水流がある。
 今回は、小熊沢を歩いたが、他の支流には魅力的な沢もあるようだ。いつか歩いてみたいと思う。




対岸に見える流れ 悪沢出合は近い
世附川対岸に見える夕滝 高い滝だ 見えるだけで100mぐらいある


悪沢出合 鉄の赤い杭が見える ここから入渓
すぐ水のきれいなゴーロになる


1m以下の小さな滝と釜が何度も現れる
小滝の連続 水が澄んでいる 水底の小さな石まで見える

ゴーロも明るくてきれい 歩いていると気持ちがよい
左岸から入る支流の大きな滝30m

初めての滝らしい滝 それでも3m 空が明るくなってきた 休憩してパンを食べる


ゴルジュ入口 倒木が重なっている
ゴルジュ出口は小さな滝が続く


深い淵があるところ 左岸をへつる
小滝が続く 濡れた岩は滑るので注意


小さな滝が続いて気持ちがよい 写真を撮ってばかりなので、なかなか二俣へだどり着かない
左岸から沢が入る 4m、5m滝 このすぐ先にも同じような支流が入る


505m二俣 左が山ノ神沢、右が悪沢本流 左俣は小さな石積み堰堤 奥に大きな滝が見える 山ノ神沢は2010年の台風で谷が埋まったという
こんな開けた所もある 明るい

取水ダム ここから取水しているようだ 右から沢が入る


遡行概念図





悪沢出合(左) 悪沢はゴルジュの様相で暗い 
センカイ沢出合手前のきれいな流れ


倒木は、右岸の人工林の杉だ 写真を撮るべきところもない
540m二俣 左俣はセンカイ沢 奥に大きな滝が見える 右俣本流には倒木が ここから倒木が多くなる 


560m二俣 左俣の熊沢日影沢には4mぐらいの滝が見える
660m三俣 正面が中俣 一番右の右俣に入る 右俣は少し登ると二俣になる この左俣を上がり750mの稜線鞍部をめざす


750m鞍部が見える 急な斜面だが手をつくほどではない 下草もない 鹿に食い尽くされたのだろう 何度も休みながら 少しずつ高度を稼ぐ
下山尾根は、こんな感じ ヤブも下草もない 快適な下りだ 林道まで約1時間 ただし、踏み跡は不明瞭 登山道はない



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