ウェクラ短信 128
大薙沢左俣~右俣 片品川羽根沢
2016/08/25
黒川、大橋
(ラバーソール)
12:29 ムシカリが赤い実をつけていた。もう秋だ。














参考情報 
「あの空の下で。。。」大薙沢左俣→右俣下降2006.9.30

コースタイム
大清水駐車場7:25-大薙沢入渓8:00-(1対1)二俣9:07-15m三段ナメ滝10:12-稜線登山道12:23-右俣下降12:44-1660m二俣13:13~43-(1対1)二俣14:48-大薙沢入渓点15:50-大清水駐車場16:22

ルート図






 天気予報を見ていたら、週末が悪く、明日がまずまずの予報となっていた。以前から気になっていた、丸沼から登山道を利用して、四朗岳(シロウダケ)から燕巣山(ツバクロスヤマ)の稜線に出る大薙沢を突然に思いついた。
 明日のことなので、失礼とは思いつつ地元の仲間だけに直接メールを入れた。有難いことに、即答で加藤さんから参加意向があった。しかし重要な用事を忘れていたらしく、丁寧な断りの連絡があった。今回は黒川さんと二人で行くことになった。急いで計画書を作り、警察署にFAXを入れ、沢支度をした。
 
夜半から明け方にかけて強い雨があり、例幣使街道では大きな水溜りが出来ていた。金精峠を越え群馬県に入ると道路が乾いていた。こちらでは雨が降らなかったようだ。
 
平日とあって、尾瀬の入り口である戸倉や大清水の駐車場には車が少なかった。駐車料金を払い、一般車通行止めとなっている鬼怒沼へと続く物見山新道に向かった。30分ほど歩くと、物見橋を渡り根羽沢金山跡に着く。鉱山跡らしく石垣の上には鉱物の塊が見えた。
 
大薙沢へは簡単に降りることができた。すぐに岩肌の茶色い、倒木を抱えた6m滝が現れた。ここは左岸の窪を慎重に登り、トラバースして落ち口に立った。根羽沢金山の軌道跡を過ぎると、1対1の二俣まで平凡な渓相で長く感じられた。


7:31 大清水駐車場から、林道を歩いて大薙沢に向かう。
8:03 大薙沢最初の6m滝。いつから倒木があるのだろうか。右の窪を登った。

8:09 根羽沢金山跡には、H鋼で作られた軌道あった。 9:07 1対1の二俣に着いた。ここまで長く感じられた。

 左俣に入ると水量も少なくなった。3mナメ滝を過ぎると、右岸から1対2で支流が入っていた。上流には圧倒するような大きな滝が見えた。ヒロタさんの遡行記録を読んで、とても我々の領域ではないのを知っていたので、さっさと通り過ぎた。
 ここから5m滝や7m滝が次々と現れ、巻いたり水流沿いを登ったりした。7m滝を過ぎると、前方に15m三段滝が見えた。黒川さんが左から取りつき、中央を進んだがここまでであった。左岸を巻くことにした。15m二段滝は水流右を進んだ。倒木のある10m滝は左岸の窪地を高巻いた。落ち口の水流沿いのトラバースが嫌らしく、ロープで確保しながら突破した。ここはもう少し上まで高巻いて、落ち口に降りたのが安全かもしれない。

 ここからは大きな滝もなく、二俣が現れる度に地形図で現在地を確認したつもりであった。しかし地形図と現場での地形が一致しない場所もあったのは確かだった。


9:52 右岸から大きな滝が見える支流が入っていた。
10:15 15m三段ナメ滝。ここから左岸にトラバースして高巻いた。

10:24 15m二段ナメ滝。ここは水流沿いに登った。

10:27 倒木のある10mナメ滝。左岸の窪から取りついた。


















 1760mの二俣を右に行かなければならない所であったが、準備した地形図に水線を入れなかった。出かける前の下調べで間違いなく1850mの鞍部に導かれるものと思ったのが大きな間違いだった。1760mで確認すると、コンパスが二俣の真ん中を指していた。右沢は窪が消えて、ヤブが掛かっているように見えた。水流の多い方に進めば1850mの鞍部に行くだろう。とか、コンパスは1850mの鞍部を指していなくても、途中で曲がって1850mの鞍部を指すだろう。と安易に考えて、水流の多い左沢に進んだ。
 前方の高みにガレ場が見えた。地形図を見ると、1850mの鞍部から150m程左手にある崖マークに向かっていることが分かった。右にトラバースしようと思ったがヤブが深く、このままガレ場を進むことにした。黒川さんはこのような状況を予想していたのか、チェ-ンスパイクを履いた。急峻なガレ場での転落と落石に注意し、四つん這いになって登りきった。
 密ヤブに突入したがすぐにヤブも薄くなり、右にトラバースしながら進んで行くと、四朗岳と燕巣山の登山道に出た。四朗岳方向に歩いて行くと、すぐに丸沼からの登山道と合わさる。ここから薄く踏み跡のある右俣方向に降りていく。


11:15 ここを右に行かなければならなかった。1760m
10:54 倒木のある10mナメ滝の落ち口。三つの選択肢があるが、落ち口に近い所から、ロープで確保し水流沿いを上がった。

11:37 このガレ場を登る。黒川さんの持ってきたチェーンスパイクは正解だった。


12:44 丸沼への分岐。ここを反対側に降りて行く。踏み跡が薄くあった。
12:23 ガレ場から右にトラバースして登山道に出た。

 四郎峠から北へ下る。1660mの二俣で昼食にした。下山を始めるとナメ床が始まり、まるで舗装道路を歩いているような気分だ。ラバーソールが良く効いて気分が良い。10分いや15分は歩いたかもしれない。そこからはゴーロ帯や小さな淵となり、1対1の二俣に着いた。倒木を抱えた6m滝は懸垂下降で降りた。無事、物見山新道に立ったときは、二人でやり遂げた達成感で胸が一杯になった。
 大清水駐車場では、荷揚げのヘリが尾瀬沼方面に飛び去っていった。

                              O.





野分去り久々友と山に入る緑も眩し片品の沢

沢は尽き行く手にはだかる大がれ場胸突き八丁軋む足腰

返し沢優しき滑の連なりて萎えたる脚もやや癒されき

                                                 ku.



13:13 1660mの二俣で昼食にした。
14:00 ラバーソールでも安心して歩くことができた。


14:48 1対1の二俣に着いた。
15:43 最初の滝6mは懸垂下降で降りた。


16:22 大清水駐車場の上空には、荷揚げのヘリが忙しそうに飛んでいた。
15:52 無事、物見山林道に立った。



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