日守山(大嵐山) 沼津市奥沼津アルプス
2014.01.11

高橋

アオキの赤い実がなっていた アオキが多い














参考情報
沢の風と空」2012.02.11 奥沼津アルプス


コースタイム
登山口11:28−日守山11:53−219ピーク12:30−三叉路12:37〜47−七面山13:19−終点・浅間神社14:00

ルート図



日守山(大嵐山) 狩野川の堤防から





 昨年の11月末の西丹沢・石棚沢を歩いた後は、年末年始とも家に引きこもって過ごした。1月の三連休、初日に天気穏やかな日を迎えた。あまりに天気が良いので、久々に山を歩こうと思い日守山へ出掛けた。日守山は2.5万図では大嵐山と記載されているが、地元では日守山と呼ばれているようだ。この日守山は、伊豆中央道が136号線を離れ狩野川を渡る日守大橋の先のトンネル上にある。トンネルを走れば出口で料金所だ。
 「休息時間」が長かったために、どれだけ急な登山道を歩けるのか、試したい気持ちがあった。毎年春から始まる沢のシーズンに向けたトレーニングも兼ねて、弁当を買って現地へ向かった。狩野川沿いの登山口には、首都圏の小さなバスや車も何台か止まっていた。奥沼津アルプスから北へ向かい沼津アルプスを縦走する人たちなのだろうか。そんなに遠くから来て歩く所とも思えない。だが、積雪を見ないので、夏山の感覚で歩けるというのが良いのかもしれない。この時期、雪のない山などまず無いだろうから、そういう点では貴重な「山岳地帯」ともいえる。
 登山靴を履いたのは一年ぶりぐらいだ。そのせいか、どうも登山靴の履き心地がしっくりこない。登山靴もまだ新しく、まだ自分の足に合っていないのだろう。融け始めて滑りやすい地面の急登を、急がず休まず歩き続けると25分ほどで頂上に着いた。天気が良いので展望が素晴らしい、左手から右手へ愛鷹連峰と富士山、箱根そして伊豆の山々が手に取るように見える。どこも薄っすらと雪を被っている。残念ながら愛鷹連峰の向こうに見えるはずの富士山はそこだけ雲が掛かかっていた。頂上に望遠鏡が有ったので、我が家が見えるかと思い覗いてみたが、小さな家が見えるはずもなく、その方角を見るだけにとどめた。


しばらく急登が続く北斜面 ペースを崩さずに登る 日守山(大嵐山)には高性能の望遠鏡があった(無料)

愛鷹連峰の先に富士山があるが雲が掛かっている 頂上から 我が家の方向 箱根の山々


 日守山から先は、バリエーションルートになる。とはいえ、人が多く歩いているようで踏み跡はしっかりしている。日守山から南西に急斜面を一気に下がると鞍部に石切り場がある。なぜこんな所で石を切り出したのか。運ぶのも大変だったように思う。この石切り場から急坂を稼いだ後は穏やかな縦走になる。この上りで汗をかいた。春の日差しが、すっかり葉を落とした木々の間から縦走路を明るく照らしている。この辺りで、地形図を忘れてきたことに気が付き慌てた。来る前に地形図を見ておよそのルートを記憶していたので、何とかなるだろうと先を進んだ。小さなアップダウンを繰り返すと219mピークにさしかかり、一度下がって登り返すと、大岩のある三叉路になる。左手は大平山へ、右は北へ長い尾根を下り新城のバス停へ出るようだ。ここには手製の標識があるので迷わないだろう。大岩でボルダリングのまねごとをして、お昼にした。木々の間から日が差す至福のひとときである。風がわずかに渡り、汗をかいた体を吹き抜けてゆく。冬山の寒さを感じさせない静かな山だ。


日守山の南からバリエーションになる 転げるような急斜面を下ると鞍部 石切り場の跡がある


樹間から南側に突然海が見える 内浦湾だろう
稜線を歩き始めると日が差し始める


人に合うこともない静かな山稜
気持ちが良い縦走が続く 前方に大平山が見えてくる

三叉路標高200m 左手は大平山へ至る
大岩右手の踏み跡を下れば新城のバス停へ
今の時期賑わう沼津アルプスの喧騒がない奥沼津アルプス
ここでゆっくり昼食をとって休憩
時々風が過ぎるが、暖かい 穏やかな冬
落ち着いた時間が過ぎてゆく


三叉路にある手製の看板














 新城へ向かうルートへ入り、尾根を下ることにした。地図を持っていないので大丈夫だろうか。まあ、深い山でもないので尾根通しに下れば、バス通りにはでるだろう。そう思って歩きやすい踏み跡を下った。と、下り始めて間もなく左手の斜面の下で大きな獣の動く音がした。おそらく、イノシシがこちらの動静に気が付いたのだろう。構わずそのまま尾根を下がると、今度は左斜面、30mほど下にイノシシの隊列が自分と同じ方角へ下っているのに気が付いた。数は5〜6匹だろうか。小さなものも居たので、親子連れだろう。とはいえ、数がまとまっているので迫力がある。慌てて手を叩いて、こちらの存在を知らせた。と、イノシシの隊列はさらに速度を上げて姿を消した。こんなに狭い山域で、そんな多くのイノシシが生きていけるのだろうか。写真を取れなかったのは残念だった。これはあとで思ったことだ。
 このルートは、ところどころトラロープがかかり、手入れをされた登山道であることが分かってきた。途中左手に吉田の村落へ下がる踏み跡が出てきたが、「七面山」方面と書かれた尾根をそのまま進んだ。途中、ルートは左手へ富士山を正面に見る方向、北北西へ向きを変えた。その先では左手に富士山を見ながら下る尾根となり、やがて左下に人家の屋根が見えてきた。「傘松(からかさまつ)峠」という看板があった。このすぐ先で富士山の眺望がある。「奥アルプス大平会2000年」の看板もあった。地元の篤志家が手を入れているのだろう。どうりで、あまり人が通らないと思しきルートが整備されていた訳だ。

三叉路大岩の右手を下がるとしっかりした踏み跡がある 急坂にはロープが下がっている 分かりやすい 穏やかな尾根を下る 左下にイノシシ親子の隊列が移動していた 手を叩いて合図を送ると急いで下って行った


傘松(からかさまつ)峠
傘松峠の先で開ける 富士山が左手に見えるスポットだ


 尾根通しに行けば、「七面精舎」という神社になる。ここが七面山なのだろう。一年中水の枯れない泉というのが有ったが、尾根筋に涸れない水溜りがあることに、何か不思議な気がした。この神社を少し戻り西へ下ると広場となり、北条氏に由来する城跡、「富南城址」の看板がある。ここを右手に下ると浅間神社になり、長い階段を下がると幹線道路に出る。左手に下れば新城のバス停に出るようだ。トレーニング始めの山行に満足して、今日の山の散歩は終わった。



祠が有った 七面精舎とある この先は行き止り
尾根をそのまま歩くと

七面精舎を少し戻り、西へ下ると道が開け城跡が現れる


城跡の右手を下がると浅間神社になる
階段を下ると鳥居をくぐり舗装道路に出る


 帰路、田んぼや狩野川の河原に、どんど焼きのやぐらがいくつも見えた。明日は小正月、どんど焼きの日だ。各村落ごとに行われるのだろう。河原には幾つも同じようなやぐらが建てられている。




狩野川の河原にもどんど焼きの準備がされている
田んぼにどんど焼きの櫓(やぐら)が立つ 明日小正月は子供たちで賑わうのだろう



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