越前岳 愛鷹連峰
2014.03.06

高橋

平日なのにこんなに車が止まっている















コースタイム
十里木高原登山口11:25−馬の背12:06〜21−越前岳13:24〜30−十里木高原登山口14:30


概念図



ルート図



 今年はいつもと天候が違う。空が暗い日が多い。この辺りの冬は、晴天が続くのが普通だ。地面もカラカラに乾いて埃っぽくなる。だが、今年は曇ったり雨が降ったりの日が実に多い。それに、先日の大雪だ。空がどんより曇るといわれる日本海気候になったような感じだ。そのせいだろうと思うが、毎日どうも心が晴れない。
 きのうは一日中雨降りだったが、朝起きると眩しい日が差していた。久々の晴天だ。朝からこんなに明るいのは何日ぶりだろう。家に居るのはもったいない。今度の週末も晴れるとは限らない。久しぶりに平日に出かけることにした。急なことだったのでいろいろ迷ったが、愛鷹(あしたか)連峰の越前岳にした。稜線に雲が無く見事に蒼い空が広がっていたからである。その反対側の伊豆の山には低い雲が垂れこめていた。
 越前岳1504mは、愛鷹連峰の北に位置する連峰の最高峰である。登山口まで車で入れ、二時間で頂上に立てること、背後に大きな富士山を見ながら登れることなどで、なかなか人気の山のようだ。平日にもかかわらず、駐車場には10台ほどの車が止まっていた。他の登山口では考えられないことである。休日には、どれだけ人が集まるのだろう。
 越前岳の登りは丸太で造作された長い階段から始まる。階段というのは便利のようで使いにくい。いつもそう思う。しばらくは、カヤトの刈り払われた明るい斜面だ。ただ、大きなアンテナが二基現れるのでちょっと興ざめである。うしろを振り返ると、ドカンと富士山が座っている。遮るものが無いので、広い裾野まで見通すことができる。その左手遠方には、南アルプスの稜線が見える。
 昨日の雨で足元はぬかるんでいる。日陰にはまだ少し大雪の名残りがある。登るにつれて雪が増え、次第に雑木の冬景色に変わる。雪面に陽が差してまぶしい。1250m付近からしばらくは山道が氷り、アイゼンが欲しくなる。更に上ると乾いた雪に変わり、雪の量も多くなる。10年ほど来ていなかった越前岳への長い登りを耐えると傾斜がゆるくなる。頂上が近い。途中、下山するグループに何度も会った。
 変哲のない頂上からは、愛鷹連峰の山々が見える。そして眼下には、駿河湾の全容を見渡すことができる。大きく西へ伸びる海岸線が美しい。残念ながら北側は開けていないので、富士山を見ることができない。頂上にはもう誰も居なかった。家を出たのが遅かったので、もう1時半だ。急いで下山しなければならない。


登り始めると後ろに富士山が大きく見える 遮るものがない


雪が現れ始める
日当たりの良い場所はぬかるんでいる


久々の越前岳 雪の道が続く
右うしろを振り向くと南アルプスの稜線が見える 北岳、甲斐駒ケ岳などが見えているのだろう


大雪の後の雨でだいぶ雪も少なくなったのだろう
一度溶けた雪が凍って滑る アイゼンを付けずに頑張る 下りでは必要になるだろう


斜面も雪が深い 小動物の足跡が濃い
段々雪が深くなってくる サラサラと崩れる乾いた雪


越前岳1504mの広い頂上 南西が大きく開けている いつの間にか雲が広がって来た
傾斜がなだらかになると頂上は近い


南側に愛鷹連峰が連なる

駿河湾の海岸線が伸びる 富士市が一望できる






















 地元では、愛鷹連峰の全体をさして愛鷹山(あしたかやま)という。なかなかよい名前だと思う。南北にピークが連なる直径10kmほどの山塊である。主だったピークを北から取り上げると、越前岳、呼子岳、鋸岳、位牌岳、袴腰岳、愛鷹山となる。他のところでも書いたが、「人気」の越前岳が、愛鷹山と呼ばれることがある。これは正しい呼称とはいえない。越前岳は、最高峰ではあるが愛鷹連峰のひとつのピークにすぎないからである。しかも、愛鷹山というピークは、連峰の最南にある。
 愛鷹連峰は富士山の南に連なっているので、海岸の街沼津からは富士山が良く見えないと邪魔にされることがある。だが、愛鷹連峰は富士山より遥か前に山を築いていたようだ。愛鷹連峰にしてみれば、あとで勝手に盛り上がってきた富士山に文句を言われる筋合いは無いのである。


下山時 馬の背でみた丹沢の山々 白い稜線が輝いている 丹沢の沢はまだまだ雪に眠る



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