日向山 南ア甲斐駒ヶ岳前衛
2015.10.25
高橋

黄葉の盛り 午后になっても雲ひとつない空




 <作成中>



遡行図  なし




参考情報
なし


コースタイム
矢立石登山口9:33-日向山11:02-(雁ヶ原)-錦滝への分岐コル11:20-錦滝12:3023-矢立石登山口13:00


ルート図




 週末が晴れていると何だか落ち着かず、きょうもまた山を歩いてしまった。これで四週続けての山行きである。小さな沢や山でも四週続けると息が切れる。9月、10月で山へ行かなかった週は、9月の末の雨の降った週末一回だけだから、このところほとんど毎週山へ出かけていることになる。来週からまた少し病院の世話になるので、おとなしくしているべきなのだろうが、つい虫が騒いでしまう。これは、もはや登山依存症とでも言うべきかもしれない。楢原さんにも山﨑さんにも、今週はお休みと公言していたので情けない。

 めずらしく沢をやめて、小さな山を登った。南アルプス前衛の日向山である。日向山は、ちょうど一ヶ月前に楢原さんと歩いたヤチキ沢源頭のピークでもある。以前、大橋さん、山﨑さんと歩いた笹ノ沢二ノ沢のすぐ南に位置する。そしてまた、今年の9月に二度も計画して、雨天のために中止になった尾白川鞍掛沢の下山の通過点でもあった山である。頂上付近には雁ヶ原という花崗岩の風化した奇岩と白砂におおわれたザレ地がある。登りの時間が短く、しかも高山の雰囲気を味わえる山として人気のようだ。雁ヶ原のピークからは、北に八ヶ岳、南に甲斐駒ヶ岳を展望できるようである。


日向山の登山口へ向かう 中央奥のピークは烏帽子岳か


 日向山は、車で尾白林道を登り標高1130m付近の矢立石登山口から歩く。緩やかな尾根の南側を歩くので明るい日が差して温かい。登山口から頂上までの標高差は500m少しだ。体力に自信のない人にも気軽に歩ける登山ルートである。昭文社の山と高原地図(2011年版)では、登りの時間が1時間30分になっている。元々の登山道は、北東へ伸びる尾根を辿っていたようだが、尾白林道ができてからは、時間のかからないルートが選ばれるようになったようだ。北東尾根は、先日歩いたヤチキ沢遡行の下山に使った尾根だ。
 最初は、紅葉の進んだ明るい雑木林を登る。次第に唐松が多くなり、頂上近くなると下草に笹が生えるようになる。
長い登りを終え、自動雨量計のある窪地を過ぎると三角点がある。さらに少し歩いて唐松の生える尾根の北へ出ると足元が白砂になり、突然視界が開ける。北には八ヶ岳連峰が大きく見える。白砂の北斜面は切れ落ちており、左手には、白ザレの先に花崗岩の岩場が見える。同じ方角左手には、甲斐駒ヶ岳から派生する八丁尾根の山々、鞍掛山などが見える。どれも険しい山である。ところどころ山肌が大きく崩落して白い肌を見せている。鞍掛山は、尾白川鞍掛沢乗越沢遡行の詰めのピークである。
 西へ向かうルートは、雪のように見える白砂のザレになる。傾斜はそう無いのだが、砂で滑りやすいのと、樹木が無い裸の斜面なので高度感があって怖い。錦滝へは、白ザレのコルを南に降りる。日差しを浴びたきれいな紅葉を楽しみながら、ロープや梯子のある急斜面を40分ほど下ると東屋のある尾白林道に出る。錦滝は大きいが、水が少ないので見栄えがしない。尾白林道は、2010年9月、尾白川を遡行した時に終点まで歩いた。

 日向山は、うわさ通り人が多い。登山口の小さな駐車場は満杯で、林道の脇にも駐車の車がいっぱいだった。頂上には登山者がたくさんいたし、下山の時にも何組かの登山者に会った。
 帰路、林道を歩いていた単独行の若者を車に乗せた。広河原から早川尾根に上がり、甲斐駒を廻って黒戸尾根を下ったようである。早川尾根小屋に泊まったというから、二日目の今日は、12時間以上歩いていることになる。大きな荷物を背負った屈強な若者であった。バスで韮崎へ出るというので、「道の駅はくしゅう」で降ろした。
 早川尾根は、一度歩いてみたいと思っている山である。最近にぎわいの激しい南アルプス北部において、ひとの少ない静かな山を楽しめるはずである。何より野呂川を挟んで見えるはずの北岳の雄姿を見てみたいものだ。
 1970年代では、早川尾根は篤志家だけが歩く山だったのである。当時は、広河原や北沢峠へ入るバスもなかったので、駒ヶ岳神社~黒戸尾根~駒ヶ岳~早川尾根~広河原峠~地蔵岳を経て青木鉱泉へ降りる長いルートが紹介されていた(アルペンガイド『南アルプス』山と渓谷社 昭和48年版)。ガイドブックには、27時間、三泊四日となっている。当時、早川尾根の縦走は、「壮大な」山旅だったのである。



尾白川林道 矢立石登山口から登る この林道は2010年9月、尾白川黄蓮谷を遡行した時に本多さん、楢原さんと終点まで歩いた
陽の当たる山道を歩く 今日は少し風が強い


頂上に近い尾根には、笹が生えている 雲ひとつない天気だ
黄葉が見ごろだった 登るにつれて唐松が多くなる

頂上は足元が白砂になり視界が開ける 大勢の人が休憩

雁ヶ原から北の笹ノ沢を望む 笹ノ沢の深い切れ込みが水晶薙の近くまで続く 笹ノ沢は、2011年6月に歩き水晶薙の白さに驚いた 笹ノ沢二ノ沢(仮称)は、大橋さん、山﨑さんと2014年6月に歩いた 白い点線は、二段7m滝を高巻いてホクギノ平まで登ったルートである 一ノ沢も一度は歩いてみたいと思う この写真、白ザレ右下には先日楢原さんと歩いたヤチキ沢が流れている

雁ヶ原の先に鞍掛山が見える 鞍掛山は、今年9月に計画した尾白川鞍掛沢乗越沢の詰めの頭になる 雨で中止になったが、この時は、日向山を経由して下山する予定だった



雁ヶ原 雪と見まがうばかりの白砂のザレ 強い風の中慎重に歩く 右の樹に隠れた位置にもピークがある

雁ヶ原はずれの花崗岩のピーク 滑りやすいザレを押して登山者が集まっている


雪に見える白ザレをコルへ向かって慎重に降りる
雁ヶ原 花崗岩が風化してできた奇岩 奥は八ヶ岳


コルから雁ヶ原を振り返る 登山者が登っていく
雁ヶ原のピーク 人が見える

 
紅葉を楽しみながら急な斜面を下る
コルを南東へ降りて錦滝を目指す 紅葉がきれいだ  

錦滝 林道のすぐ近く 水が少ないので迫力不足



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