ウェルネス・クライマーズ短信 086
オロ山 足尾山塊
2014/11/08
加藤、黒川、山ア、大橋

稜線に立つ一本のブナ
















コースタイム
銅親水公園P7:15−仁田元川林道900取付き7:55〜8:10中倉山9:50〜10:05−沢入山10:56〜11:02オロ山11:52〜12:48銅親水公園P16:12


ルート図





秋空に映ゆる峰々眺めつつ障えなき尾根を歩み行きたり

中倉の尾根より望む松木川千尋の谷は岩崩え激し

幾年を雨風凌ぎ尾根に立つぶなの独り樹誰を待ちおるや

                       ku.



0715 銅(あかがね)公園前を出発 山に陽があたりはじめる

0800 仁田元川林道900地点の取りつきで小休止



0901 1300の尾根に乗る 中央が目指す「オロ山」

0933 尾根の北側に渡良瀬川が見える



0934 栃木の勇 「男体山」が顔を見せる

0946 爽やかな尾根に心も弾む



0955 皇海山方面を臨みしばしコ−ヒ−タイム

950 中倉山に着いた。思わずバンザイのポーズが出る。左からオロ山、奥に皇海山、手前に沢入山。






 紅葉も終わりに近づき、雪が降る前の今頃になると中倉尾根からの景色が見たくなる。新緑の頃の足尾山塊もきっといいのだろうが実現したことはない。いつかは歩いてみたいと思うが、その時期は山スキーに夢中になっていて尾根歩きを考える余裕がないのかもしれない。そんな山スキー狂いの仲間たちと日程が合い実施することになった。
 これまでは水道管の橋を渡り、水門のところから鹿ネットに掴まり横場山を目指していたが、今日はオロ山まで足を伸ばす計画なので、仁田元沢林道を利用して中倉山を目指すことにした。
 仁田元沢林道からの山道も以前ははっきりした道などなかったが、登山客が多いのかしっかりとした道が出来ているのには驚いた。以前この道を山アLと利用したことがあったが、そのときはヤブに迷い込みコンパスを確認しながらの下山となった。今では迷うことなどないぐらいの立派な道ができていた。
 今日も天候が安定していて、中倉尾根からの素晴らしい眺望を見ることができた。右手には松木川を挟んで松木山(地形図では大平山)が正面に大きく鎮座している。その右に社山、半月山。その奥には男体山が見える。左方にはシゲト山、三俣山その奥に白根山、錫ヶ岳まで見えた。これから向かう前方には沢入山、オロ山、庚申山と続き、奥に皇海山、更に遠くには武尊山が見える。
 中倉尾根からの展望に感動し、沢入山に少し歩を進めると、稜線上にブナの大木があった。台風や山火事にも耐え、伐採もされずよくも今まで立っていたものだと一同感心した。
 岩場を慎重に過ぎ、アップダウンを繰り返すと沢入山に到着する。ここまでは何年か前に伊佐野さん、山アLと来たことがあったがここから先の稜線上は未知の世界である。 踏み跡も不明瞭となり、シカ道なのか人間が歩いた道なのか幾重もあって進む方向を定めるのが難しい。できるだけ安全な方向へと山アLが導いてくれている。沢での最後のヤブ漕ぎがこんなとき生かされるのだろうか、それほどの労力もいらずに抜け出すことができた。
 シラビソ林の急な登りを立木に掴まりながら登りきると、シャクナゲの密ヤブとなりオロ山山頂に辿り着くことができた。
 長休憩もせず4時間50分で着いた。久しぶりの登山に2、3日後の筋肉痛を心配しながら、自分の体力を褒め讃えなくてはと感じたのは、自分一人だけだったのだろうか。山頂からは手を伸ばせば届くほど間近になった庚申山が目の前にあった。
 下山するころには皇海山の頂上にガスが掛かり始め、雨が降りそうな天候となったが、中倉尾根からの眺望は相変わらず素晴らしい景色となって映っていた。
                                  
O.



1005 中倉山のすぐ先にあるブナの大木。新緑の季節はどの様な姿を見せてくれるのか訪れたい。




















1011 尾根の北側は岩稜地帯

岩稜帯もあり慎重に行動する。落ちたら松木川まで止まらないかもしれない。



1044 足を滑らすと谷底まで 山は時を増すごとに削られ浸食が進む

前方に沢入山が見える。気持ちの良い稜線歩きが続く。


1059 中央が「オロ山」その右側に「皇海山」 左手奥は「袈裟丸山」



1110 沢入山を過ぎてオロ山に続く稜線が見える。獣道が幾重にも走っていて、進む者を惑わせる。

1118 あと40分位であろうか 四時間を経過したところ テンポよく歩を進める



 荒れ果てた山肌を、足尾の歴史を感じながら楽しみました。尾根筋を分けて緑の樹木に鉱毒の影響と、明治時代の火災の影響を感じるそのような環境の中、ここで長年生きている大きなブナの大木を見て、ここまでの急登な縦走も忘れる足尾の美しい景色を眺めながら、力強く生きてきたブナに癒され、稜線から望む日光の山並、何時もと違った景色は心和まされます。
 オロ山に進むと何本もの桜の木が荒れた大地に、生きている姿をみると元気になります。桜の時期にも登りたい気持ちが湧いてきます。 
 錫ヶ岳、皇海山、夏の時期に登った山が近づくにつれ、何か胸騒ぎを感じる。方角の違いから望む山波は何か格別。
 仲間の大橋さんから、もみじ尾根六班林道、かすかに見える鋸山の姿を、教わりながらの尾根歩き。あの稜線にテンバがあり水場も近くにあり良いところです。など説明を受け何か山男気分が湧き起きる。この縦走路に挑戦した13時間のロングコースと聞かされた時に鹿の鳴き声、山崎リーダーが姿を見ましたと聞き、私も見たい気持ちが湧きました。
 
沢入山も過ぎ穏やかな稜線歩き、奥白根の山並に間近な雪の季節を感じながら、やがてオロ山山頂へ。小さな山頂は山男だけの限られた人だけの贅沢な時間を過ごす。山談議の世界へ話が進みました。山頂は石楠花の林に包まれた、高度1821mの3畳間ほどのところです。

 人に会わない静かな山旅の思いで中倉山からオロ山紀行に、そして良き仲間に感謝します。
                                                ka.


1149 小ピ−クを過ぎるとあと一息

1203 「オロ山」到着4時間50分 目の前には庚申山が手招きをしているがここまで


1249 「オロ山」を後にする 
少しガスがかかり始める

1600 仁田元沢林道では紅葉が真っ盛り
だった。疲れた身体に紅葉が眩く映った。




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