ウェクラ短信 104
白水沢 那須山塊阿武隈川
2015/06/13
加藤、大橋、山﨑

13:45 登山道で ヨウラクツツジ













参考情報
沢の風と空 ウェクラ短信 No79(2014/7/6) 


コースタイム
大黒屋手前の駐車場7:27-白水沢入渓7:36-衣紋ノ滝8:21-二俣9:38-奥の二俣10:01-8mスラブ11:20-登山道13:28-大黒屋旅館15:04


ルート図




遡行図







高速道路を走行していると、ガスの切れ間から真っ青な空が見え隠れしていた。 まるで夏日を思わせるような天候である。沢登りには青空と暑い日が合っているだろう。
 今日遡行する阿武隈川水系白水沢は何年ぶりだろうか。山﨑Lは昨年単独で遡行した記録がある。新しくなった大黒屋旅館の背景には、夏空と緑が濃くなった若葉が光り輝いていた。下山時に気がついたことだが、白河方面から来ると二つ目のトンネルを過ぎ、橋を渡った辺りに駐車場があるようで、そこを利用すると大黒屋前を通らなくても大丈夫のようだ。しかし今日は大黒屋の先に駐車し、庭をお借りして玄関前を通行した。
 登山道を分けると8m白水滝が見えてきた。歩き出して時間が経ってないので身体が強張り、トラバースに手こずってしまった。岩の上に小砂利が乗っていて、底部が硬いラバーソールだとスリップしやすい。フェルトソールならクッション性があり安心感があるかもしれない。白水滝の後ろに見えた堰堤を、左岸から高巻いて上部に出たときは、やっと白水沢に降り立ったような安堵感に包まれた。
 吹上沢を右に確認し、6mナメ滝を快調に超える山﨑L、Kさんの後を追う。前方に20m衣紋ノ滝が現れた。ここは右岸を巻くが、上部が少し嫌らしく高度感もあって緊張する。次の釜を持ったヒョングリ10m滝は、左岸からリードした山﨑Lが立ち止まっていた。右カーブしてるので手前から突破しようとしたが、上部にホールドがないようである。トップで歩く難しさなのだろう。こういった場合、全員で見極める力をつけたいものと感じた。その後、明るい渓相のなかに小滝やナメ、小ゴルジュが続き、出発してから2時間ほどで2対3の二俣に着いた。何年前になるか忘れたが、この右俣から大白森沢を遡行して甲子峠に出たことがあった。
 左俣に入ると急激に水量が少なくなり、やたらと倒木が多く現れてきた。山﨑Lが奥の二俣とつぶやいた。前方に八方塞がりで、周りが壁となっている奥の二俣が見えてきた。右沢を遡行する記録もあるが我々は左沢を遡行する。10m泥壁に山﨑Lが取り付いた。落ち口が嫌らしく補助ロープの助けを借りて乗り越えることができた。
 胸の高鳴りが落ち着かぬうちに、黒々とした岩肌に流れ落ちる8m滝が現れた。近づいて見上げると中段のバンドまでは取り付きやすいが、上段は水流の所しかホールドがないようである。若干ハングしているように見えるのは恐怖心からかもしれない。取り付いてみるとホールドはそれなりにあるが身体を預けた途端に岩が剥がれそうで、身体を持ち上げることができなかった。躊躇しながらも思い切って身体を預けたが、岩が剥がれることはなかった。いつもトップで行く山﨑Lやsawakazeさんの心情が少しは分かち合えたような気がした。
 その後は大きい滝は現れなかったが階段状やスラブ滝が現れ、気を抜くことができなかった。水流も途切れ、背丈ほどの笹が被さり、窪がなくなると、少しのヤブ漕ぎで広々とした登山道に出ることができた。

 甲子山は福島100名山となっているが、登山者と会うことがなく静かな下山ができた。しかし大分降りてからトレランの若者たち10名ほどが、息も切らせず甲子山を目指して急ぎ足で通り過ぎていった。このときだけ、沢支度をしていたときからずーっと聞こえていたハルゼミの声が一瞬止まったような気がした。見下ろすと乾いた道路が白く輝やいてるのが見えた。 
                            O.



07:33 F1白水滝






















8:09 6mナメ滝を快調に行く。上に行くほど高度感が出て緊張する。

8:21 20m衣紋ノ滝を高巻く。落ち口に出る6mほどが嫌らしい。





















8:46 10mヒョングリ滝をリードする山﨑L  
  725 8:46 濡れている岩肌を、確かな三点支持体制で超えていくKさん。

08:49 ヒョングリを超えると7m滝  
  08:53 7m滝をリードするOさん

9:38 2:3の二俣に着いた。右俣は
大白森沢へと続く。ここは左俣へと進む。

10:32 左沢を過ぎてから8m滝が
立ちはだかる。ルートを検討する。


13:07 笹を手がかりに更に上流を目指す。体力を使う。 13:22 水が切れて窪地となる。笹が足に絡んだり滑ったりして、疲れた身体に追い打ちをかける。


13:25 窪が消えわずか5分で登山道
13:28 登山道に出た。自然にガッツポーズが出る。

14:08 登山道脇に生えてたマスタケ。
カレーに入れると食感が肉と同じになるとか。
(地域によっては毒キノコとなっているので注意が必要








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