城山しろやま 湯河原町
2015.02.10
高橋


下山時 家の庭先にツバキ













コースタイム
椿台10:09−城山10:36〜40−林道10:52−250m付近農道11:26〜11:44−湯河原駅12:10

ルート図



 一昨日のことだ。ぴかぴかの晴れの予報だったので、湯河原の山へ出かけることにした。だが、朝起きてみると東の空に雲がかかっていた。それでも、南の雲間には青空も見えるので電車に乗った。函南(かんなみ)駅を過ぎ8kmにもおよぶ長いトンネルを抜けると、車窓はいっぺんに暗い景色に変わった。最初、この景色の変わりようが理解できなかったが、眼を凝らして見ると雪だった。吹雪くように白いものが飛んでいる。思いがけない天候だった。
「これはだめだ。」
 瞬時に判断をして熱海駅で降りた。引き返して家に帰ることにした。熱海駅には、自分と同じように小さなザックを担いだハイカーが多くいた。降りしきる大雪を見ていた。突然の雪に、同じように引き返そうという人達なのだろう。この南国でこの大雪だ。だれもが、晴天の山を想像してきたはずだ。だれも駅を降りて山へ向かおうとしない。だが、この雪では当然だろう。だれも、雪の準備なんかして来ていない。

 次の日、朝から快晴だった。昨日登りそこなった湯河原の城山へ再び向かった。東京行きの電車があったので、それに乗った。熱海でめんどうな乗り換えをしなくてよい。20分で湯河原の駅に着くはずだ。
 もともとバスの時間に余裕がなかったが、電車の遅れでぎりぎりになった。駅であわてて弁当を買ってバスに飛び乗った。足がもつれて転びそうになったが、それほど真剣だった。朝に箱根へ向かうバスは、これしか無かったのだから。
 箱根へ向かうバスは、折れ曲がりながらどんどん高度を上げて行く。城山入口の次のバス停、しとどの窟
(いわや)で降りた。振り返ると南には、逆光の海が広がっていた。今日はここ、椿台からのスタートだ。城山(しろやま)は、前回登った幕山の南に位置する「高峰」だ。直線距離で2kmしか離れていない。頂上は563mだから、バスでそのあら方を登ったことになる。
 「土肥城趾」方面の看板にしたがって緩やかな坂道を上がる。城山に続く尾根へ上がり、この尾根をまっすぐ南へ下れば城山の頂上になるはずだ。尾根に上がると、うっすらと雪が積もっていた。昨日の雪だ。反対方向から歩いてきた二人の足跡があった。今日の足跡にしては早すぎる。反対方向から登ったらこんな早い時間に辿り着けないはずだ。昨日、雪が止んでからの登山だろう。大雪は続かず、午後にはもう止んでいたのかもしれない。
 尾根は緩やかな下りになっている。雪で白いアクセントのできた登山道の景色を楽しみながら歩いた。途中、海が見えた。長い尾根を歩き鞍部を登り返すと、あっけなく城山の頂上に着いた。尾根には、数センチの雪が積もり、白く雪化粧をしていた。頂上からは、南東に眩しく光る相模灘、正面に初島、その先に霞んだ伊豆大島、右手には伊豆半島が見える。北を望むと、つい先日登った幕山が同じ高さに見える。その後ろに控えているのは、南郷山に続く尾根だろう。相模灘に落ち込むように連なっている。
 頂上からは、ただひたすら下るだけだった。長い尾根を下り、湯河原駅を目指す。海風が吹くところもあるが、南向きの日当たりのよい尾根だ。複雑に農道が交差してるいので片手に地図を持ちながらの下りだ。途中、東には湘南の長い海岸線が見える。海の見えるところで、風を避けてゆっくり弁当を食べた。
 人家が現れると、家々の間から海が見えてくる。湯河原駅はもう近い。



逆光の海が光る 初島が見える 椿台から

尾根に上がると雪があった 昨日の雪だろう 城山の方角へ入る


明るい日差しのある尾根を歩く 鞍部の登り返すと城山
陽の当たらないところにはまだ雪が残る



城山の頂上 石碑には「土肥城址」とある
数センチの雪が積もっていた
誰もいない山頂に数人の足跡が付いている

頂上から見える初島、奥に伊豆大島、右手に伊豆半島


途中の展望スポットから真鶴半島
のどかな山道を歩く


林道に出た これからは林道を横切りながら下る
雪の山道を歩く


先日登った幕山(手前)と南郷山(奥)
農道を下る 放置されたみかん畑が見える

人家の間から海が見え始める ここまで誰にも行き合わずに歩いた 平日だ

のどかな道をゆっくりと降り湯河原駅を目指す



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