荒川 奥秩父笛吹川
2016.07.16
楢原、高橋
(ラバーソール)

桜沢の沢辺に生えたクルマユリ


参考情報
「沢の風と空」2015.07.12 荒川1~3 奥秩父笛吹川

コースタイム
桜沢橋近く駐車地点10:02-荒川本流10:29-アコウ沢出合11:00-二つ目の堰堤上12:0025-御室川出合13:12251860m地点14:19-林道14:44-駐車地点15:25 *ゆっくり歩いています



 さすがに梅雨の季節だ。入魂の遡行計画がつぎつぎにふいになってゆく。南アそして中アの計画が雨で流れた。この週末には、中央アルプスの天竜川小黒川に居るはずだったが、微妙な天気予報で中止にした。悔しい思いはときどきにあるが、自然の現象に不平を言っても救われない。
 
という訳で、今日は急きょ日帰りの沢に転身した。梅雨空にわずかに燃えるマッチ軸のような天候だった。自宅から御坂峠を越えるまでは、車のワイパーが動きっぱなしだった。集合場所の石和温泉駅について、ようやく空に明るさが戻っていた。

 
笛吹川荒川は、昨年研究した小さな沢だ。釣り人は居るが、沢の愛好家には歩かれていない。静かな原生の渓をゆったりと歩こうというわけである。
 
今度の遡行は、琴川ダムの先へ林道で入り、支流桜川を下り荒川に入渓する。標高1860mまで遡行して左岸を詰めて林道へ上がるという2.8kmの行程である。
 荒川はゴーロの沢だが渓相が良い。途中ナメ滝の息もつかせぬ連瀑帯がある。荒川本流は奥秩父の稜線、大弛峠に源頭がある。水量は多く、岩は花崗岩である。連瀑帯も美しいが、随所にみられるゴロタの滝やナメもよい。段丘の苔の樹林には奥秩父特有の雰囲気がある。

ルート図


 桜沢橋の手前の路肩に車を止め、林道を戻りながら下降の斜面を探す。連続している鉄製の堰堤がなくなった先で、緩やかな斜面を選んでトラバース気味に左岸を下降する。途中薄い踏み跡があった。桜沢に降り立ったら、右岸のはっきりした踏み跡を下る。林道から30分ほどで水量豊富な荒川に出る。堰堤の上の広い河原だ。
 御室川の出合を過ぎて1860mまで遡行した後は、左岸の窪につけられた踏み跡を上がれば、古い軌道跡にでる。そこからは、林道へ上がる登山道がある。この径は、御室川沿いに金峰山へ上る登山道である。
 左岸を詰める取付きには、中洲の樹木に黄色テープの目印がある。ここは、河原が広がっている場所なので、左岸寄りに歩いていないと見逃してしまう。この位置の少し手前にも左岸にピンクテープの目印があり、釣り人が使う踏み跡があった。

 
現地へ向かう途中、琴川ダムの手前でガスの中に入った。雨粒も落ちてきた。雨は降らない予報だったが、1800mを超える沢を歩くのだから、多少の雨はあってもおかしくはないと思っていた。だが、さいさき悪く心が沈む。それも、琴川ダムの駐車場で沢支度をしている間に空が明るくなった。遡行の間には時に日差しもあり、青空が見えるようになった。心配した天気だったがまずまずのコンディションで遡行を終わった。帰路、林道を歩く頃には、明るい青空を広げていた。
 そういえば、昨年7月に来たときはアブが多く気になったが、今回はアブの姿が見えなかった。理由はよくわからない。
 昨年の記録と比べてみれば分かるが、今年の水量は去年に比べて少ない。雪の少ない冬だったためだろうと思う。



荒川入渓から一つ目の堰堤まで

牧丘林道から桜沢へ降りる 桜沢右岸を下れば荒川に出る ヤブはない


荒川 桜沢出合付近 平凡な河原
ゴーロを歩く 水面下の苔はよく滑る

最初に現れる大きな滝6m 釜は深い 左を登れそうだが逆層で岩はよく滑る 右から巻ける

6m滝上の岩盤のナメ 前方に堰堤が見える 右から巻いた


二つ目の堰堤まで、連瀑帯

アコウ沢出合を過ぎると岩盤が現れる 水は冷たい
3m滝 深い釜を巻いて左から上がる楢原さん

ナメ滝二段を越える 水の透明度は高く、わずかに緑がかっている 連瀑が始まる

ナメ滝上段水勢は強い 水の下の岩は恐ろしく滑る

両岸の緑の中に岩床が続く 小さなナメがうねるように続く 釜を避けながら歩く


緩やかな5mナメ滝が見える 時々明るい日が差してくる
5mナメ滝 岩が滑るので怖い 慎重に身体を持ち上げる


二段4mナメ滝 岩には青い苔が付いている
5m滝 水流左を上がれず、右のリッジを上がる

深い釜を左から巻いて水流左を上がる  釜を左から上がる高橋

最後のナメ滝3m 奥に堰堤が見える 右を巻いた





















御室川出合まで

堰堤の上はゴーロが続く 両岸の段丘も美しい 小さな滝があったりナメがあったり


ゴロタ滝もきれいだ
茶色のナメ床はよく滑るので油断できない

大岩の小滝を過ぎると御室川出合が近い そこで登山道が横断する



























1860mまで


御室川出合の先にもナメや小滝が現れるが 大半はゴーロ歩き
ナメの岩は相変わらずよく滑る

1825mの右岸支流 4mの滝で出合う


段丘が発達している そこは苔の世界である
坪庭のような景色が現れる 日本庭園の原点のような


中州に黄色のテープ目印 ここから左岸を詰める
急斜面を一息登れば軌道跡へ出る そこから標高差70mを登れば牧丘林道だ



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