ウェルネス・クライマーズ短信 099
平標山、東谷山 三国山脈
2015/03/27~28
加藤、黒川、大橋、山﨑
春にまず咲くから万作とか 3/28 1012












3月27日 平標山1984m




 鹿沼インターから、東北道~北関東道~関越道と高速道路を乗り継いて月夜野インターで降りた。関越道ができてからは交通量がめっきりと減った国道17号を走り、平標山登山口には2時間余りで着いてしまった。この時間の短さに一同驚くとともに、ホームグランドとしている南会津と比較すると1時間も短縮している。「こんなに早く着くなら、これからは上越方面もいいね」と、誰もが口を揃えて言葉に出た。それ程に思うほどあっけなく着いてしまった。身支度を整えながら東方面を見上げれば、雲ひとつない青空に平標山が遥か彼方に横たわっているのを見ることができた。

 三国小学校の裏手から別荘地帯を通り、除雪終了点までスキー板を担いだ。そこからスキー板を装着しヤカイ沢出合を目差した。河内沢本流を分け、立木のうるさいヤカイ沢左岸を進むと視界が開けて雲一つない青空に平標山の全容が姿を見せてくれた。山の由来かもしれないが、平らになっていてどこが平標山の山頂なのか今いる位置からだと分かることはできなかった。
 右に派生する枝尾根から山頂へと続く夏道を目指す。標高1300mぐらいから少し右方向に進むと、勾配も徐々に急になりブナ、ダケカンバ、白樺と混成した樹林帯になっていく。木陰となってしのぎ易いと思ったが、急登なので労力を要し陽の当たるところと暑さはそれ程変わらない。標高1650mの枝尾根稜線に立つと、三国峠方面の視界が開け感嘆の声が出るほどの景色を見ることができた。遥か彼方に目をやると、富士山を見ることができた。三島市に住むSawakazeさんも、今頃同じ富士を見てるのだろうかと山﨑Lと話題にした。
 標高1870m辺りで夏道と合流し、更に高度を上げると真っ白い仙ノ倉山が右手に見えてきた。目指す平標山の山頂はまだ見えず、額に汗を流してひたすらスキーを進めるだけである。前方に山頂の標柱が見え始めると、少しの頑張りで真っ青な青空と360度展望の頂上に着くことができた。

 山頂からの大展望を満喫した後は、スキー滑走の準備に抜かりはないか何度も見回し、点検をして徐々に滑走モードに切り替えていく。このようなことをやっていても忘れてしまうことがあるので嫌らしい。しかし滑走していて気づかないことがあるので、それ程重要視することがないのかもしれない。氷結した嫌らしい斜面を松手山方面にトラバースし、大斜面と向き合った。雪質はどうだろうか、スキー板は上手く回ってくれるか、と考えている最中に山﨑Lが飛び込んでいった。黒川さん、加藤さんも次々に落ちていった。標高があるうちは板も回ってくれたが、標高1500m辺りから雪の深部まで腐っていてスキー板が思うように曲がらなくなってしまった。その度に悲鳴を上げ、頭から雪面に突っ込むだけであった。これから先のヤカイ沢下流域は、立木がうるさいので上手く交わせるか心配した。しかし標高1200m辺りからは雪質も落ち着いて、何とか立木を交わすことが出来る滑りができた。
 岩魚沢林道に滑り降りたときは16時を回っていたが、まだまだ陽が高く、明日の晴天を約束してくれるかのように青空が広がっていた。

                         



 7:34 国道17号を後に、三国小学校か
ら別荘地へと続く除雪された舗装道路を行く。

8:38 立木がうるさいヤカイ沢左岸には、ネコヤナギの花がふくらんでいた。
8:00 岩魚沢林道を、ヤカイ沢出合へとスキー歩行する。左手には河内沢の水音がかすかに聞こえた


9:04 樹林帯を抜けると、平標山から松手山へと続く稜線が見えた。平標山は右方向にある。
12:07 360度大展望の平標山山頂に着いた。右方向には真っ白な仙ノ倉山・万太郎山があり、遥か彼方の後方に富士山を見ることができた

 
12:11 平標山に全員集合















13:08 ファインダーを通して二人の息づかいが聞こえてくる。静かな山域で、存分に春スキーを楽しむことができた。
13:05 平標山からの大斜面を、ヤカイ沢を目指して次々に落ちて行く。下方には苗場スキー場が見えた


素晴らしい斜面に、登り返して滑走したが転倒。青空と春の陽気に笑い声が木霊した
13:08 抜けるような青空の下、悪雪をものともせず、凄い滑りで目の前を駆け抜けていった。

15:51 しばし遊んだ大斜面を後に下山を始める。後方には4人のシュプールが軌跡となって残った。

16:12 無事、岩魚沢林道に降り立つことができた。平標山に感謝である。





仰ぎ見るスカイラインは青に白飛行機雲が頂掠む

頂に立てば四方は雪の峰此方は苗場彼方に浅間

雪尾根を行けばはだかる大雪庇恐る恐るに其が裾を踏み

雪尾根にブナの林が空に映ゆ早や頂は幾程もなき

見下ろせば裾まで続く良き斜面されど滑りは思ふに任せず

                    ku.




3月28日 東谷山1553.8m

コースタイム
二居峠入口09:10-二居峠09:48~10:05-平票山12:10~13:10-貝掛バス停14:20

ルート図








 思わず伸びをしたくなるほど、青空が高い。
上越の山々が一望できる跳び箱形の台地に立った。昨日の「平標山」に続く登頂。身体のそこから立ち上る嬉しさが隠せない。

 二居温泉の宿からスキ-板を担ぎあげ、北に10分ほど進むと二居峠入口に着く。九十九折の杉林の中を快適に登り、わずか40分足らずで峠に着いた。木々の隙間から二居集落がひっそりと佇む。
 ここから進行方向を東に変え、東谷山(ひがしやさん)を目指す。稜線は山頂まで直線的に高度を上げている。その形状は対称的で、南側に雪庇を伸ばし、ワニが大きく口を開け、獲物を飲み込むようなそんな形に見えた。
 左右に切れ落ちる地形に注意を払い、慎重に足を運ぶ。下部に見られるような人工林はなく、ブナ、ナラの広葉樹が目立つ。強い季節風に耐えたその枝先に、春陽を浴び、僅かに赤みを帯びているようにも見える。
 新幹線と高速道が上越の谷を突き抜ける。上信越国立公園の中にあり「スキ-天国にいがた」と呼ばれた時代があった。松任谷由実の冬の苗場公演は今も続いているのか?苗場プリンスホテルに宿泊し、階上からゲレンデを見てみたい。そんな甘い夢は「二居スキ-場」の閉鎖と同じように過去の遺物に変じてしまった。

 上着のチャックを開け、スキ-パンツの横を10cm開けて、風通しを良くしても吹き出る汗を止めることはできない。尾根が横に広がりを見せ木々が疎らになり、斜度が幾分ゆるみ始めた。東西に約300m伸びる山頂台地の、西の突端に着いた。遮るものがないその山頂は、1500m少しの山とは思えない、展望を与えてくれた。先客が4名ほどいて展望を楽しんでいる。何かゆっくりと時間が流れているような、そんな感覚だ。私たちもその間に入れて頂いて、360度の大展望に夢を乗せる。はるか先の日本海間近な山並みにも、引きつられたりする。黒姫山、妙高山、火打山と順に海岸線に目を寄せていく。山の広がりと歓喜の広がりが同時進行する。西側に目を転じる。
 17号沿いの連なる山肌に、定規で線を引いたようにリフトが立ち並んでいる。
 大型船の舳先のような独特の山容を見せているのが苗場山だ。北側の神楽峰の間から覗かせる円錐状の峰は「鳥甲山」であろうか。その山間地域には「秋山郷」の集落と、中津川の渓谷がすっぽりと入りこんでいる。一度は訪れたいと思うのだが。
 先に、山仲間がこの地で落ち合う約束を、耳に挟んだことを思い出した。実現したのか?そして何のために?何時か聞いてみたいのだが。

 重い腰を上げスキ-を歩行モ-ドから、滑降モ-ドに切り替える。
 尾根を離れ北北西に進路を変え谷に飛び込む。二居トンネル先の峠を超えた、バス停までの約3kmのダウンヒルコ-ス。なんと国道まで板を履いたまま、お座敷に上がる贅沢な滑降コ-ス。大戸沢岳の北斜面を思わせる大斜面だ。急斜面に戸惑いを見せながら、幾分遠慮がちに滑る。それは臆病でなく、山に対する畏怖の念を、身体がそうさせていると何時も思う。谷が狭まり水音と同時に車のエンジン音が聞こえてくる。橋を渡り国道の下を、身を小さくして潜り抜けた。

                            山﨑


09:12 二居峠林道から振り返る 09:48 峠入口から40分で二居峠

1053 厳冬期の稜線はどんなだろうか















1045 春の日差しにテンポよく高度を上げる 1108 山頂まで60

1201 斜度が緩み木々が疎らになると もうそこが山頂


1215 180分で山頂 谷川方面を望む
1243  平標山 仙ノ倉 万太郎

1244  これぞ春スキ-

















1327 会津仕込みで重雪もなんのそ
1320 山頂から北北西進路とり 沢に飛び込む

1330 スラッシュ雪崩を避けて滑降 1341 スラッシュ雪崩もなんのその滑降

1341 木々をかわすレ-サ- 13:41 広いバ-ンを十分に使い飛ばすKuさん

1407 国道17号に出ました
1414 橋を渡り国道を潜り 
長い滑降は終了しました



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