ウェクラ短信 124
小渕沢 尾瀬片品川中ノ㑨沢
2016/05/29
大橋
(ラバーソール)




9:51 シラネアオイ 日光白根山の代表的な花 鹿の食害で絶滅寸前 朝の陽の中に透けるような花びら

参考情報
「沢の風と空」 2009.10.17 片品川中ノ俣沢小淵沢

コースタイム
大清水7:19―小淵沢入渓点8:42―15m大滝9:28―10m滝10:11―標高1320m二俣10:37―小淵沢田代10:47―尾瀬沼11:30~12:14―一ノ瀬13:25―大清水14:06


ルート図






 小淵沢は2009年の紅葉時期に、高橋さん、山崎さんと歩いたことがあった。今回は水芭蕉の時期にと思い立ち、出かけることにした。
 
水芭蕉といえば尾瀬、尾瀬といえば水芭蕉と「夏の思い出」の歌詞にもあるように、尾瀬の有名な花である。多分今頃の季節は、水芭蕉が咲き乱れていることだろう、と思い描いていた。遡行中は、今を盛りにと、手つかずの自然の中に水芭蕉を見ることができた。しかし、尾瀬沼近辺には思っていたほどの群生を見ることはなかった。すでに花期は過ぎたのだろうか、除草剤を掛けたような無残な姿を見せている水芭蕉もあった。でも小淵沢には、水芭蕉以外にもシラネアオイやキヌガサソウを見ることができた。
 
尾瀬ヶ原への玄関口でもある尾瀬戸倉は、日曜日とあって駐車場は満車状態であった。尾瀬沼の玄関口になる大清水は、それほどの混雑もなく余裕で駐車することができた。
 
尾瀬沼に向かう沼田街道から奥鬼怒スーパー林道に入った途端、人の姿が無くなってしまった。この時期、熊のよる事故のニュースが報道されていて、少し不安になってきた。ときどきホイッスルを鳴らしながら、奥鬼怒スーパー林道から小淵沢林道へと進んだ。1時間20分ほどで小淵沢入渓点に着いた。
 
橋手前から沢に降りるのに、嫌らしいトラバースがあり少し緊張した。すぐにナメ床や小滝が現れ、沢歩きの楽しさに興奮した。縮小版だが、先日の栗原川のナメを思い出した。7m滝は左から取りついた。汗をかいた顔に水が掛かり気持ちよいが、指先は冷たく、最初の大滝のせいかすごく緊張しながら登った。
 15m滝は、左側は上部が難しく登れそうもないので右から取りついた。しかし中段に上がるのにホールドが少なく、体を持ち上げるのに苦労した。下を見たら釜が見えたので、落ちたらあそこに落ちようと考え、怖いけれど左足を大きく伸ばし、そこを支点にして体を持ち上げることに成功した。落ち口に立ったときは、思わず「やったー」と自然と大声が出た。
 段々滝が現れ、上の方に12m滝が見えた。この辺りは水芭蕉、シラネアオイ、キヌガサソウとたくさんの花々が群生していた。12m滝右側は岩が黒く、ラバーソールだとスリップしそうなので、左端を登ることにした。落ち口近くになってホールドが少なくなり、笹やぶに助けられて落ち口に立つことができた。5m、6m滝が続き、10m滝は左岸を巻いて滝上に出た。
 
ここから先は滝もなくなり、蛇行しながら流れる小沢を、更に上流へと進んだ。前方に赤土の壁が見えると、右から2対1で支流が入っていた。標高1810mを過ぎると、顕著な1対1の二俣となり、そこを左俣に入った。このときコンパスを確認すると、北東を指していた。水は直ぐに枯れ、小さな窪地を選んで北に進路をとり、ヤブを突き進んで行くと、登山道に出ることができた。二俣から5分ほどであった。登山道を西に進むと、目の前が急に開け、小淵沢田代が広がっていた。左方を見ると白根山が見えた。ここから3時間、大清水駐車場までの長い林道歩きが待っていた。

 7:19 左は尾瀬沼へと続く沼田街道。右の奥鬼怒スーパー林道に入ると誰もいなくなってしまった。

8:57 入渓して直ぐに綺麗な小滝が現れた。 9:09 7m滝。水が冷たかった。

9:28 15m滝。右端を登ったが、2段目を上がるのに苦労した。


9:46 キヌガサソウ
9:48 尾瀬の代表的な花「ミズバショウ」

9:53 12m滝。右の黒光りする岩肌を嫌い、左端を登った。


























10:37 標高1320mの二俣。左俣に入ると水は直ぐに枯れた。
10:11 小淵沢の最後の10m滝。右から巻いて落ち口に立った。


12:27 尾瀬沼からは燧ケ岳が見えた。
10:50 小淵沢田代から。左奥に白根山が見えた。右手の特徴ある形の山は「四郎岳」。

14:06 大清水駐車場に着いた。林道歩きが長かった。




















Home