ウェクラ短信 118
大戸沢岳 南会津
2016/02/28
黒川、大橋



右手に見える大戸沢岳 今年は雪が少なくヤブが出ている


コースタイム
スノーシェルター8:051386ピーク10:08-折れカンバ11:55-大戸沢岳頂上13:0813:37-下大戸沢出合15:34-スノーシェルター17:07

ルート図





体調に天気まずまず今日もまた頼りの友と雪山を行く

漸うに頂踏めど脚は萎え雪の重きに板儘ならず

世の中に重雪藪のなかりせば春のスキーはのどけからまし

                      ku.





 川治温泉辺りから、今朝降った雪が解けて路面が濡れていた。吹き溜まりには雪が薄く積もっていたが、運転には支障をきたす程ではなかった。葭ケ平スノーシェルターを過ぎてから駐車しようとしたが、先行者がありスペースがなかった。Uターンしてシェルター手前に停めることにした。
 
下大戸沢が伊南川に流れ込むシェルターの脇を通り、通い慣れたルートに出た。遥か彼方を見ると、三ツ岩岳の稜線上には雲が湧いていて全容を見ることができなかった。下大戸沢は口が開いていて、このときは沢コースを下山するのは難しいだろうと判断した。
 
1386ピーク手前まで来ると、雲が消えて青空の中に三ツ岩岳が顔を見せてくれた。1386ピークを過ぎると、アップダウンが続き変化のあるコースとなる。個人的にはこの辺りから標高1700mぐらいまでの区間が好きだ。余談だが、大戸沢岳へのコースは、葭ケ平スノーシェルターから尾根を伝って山頂を目指す人がほとんどである。個人差もあると思うが、スタートしてから1386ピークまでと、標高1700辺りから折れたダケカンバの大木がある1850mまでの区間が辛い。急登があるので余計に感じるのかもしれないが、他の人はどうなのだろうか。
 
標高1850mの折れカンバから1時間余りで山頂に着く。ここからは、只々スキー板を前に進めるだけである。ときどき立ち止まっては山頂方向を見上げたり、後方の雄大な山容を遠望しながら呼吸を整える。いつもなら山崎Lがトップに立ち、我々を引っ張って行ってくれるが、今回はいない。早く一緒に行きたい。などと考えていたら、飛行機が三ツ岩岳方面に飛んで行った。今日も黒川さんがトップで行ってくれている。足取りも軽く絶好調のようだ。山頂は目の前である。
 
やったー!ハイッタチを交わし、休憩も早々に山頂を後にした。今日の計画では1386ピークから北斜面を下山するか、往路を下山するかの筈であったが、1386ピークまでの雪の状態に不安があるのと、ヤブがひどく快適に滑れる状態ではないのではないか、と判断し雪質の少しでも良い桑場小沢を下山することにした。しかし右岸沿いは日陰でパウダーだったが、左岸はモナカ状態で難しいスキー操作を要した。下流は口が開いている所があり、雪のあるところを選んでどうにか下山することができた。
 
下大戸沢に出た途端、唖然とした。雪がつながっている所がなく、全て渡渉しなくてはならない状態であった。昨年は沢が全部雪に覆われていたが、今年は全部開いていた。中ノ沢を下山した先行者のトレースがあったので助かったが、ヤブをかき分け、何度となくスキーを担ぎ、下山する他に術がなかった。最後の渡渉を終えたときは、ホットすると共に全ての緊張感が解け、身体中にどっと疲れが出てくるのが分かった。振り返ると、彼方の稜線が残照のなかに、穏やかな姿で二人を見送ってくれていた。
                             O.




8:14 スノーシェルター脇から見る稜線は、雲が発生していて見ることができなかった。
8:05 葭ケ平スノーシェルターの温度計は0度を指していた。

11:01 1386ピークを過ぎた辺りから見る大戸沢岳。今年は雪が少なくヤブが出てるな~。

11:26 標高1600m辺り。青空が広がっているので足どりは軽い。




















11:55 1850mの折れカンバに着いた。ここから山頂まで1時間の辛抱だ。

13:00 山頂手前から振り返ると、春霞のため遠くの山は見えなかった。


























13:42 山頂直下の重雪を蹴って下山する。まだこの辺りは板が回ってくれた。
13:44 下方に見えるのは国道352の沼田街道。気の遠くなるような景色の中を下山する。

14:51 見にくい斜面の桑場小沢を慎重に下山する。



















16:04 口の開いた下大戸沢に出た。ここからが地獄スキーの始まりだった。 16:45 今年は大戸沢岳山スキーの賞味期限は終わったかもしれない。

16:57 最後の徒渉をする。ここを渡れば出発点まで快適にスキーで行くことができた。



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