ウェクラ短信 126
井戸沢 那須苦戸川
2016/07/10
大橋
(フェルトソール)
9:22 黄色い花があちこちに咲いていた。














参考情報 
2003.5.24「その空の下で。。。」 

コースタイム
湯川横断ゲート手前駐車場6:17-井戸沢入渓7:25-15m滝上-二俣9:05-登山道10:20~30-大峠11:20-峠沢12:20~50-井戸沢入渓点13:36-湯川横断ゲート手前駐車場14:20


ルート図




 一泊二日の計画で、尾白川鞍掛沢をsawakazeさんが企画してくれた。しかし、土曜日の天候が悪く中止になった。土曜日は予報通り朝から雨で、肌寒い一日となった。TVの天気予報では、日曜日は晴れる予報を放送していた。急遽思い立ち、沢支度を始めた。場所は、流石山から三倉山の稜線に詰め上げる井戸沢に決めた。この沢は、二度ほど歩いたことがある。丁度今頃は、流石山から大峠に掛けてニッコウキスゲが咲いているだろう、と思い描いて出かけることにした。
 
湯川に掛かる橋にゲートがあり、その手前に駐車した。今にも雨が降りそうな空模様であったが、沢支度をしているうちに、青空が少しだけ見えてきた。ここから1時間ほど歩くと、三斗小屋宿跡に出る。
 
三斗小屋宿跡を過ぎると道が分かれ、右に行くと三斗小屋温泉方面に行く。そちらから井戸沢に入渓しても良いが、堰堤を作ったときの林道を利用すると、材木が貼り付けてある特徴のある堰堤上に出る。我慢しきれず堰堤手前から沢に降りてしまうと、トラロープが下がった段々の材木を足がかりに、堰堤上に出なければならない。井戸沢でここが一番のハイライトになっては困るほど緊張して這いあがった。
 
すぐに小滝が連続して現れ、沢歩きができることに無情の嬉しさが込み上がってきた。前方に15m滝が水を落としているのが見えた。胸の鼓動が高鳴る。ホールドをしっかり見極め、少しハング気味になっている所で詰まってしまった。残置スリングに掴まって身体を持ち上げようとしたが、足がかりが無く上手くいかない。ここで残置スリングに足を掛けることを思い立ち、身体を預けることに成功した。少しずつだが、足がかり手かがりを見つけて高巻くことに成功した。この後に出てくる滝も、上手い具合に登ることが出来た。
 
今日はフェルトソールが正解だった。と気を許したのがいけなかった。ナメ状の10m滝を左から取りつき、バンドを利用して水の飛沫を浴びながらトラバースし、左岸沿い取りついた。ホールドもしっかりとあり、安心して落ち口に立とうとした。その瞬間、右足が滑り身体が横向きになった。瞬時に左指が岩溝に指を立てていた。滑らないことを願って、そろそろと右手を伸ばし、しっかりと腕の太さもある木を掴んだときは言葉にはならない感情が身体を包んだ。頭の中では、緊張した後は油断するな!と分かっていることだが、その判断基準がどの程度なのか分からないから、始末が悪い。何度か経験していることだが、落ち口は危険である。
 
この後も、飽きがこないほど次から次と滝が続くが、その都度慎重に足元を確認し、特徴のある二俣に着いた。ここからはナメ滝とトイ状の滝があるだけであった。水が切れると傾斜も徐々にきつくなってきた。休み休み後ろを振り返ると、沼原池や深山湖が見えた。その左には、噴煙を上げている茶臼岳も見えた。傾斜もきつくなり、笹に掴まりながら身体を持ち上げて行くと、徐々に傾斜も緩くなり登山道に飛び出すことができた。腰を下ろして、やったー!と声を発したら、単独登山者が笑いながら通り過ぎて行った。登山道を歩けることに感謝し、花の咲き乱れる流石山から大峠へと下山した。ここから三斗小屋温泉へと続く登山道を歩き、峠沢から再び水に浸かりながら、中ノ沢から井戸沢出合へと下山した。



6:17 湯川に架かる橋に通行止めのゲートがある。ここから歩いて井戸沢に向かう。
7:12 三斗小屋宿跡に着いた。

7:27 井戸沢に入渓するとすぐに特徴ある堰堤が現れる。トラロープを頼りに堰堤上に上がった.。

7:49 15m滝。残置スリングに助けられ高巻きに成功した。


























8:23 スリップした落ち口。気は抜けない。
8:58 稜線が見えてきたがまだまだ遠いなあ。


10:11 最後の詰め。両脇のササやぶに掴まり、息を切らしながら登山道を目指した。
10:17 登山道に出るガレ場から、正面に沼原池と右方に深山湖が見えた。

10:22 登山道からは、那須連山を象徴する茶臼岳が見えた。



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