ウェクラ短信 123
ヒノキガタア沢 前日光東大芦川
2016/05/14
大橋
(ラバーソール)


12:14 ミツバツツジが咲き乱れていた

参考情報
「その空の下で。。。」 2013年9月7日 ヒノキガタア沢
「沢の風と空」ウェクラ短信 2014年9月27日 ヒノキガタア沢

コースタイム
大芦渓谷ヒュッテ7:18-ヒノキガタア沢入8:07-棒滝8:12-ヒノキガタア沢8:33-左滝9:25-薬師滝9:45-登山道11:03-薬師岳11:20~12:05-林道13:05-大芦渓谷ヒュッテ14:05


ルート図






 ヒノキガタア沢、何とも奇妙な沢名である。この沢を知り得たのは、大分前になるが愛読していた「岳人」に載っていたからである。地元にある沢ということで、沢登りを覚え始めたころに出かけたことがあった。このときは、基幹林道前日光三の宿線から本沢へと続く林道を車で行けたが、今回は大滝のある「大芦渓谷ヒュッテ」から通行止めとなっていた。
 歩き始めて直ぐに、道路が陥没していて、とても車では通行できないことが分かった。40分で本沢に降り立つことができた。ここまでで釣り人は4~5名はいたと思う。幸いにも本沢に降りてからは足跡を見ることはなかった。
 前方に本沢の大きな堰堤が見えると、左岸からヒノキガタア沢が流れ込んでいる。10分ほど歩くと棒滝が見えてきた。左岸からのクサリを利用して高巻くことができた。今シーズン初めての沢歩きなのか、それとも脚力が落ちているのか、上手く歩くことができない。自然に体が傾いたり、片足でバランスをとろうとすると、要らぬ方向に落ちてしまう。山スキーで少しは脚力に自信があるのになあ、などと思いながら歩いたが、直ぐにつまずいてしまった。
 支流の日蔭沢を過ぎると、ヒノキガタア沢が現れた。ここもクサリを利用して高巻くことができる。しかし高度感があり、クサリと木の根をしっかり掴まないと安心できない。ここから沢床に降りるが、土壁になっていて足元が滑る。木の根や小木に助けられ、辛うじて沢床に降りることができた。沢歩きの配分が上手いことできず、どうも疲れる。こんなんで歩き通すことが出来るのか、少し不安になってきた。
 3m、5mの美しい滝上に堰堤があった。何もこんな場所に堰堤など作らなくても良いのに、などと思いながら右上方を見ると、ガードレールが見えた。そうだ、最悪の場合はこの林道を利用して帰ることができる。などと堰堤を作った不満など忘れてしまった。
 左滝は、滝の右から落ち口に登れそうな気がした。しかし安全策をとって左岸から取りついた。この判断が正しかったのか間違っていたのかは分からないが、緊張感のある苦しい高巻きとなった。途中で戻ることもできず、手がかり足がかりを見つけては、そろそろと体を上に進ませる以外になかった。トラバースも高度感があり緊張の連続であった。沢床に降り立ったときは、経たり込んでしまった。沢登りってこんなに緊張するものなのか、などと過去の記憶を蘇えってみたりした。
 左滝で度胸がついたのか、薬師滝は右岸を小さく巻くことに成功した。というか、左岸の上方がよく見えず、左滝の二の舞を思い出したからである。しかし落ち口に降りるのに足場の間隔が長く、もう少し足が長ければ、などと少しは余裕というか度胸がついたのか、そんなことを思いながら降り立った。この先の上流には大きい滝が無いので、思わず「やったー!」と大声を張り上げた。ここまで来るのに、へろへろ、バテバテになってしまった。
 稜線の登山道に出たときは、登山道ってこんなに楽に歩くことが出来るんだって、つくづく感じながら、ピンク、赤、白色の花を咲かせているツツジの回廊を、薬師岳を目指して歩いて行った。


7:18 「大芦渓谷ヒュッテ」から先は通行止めになっている。


8:10 10mの落差がある美しい「棒滝」。左岸にクサリがあり簡単に巻くことができた。
8:33 豪快に水を落とす「ヒノキガタア沢」。ここにもクサリがあった。しかし高度感があり少し緊張する。沢床に降りるにはザイルを使用したのが賢明だろう。

8:53 3m、5mの美しい滝上に堰堤が見えた。その右上には林道がある。

9:25 「左滝」。左岸から高巻くが緊張の連続だった。トラバースも嫌らしかった。

:42 「薬師滝」。左右どちらからも高巻きができる。右岸から巻いて沢床に降りた。沢床に降りるときが緊張した。


10:52 標高1300mを過ぎただろうか。ジグを切りながら少しずつ標高を上げていった。
11:19 登山道に出てから15分ほどで、薬師岳に着いた。山頂にはトレランをしている若者2名が休んでいた。これから日光駅まで行くと言っていた


12:46 二つの祠を過ぎて、鹿ネットのある所から右の尾根に降りた。尾根が切れるが、その都度左の尾根、左の尾根とつないで行くと林道崩壊点に出ることができた。
12:35 下山途中から右側が開けて、「夕日岳」が見えた。

13:05 3m、5m滝上にあった堰堤工事の林道。一旦降りて林道に登り返してから下山した。



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