檜洞丸 丹沢山塊
2014.12.09
高橋

ミヤマシキミ 赤いきれいな実が、遠くからでも目立つ














参考情報
 なし

コースタイム
西丹沢自然教室8:40−ゴーラ沢出合9:44−1040ピーク10:33−1150m地点(下山開始)10:10〜16−ゴーラ沢出合12:01−東沢ルート分岐12:23−東沢12:32〜13:05−西丹沢自然教室13:27

ルート図




 もう12月も半ばに近い。全国から厳しい冬の便りが届くようになった。いくら何でももう沢ではないだろう。ということで、普通の山に普通に登ることにした。水に入らないので、天気が良ければ凍えることもないだろう。
 どこが良いだろうか。できれば日当たりのよい尾根にしたい。そんなことを考えて、西丹沢の檜洞丸(ひのきぼらまる)へ登ることにした。檜洞丸は、矢駄沢や檜洞を遡行したときに肩まで上がったことはあるが、頂上を踏まずに下山している。特に思い入れがあるわけではないが、丹沢の高峰1600mなので、不足はないだろう。
 檜洞丸は、西丹沢自然教室から歩けば、昭文社の地図で3時間20分とある。標高差は1050mなので、そう楽なコースではないと思うが、なんとか普通に歩けるのではないか。そんなつもりで、出掛けた。いつものように遅く、自宅を7時に出発した。あまり早くても寒くて登るのがつらいだろう。ただ、出発が遅ければ、下山は日没との競争になる。この時季の時間取りは微妙だ。いずれにしも、歩ける時間が短いので、体力の無い者にとっては、厳しい季節である。

 自然教室の前に車を止めると、ちょうどバスが着いた。天気が良いとはいえ平日なので、降りる客もないだろうと思っていたが、4人ほどの乗客が降りた。駐車場には、10台ほどの車が止まっている。紅葉が終わり冬の山の前で最も人の少ない時期だと思うが、登山者は相変わらずのようだ。
 白石林道を10分ほど歩くと檜洞丸への登山口がある。つつじ新道だ。ここから東沢沿いの支尾根に上がるまでが、かなりの急登である。登山道はしっかりあるが、ちょっと怖いような所もある。この急登でかなりの体力を使ってしまった。それでも、尾根に上がった後は、右下に東沢の水音を聞き、東から陽の光を受ける明るい登山道である。
 一時間もこの明るい道を歩くと登山道は東沢へと降り始める。降りたところが、ゴーラ沢の出合いだ。ゴーラ沢の支流ヤビキ沢は一昨年の春SSCで歩いている。
 東沢を渡って階段の付いた枝尾根に取りつく。ここからが檜洞丸へ上がる尾根となる。まずは急登だ。あまりに急なので、鈍った身体に悲鳴が上がる。途中何度か足が進まず、立休みを繰り返す。傾斜が緩くなったところにベンチがあった。座ると、ゴーラ沢から沢音が聞こえる。
 どうも今日は調子が上がらない。体の中心に力が入らない。まだ半分も来てないのに。頂上まで行けるのだろうか。だが、一休みすると、また元気が出て来る。まだ、十分に時間もある。ペースも悪くない。そう言い聞かせて歩く。
 1040ピークを過ぎると二つほど小さな鞍部があり、その先の急登をこなすと展望地がある。ベンチがある。北西に富士山が割と大きく見える。天気が良いので雪を被った富士山がはっきり見える。その手前には、尖った権現岳が見える。この西側の沢、マスキ嵐沢を今年の7月にNさんと歩いた。
 何か力が入らない。この辺りが限界かもしれない。そんな思いを抱きながら、さらに鞭打って登る。途中、二人組が下山してきた。頂上まで行って降りて来たとしたら、ずいぶんと早く登ったのだろう。暖かそうな陽だまりがあった。我慢してきた身体が座ってしまった。もう梃子でも動かないというように。
 11時少し過ぎていた。肩までは、あと標高差400m、そこから頂上までは20分。とすれば、ここから頂上までは、2時間はかかるだろう。このまま行けば、登山口へ降りるまでには暗くなるかも知れない。身体もこんなだし、止めよう。決断するなら早いほうが良い。そう思うと気が楽になった。だが、山へ登ろうとした時の初めての敗北だった。何か重い挫折感があった。登りたいという時には、今まではいつもこの身体が応えてくれた。すっかり疲れていても、ぎりぎり耐えて応えてくれていた。
 何かひとつ力が入らない。体のネジがひとつ弛んでしまっているようだ。そんな感じだ。朝早く出てこなかったのも、いけなかったのだろう。そんな情けない気持ちを抱えながら軛を返した。途中、東沢の河原でゆっくり昼寝でもして帰ろう、などと思いながら。


西丹沢自然教室 車が10台ほど止まっている ツツジ新道 登山口を檜洞丸へ


ミツマタが蕾をつけていた これから春を待つ
尾根に上がると明るい登山道 風もなく快適だ

東沢 ゴーラ沢出合が近い 標高750m


1040P付近 右手から日が差す
展望園地 1100m地点 富士山が近くに見える 手前が権現山


<下山>

権現山が見える
午後になっても風のない晴天だった


東沢の広い河原 右手は石棚沢の出合 去年の11月に歩いた
東沢ルートへ降り 東沢の河原を目指す


東沢沿いの登山道をゆっくり下る
落ち葉がいっぱいの登山道 サクサク歩いて駐車場へ



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