明神ヶ岳 箱根外輪山
2016.01.05
高橋


別荘地の舗道を歩いていくと登山道の入り口がある











参考情報
 なし

コースタイム
仙石別荘地11:04-矢倉沢峠11:31-火打石岳12:46-昼ご飯休憩12:5813:22-明神ヶ岳14:1013-分岐14:44-宮城野バス停15:37

ルート図


 正月は晴れの日が続き暖かだった。昨年12月の天候を引き継いだような天気だった。正月とは言っても、娘の家族が遊びに来る他は何もない。静かなものである。正月のお参りも考えがあってしている訳ではないので、まだ行っていない。今年は、行かずに済ませるだろう。
 正月気分がとれたので、近くの山へ出掛けることにした。山は、楽しみであるとともにトレーニングでもある。家にいると散歩以外の運動はしないので、山登りは唯一体を動かすチャンスだ。日常に、意識的に習慣的に運動することが苦手なので、登山がただひとつのトレーニングだ。
 箱根を越え芦ノ湖を過ぎ仙石原を過ぎ、仙石せんごくに車を置く。仙石から矢倉沢峠へ上がり、ゆったりした長い登りを明神ヶ岳1169mへ向かう。明神ヶ岳からは、宮城野の集落へ降りバスで仙石まで戻り、車を回収する。ざっとこんなコースだ。
 朝になって、突然思い立ったので、出かける時間がいつになく遅くなってしまった。最近は、日の出の時刻が遅いのでいつまでも目が覚めないでこまる。

 矢倉沢峠へ上がるルートは、金時山へ登るルートでもある。矢倉沢峠から尾根を西へ上がれば金時山だ。明神ヶ岳へは、矢倉沢峠を東へ折れる。尾根道に入ると2mほどの笹の密ヤブで遮られ展望はない。ただ、振り返れば金時山付近の眺望が絶えずある。登るにつれて金時山と丸岳との鞍部、乙女峠から富士山が小さく頭を出す。標高を稼ぐに従って、ぐんぐん富士山が大きくなり、ついには金時山を圧倒する大山になる。この変化は、富士山の威容を思わせるに十分だ。

 金時山は、とんがり山なので遠くから見ても良く分かる。浮世絵でデフォルメされたような立ち上がりの鋭い山である。矢倉沢峠から金時山へ向かう尾根には笹原が見える。笹原は箱根にはよく見られ、丈が低い場合と高い場合とがある。高い場合は登山者の視界を塞ぎ、あまり有り難くない。ただ、遠くから見れば、山肌が芝生のように見えてきれいだ。よく見ると、谷筋には雑木の林が、日の当たる尾根には笹原が広がっているのが分かる。


別荘地から20分ほど登れば矢倉沢峠
登山道の途中から振り返ると金時山(右)が見える


二つ目のピークが見えてくる
二つ目のピークの手前で振り返る 金時山(右)を左に下がった鞍部に富士山が頭を出した レンズ雲を載せている


二つ目のピークを下がると三つ目のピークが見えてくる
右手に大涌谷の噴煙が見える

 金時山を見ながら三つのピークを過ぎると林相が変わる。それまで、登山道を支配していた丈の高い笹ヤブが消え雑木の林になる。あんなに頑固に付いてきた笹がいっぺんに消えた。谷筋へ入ったことが地形図を見ればわかる。陽の差しにくい地形に入ったことが理由のようだ。丈の高い笹は、日当たりの悪い地では勢いを失い、雑木にその座を譲っているようだ。ウツギ、ミズナラ、ブナ、ホオノキなどなど。笹ヤブに視界を遮られてきたので、雑木の林が清々しく見える。

登山道が北面を回り込み始めると雑木林になる 北斜面ををトラバースするとじきに尾根に戻る

 登山道が北斜面を廻って尾根に上がれば標識がある。火打石岳だ。火打石岳の由来を書いた看板がある。かつては火打石の産地だったようだ。前方には、明神ヶ岳が見えてくる。頂上へ続く尾根が見える。登山道は尾根の南斜面を通るようになり、日当たりが良い。ここからしばらく明神を仰ぎながらほぼ水平に近い道が続く。今度のコースは、この辺りの雰囲気が最も和やかでゆったりする。まだ、新年を迎えたばかりだというのに、暖かい日差しを受けて春のようだ。道端の芝生の上に座りお昼ご飯にした。
 水平道が終わると急坂になる。高低差150mほどの急登をこなせば、緩やかな尾根になる。噴火の続く箱根大涌谷(おおわくだに)の白い煙が間近に見える。北側には丹沢山塊が見えるはずなのだが、かすんでいて見えない。好天が続いているため、空気が汚れているのだろう。
 明神ヶ岳の頂上は、地面が露わになっていた。誰もいない。ここまで、会ったのは三組の登山者だけだった。お正月とはいえもう大方の人は勤めに出ているのだろう。大涌谷の噴煙はまだ活発に見える。いつも見るよりは、白い煙が相当に多い。
 頂上から東側を覗いてみれば、小田原の市街と海岸線が見える。相模湾だ。空気が澄んでいれば絶景だろう。


火打石岳の標識 この辺りでかつて火打石を採取したという
登山道は南斜面になる 明神ヶ岳が見える


風もない暖かな山道を歩く
明神ヶ岳を見ながらお昼ご飯を食べる

まだまだ先の明神ヶ岳を目指して歩く 風もない

振り返って とんがり山の金時山の上に大きな富士山がかぶる






















いよいよ明神ヶ岳が近くなった
頂上から少し下がったところで、東側は小田原の市街地と相模湾



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