ウェルネス・クライマーズ短信 079
白水沢左俣左沢 阿武隈川
2014/07/06
山ア

ピンクのウツギが渓を彩る
















コースタイム
大黒屋手前駐車場7:50−1059m二俣10:00〜10−1105m奥の二俣10:20−1448m登山道12:30〜50−駐車場13:50


遡行図




 前回遡行したのは何年前だったろうか。毎日の雨天続きにうんざりしていたが、どうにか梅雨の晴れ間が微笑んでくれた。自宅から高速を利用すると2時間はかからない。大黒屋手前の道路わきのスペ−スに駐車して8時少し前に出た。大黒屋の駐車場には県外ナンバ−がずらりと並び、朝食をとる客の姿が映っていた。
 阿武隈川に架かる堰堤を左に見て、登山道の階段を上ると案内板がある。いきなり轟音と水しぶきを吹き上げる白水滝6mが現れる。右岸を小さく巻くことが出来る。しかし朝一で体がまだ眠っている状態と、山砂の吹き出しが大量にある。迷うことなく登山道に戻り、神社があるところまで登り堰堤上の通称「衣紋ノ滝」手前に降りた。この20m大滝は右岸から巻けるが、暫くフリ−で登っていないので二度ほど仕切り直しをした。ヒョングリ10mを過ぎると小滝が連続して飽きることがない。沢幅が広がり木々の隙間から差し込む太陽に、額から汗が滲む。
 1049m二俣が先に見える。左沢は倒木で塞がっている上に、右沢の水量(2:3)が多いので注意が必要だ。10分と歩かないうちに奥の二俣が見えた。右沢の滝は4段30mとある。ウェブでは枯滝に近い写真が多いが今日は違う。二条の流れになって、のっぺりとした岩を滑り落ちてくる。左沢泥壁10mを右岸の草付から5m登り、水流近くのリッジを伝い落ち口に出た。間髪を入れず目の前に立ちはだかる8m滝、競り上がり威厳が漂う。右から草付を10mほど登り頼りない剥き出しの根を掴み、一歩一歩慎重に足を運び痩せ尾根から4mほどクライムダウンして沢床に降りた。
 出発して三時間になり、標高も1250mを超えただろうか。渓が少しずつ両岸を狭め遡行者を折り畳むかのように圧し掛かる。マラソンで例えれば40kmを過ぎ残すところ2.195m、辛いところかもしれない。しかし頭を過るものは、視界が開け登山道に飛び出す、その瞬間を思い描いている。いかにも滑りそうな4m滝を右から笹を束ね超える。一枚の褐色の絨毯を敷きつめた急騰のナメを、フリクションを利かせながら登る。
 水の涸れないうちに水筒を満たし詰めに備える。左右から根曲がり竹が被ってくる。竹槍が道を塞ぐ。丁寧に窪を辿る。その先の木々の空間に明るい空が見えた。



754 甲子温泉大黒屋前から甲子山登山道へ入る



8:00 登山道を離れ白水沢

阿武隈川に架かる堰堤



8:03 6m左から小さく巻くが 雨続きで山砂が大量に押しされている 朝一から登る気になれず登山道に戻り堰堤上に降りる

8:34 20m衣紋ノ滝 右岸を小さく巻く 水流よりに登ると中段が被る



854 二条5m左から

847 10mヒョングリ右岸から巻く



0919 滝から解放されると視野が広がり ナメが続く

923 コバルトブル-に光る水 はじける水に淡い青葉が木陰を落としていた



今朝から体調が今一だったが ナメに癒されどうにか持ち直した

932 1040m辺り 奥に潜むものは何?と期待と不安が入り混じる



1000 1059m二俣 右沢の方が圧倒的に水量が多い 左沢を選ぶ 倒木が多く難儀する

1020 二俣を過ぎて10分足らずで奥の二俣が見えてくる



10.27 左沢のドロ壁を小さく巻く 左沢上から右沢を見る 30mの下部10mだ 普段の水量の三倍か?

10:32 8m左岸から巻く 泥壁を慎重に越える



10.59 4mナメ滝 右の笹を束ね登る

1106 後ろを振り返る この先も涸れることのない水



1153 傾斜のきついナメが続く どれも登れて楽しい

1110 水量が多いのか 右手から細い流れを落としていた


1207 左から何本か枝沢が入るが 水量の多い方を選ぶ 方角は西だ

1214 源頭の様相 最後まで丁寧に窪を詰めた


1230 窪の先端に登山道が ピンポイントの遡行にうれしさが少し込み上げた




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