大平山 奥沼津アルプス
2016.02.02
高橋


里には梅がすっかり咲いて












参考情報
 なし

コースタイム
日守山駐車場11:10-登山口浅間神社11:28-三叉路12:2731260m岩の展望地12:5613:17-大平山13:38-多比口峠14:46-多比口14:15-日守山駐車場15:00

ルート図



湯河原の梅を見ながら幕山を登りたいと思って車で出掛けたが、熱海へ降りる峠がチェーン規制のようだったので、途中で引き返した。先日降った雪のせいだろう。どこか、代わりに登るところを考え、愛鷹山の方角を見たりしたが、その稜線付近は雲がかかっている。という訳で、大平山へ向かった。大平山は沼津の小さな山で沼津アルプスの東端に位置する。
 以前奥沼津アルプスのはずれ日守山(大嵐山)の方から登って、大平山へ向かいその途中、大平山の手前の三叉路で、新城へ降りる支尾根を下ったことがあった。その時は、左手下の窪を5~6頭のイノシシが群れをなしていて驚いた。この尾根は人家に近い割には、山に手が加えられておらず、のどかな尾根下りだった。この長い尾根を上がって主尾根の三叉路へ上がってみたいと思った。その後は、主尾根を西に進路を取り、大平山を回って下山しようと考えた。

 日守山のふもとに大きな駐車場がある。ここに車を止めて、登山口まで歩いた。新城の集落の小さな浅間神社が登山口になっている。急な階段を登ると新しい祠がある。尾根に上がると七面精舎と書かれた神社が現れる。徳川家康の正室、お万の方とゆかりがあるとのことだが、詳細は分からない。尾根に取り付けば、長い登りになる。最初は左右に竹藪が現れたり、人家の屋根が見えたりで人臭さのある尾根だが、「笠松峠」に差し掛かる辺りでは、ウバメガシの自然林となる。
 ウバメガシは、備長炭の原料となるようだが、今では炭を焼く者がないので、自然のままに生えている。ウバメガシは、常緑樹で海岸近くの岩場に生育するという。人の腕ぐらいに太さがそろっており太い幹はない。つやのある丸みを帯びた小さな葉をいっぱいに付ける。冬でも葉を落とさないのでその緑が際立って見える。
 ウバメガシ、コナラ、クヌギ、サクラ、アオキ、シイ(マテバジイ)など落葉樹と常緑樹の混じった雑木の支尾根は、いかにも温暖な土地を思わせる。途中幾つか小ピークを踏んで、支尾根は高度を上げる。主尾根近くになると小さな岩場や狭い岩尾根がいくつか続く。富士山のよく見える岩場を上がったが、雲がかかり富士山の姿を拝むことはできなかった。冬の晴天の日としては珍しいことだった。
 ようやく大きな岩の座る主尾根に到着する。大岩のそばに常緑樹のマテバジイの大木がある。1月の初めに愛鷹山で見たアカガシの葉によく似た、厚肉の長い葉をいっぱいに付けている。ここは、東に日守山、西に大平山へ岐れる三叉路である。丁寧な看板が備え付けられている。
 沼津の市街地寄りの香貫山から徳倉山、鷲頭山を経て大平山までは、沼津アルプスと呼ばれ、冬の間の暖かな登山スポットとして良く知られているようだ。休日になると多くの人が歩いている。ときどき、海岸線の景色を望むことができるのが人気の理由であると思われる。海を見ながら登山するというのは、やはり珍しいのだろう。

 大平山から東へ向かい日守山までは、「奥沼津アルプス」と呼ばれているようだが、こちらは、海を望めるでもなくその魅力は小さいと思う。だが、けっこう歩かれているようである。ウバメガシの生える礫岩の尾根が珍しいといえばそうだが、遠くから来て体験すべき価値があるとも思えないが。

 三叉路から主尾根を大平山へ向かうと、良く歩かれているのが分かる。大平山の急登が始まる手前に、沼津の北市街や富士山の展望に優れた岩のピークがある。陽の遮られる常緑樹の尾根を歩いて来たので、春のような日差しが眩しい。正午も30分ほど過ぎているので、ここでお昼休みにした。
 ご飯を食べ始めると、同年配の登山者が通りかかった。奥沼津アルプスを歩いて大平山へ登り、その先の多比口峠で西のバス通りへ降りるという。この地味で小さな山塊を歩きに横浜から来たというから、相当の山好きなのだろう。
 大平山までは高度差100mほどの急な登りになる。つい先日降った雨のために、斜面が滑りやすい。道端には、アオキの赤い実がたくさん生っている。アオキは、実を満足に付けない年もあるが、今年は例年になく赤い実が目立つ。何年ぶりだろうか。
 大平山の頂上には、三グループ、6人ほどの登山者が休息をとっていた。頂上は展望がなく小さな広場になっている。南側の一部が拓かれ、江の浦湾の淡島が霞んで見えた。


狩野川の土手を歩いて登山口へ これから歩く尾根が見える
浅間神社の階段が登山口


冬とは思えない緑の多い登山道を歩く
笠松峠手前 振り返ると緑の尾根


ウバメガシのつやのある葉
人の手の入っていない林を登る


ウバメガシ、コナラ、クヌギ、サクラ、カシ、シイの樹 常緑樹も多い
三叉路 大岩とマテバシイの大木がある


今年はアオキの赤い実が豊作だ
時々岩場が現れる 梯子のあるところも

大平山の登りの前で 展望の良い岩場 富士山はちょうど雲の中に隠れている


冬でもウバメガシの勢いは強い
大平山 この先から急登が始まる


大平山の登りで 右手に田方平野が見える
大平山の頂上から 江の浦湾の淡島が霞んで見える



Home