小坂志川本流 奥多摩南秋川
2013.09.01

Yさん、Hさん、高橋
個人山行

東富士五湖道路 須走(すばしり)入口 
奥多摩、奥秩父、中央アルプス、南アルプスの山へ行くときには、いつもこの有料道路にお世話になる きょうは富士山がドカンと見える

















参考情報
「野山放浪」2012.07.29 小坂志川本流

コースタイム
入渓09:07−二俣(450m)09:37−二俣(620m)11:45〜12:05−740m枝尾根へ取り付く12:52−登山道(920m)13:45−925m地点(北東尾根へ入る)13:58−入渓点15:11

ルート図



プロローグ
 小坂志林道の入口で、一年半ぶりに
Yさんに会った。Yさんは、昨シーズン休会して、今シーズンは、私が続いて休会したため、互いにこの一年半、会うことがなかったというわけである。私は、Yさんが休会してから、いつかはまた一緒に沢を歩きたい、そう強く思ってきた。無念の休会だったので、Yさんも同じ思いであったに違いない。今年の春、今シーズンこそYさんと共に歩けると考えてきたが、どういう訳か今度は私が無念の休会となってしまった。

 小坂志林道の入口で、Yさんの大きな手を握った時に、様々な思いが巡り、目頭が熱くなった。Hさんとも久しぶりだ。Hさんもこのところ不調だったようだが、今は心配事もなくなり、再び山を歩き始めたようだ。今日は、Yさん、Hさんと三人で南秋川の小坂志川本流を歩くことにした。小坂志川は胸踊るような渓相ではないが、体調回復を目的にしたリハビリにはちょうど良い穏やかな沢のようである。あまり魅力的でもない小坂志川の沢歩きに付き合ってくれた二人の心を有難く思う。
 私は、わりとリアリストである。おそらくそれは、長い間、企業で地味な開発の仕事を続けてきたことと関係がある。リアリストというのは、人の言うコトバを信ずるのではなく、人の行なった結果をのみ信ずる者のことである。人の語るコトバは、いかようにも美しく飾り立てることができる。だが、人の行為の結果だけは、どのようにも曲げられない事実として残る。人の行為の小さな結果の積み重ねだけが、その者の価値を定めていく、そう思っている。結果の積み重ねは、一朝一夕にはできない、簡単に修正することができない。積み重ねられてきた結果は、その者の顔となって全てを語るようになる。だが、この小さな結果の積み重ねも、有限であることを悟る歳になった。

入渓点
 小坂志川本流の入渓点へは、檜原街道
33号線の笹平から小坂志林道へ入り南下する。不動尊の先のロープを明けて、さらに先へ進む。小坂志川・標高400mの二俣を右へ200mほど林道を入ったところだ。橋がありその先はゲートで施錠されている。橋の手前には、4〜5台の車を停められる。小坂志川本流は、遡行距離が長いので、車でここまで入りたい。橋の側面は赤いペンキが塗られているので、確認したい。下山は、ちょうどこの橋へ降りてくる。森林伐採の重機が入った作業道を利用する。


小坂志川本流
 小坂志川本流は、大きな滝のない沢だが、なかなか味わい深い谷だった。沢床は、黒い縞状の岩でかたどられ、小さな滝や釜そして小さなナメが延々と続く。ところどころに、感嘆したりホッとする景色が待っている。沢幅は狭い。頭上が緑におおわれているので、おおむね暗い。緊張するゴルジュや滝の登攀がないので、ちょっと退屈するが、つまらない沢、という印象はない。良く歩かれている沢だけあって、それなりに魅力的な沢であった。遡行図を描くほど、顕著な目標物もないので、途中で撮った写真で、沢の様子を感じていただきたい。

 標高450mの二俣を過ぎると、水のある支流が少ないため、現在地の特定が難しくなる。ようやく620mで、顕著な二俣を迎える。右俣が本流だ。この先で4〜6mぐらいの滝が連続して現れ、楽しませてくれる。徐々に水量は少なくなる。目星をつけていた750m付近で、ヒノキ林の枝尾根に取付き、登山道をめがけて直登した。同じ考えの遡行者がいるのだろう。枝尾根には踏み跡が付いていた。途中、800m、850m付近で作業道が横切る。二つ目の作業道の上はヤブ尾根だったので、東へ伸びる枝尾根を回って登山道へ上がった。到達地点の登山道の標高は920m付近だろう。




入渓するとこんな感じ 癒し系 深みもある


3m滝 Hさんが早くも落ちる 釜は深い
3m滝が見えてくる


小さなナメが何度も出て来る 心がホッとする
小さな滝も出て来る


同左 ゴルジュ
ちいさいゴルジュ 浅いので難なくクリア


穏やかな流れも現れて
岩は緑の苔におおわれている ときどき木漏れ日が当たる


へつりの練習もできる
3m滝 少しだけ難しい


相変わらずナメが何度も出て来る
5m滝 二俣を過ぎると滝が多くなる

6m滝 傾斜は緩い 水が少なくなってきた


4m滝 Yさんが登る
4m滝 沢が左へ直角に曲がる


ヒノキ林の枝尾根を詰める 登山道まで1時間弱

下山
 下山は、登山道を少し下り標高925mで登山道から離れ、北東に伸びる支尾根に入った。踏み跡のある、歩きやすい支尾根を下ると、標高750m付近で、重機の開削道(林道)に出た。森林伐採に使われた林道だろう。あとは、この林道を頼りに下る。標高650m付近から林道が交錯するようになり、行き止まりも現れる。ここからは、降りてきた支尾根から離れ、林道を頼りに時々ショートカットしながら、駐車地点を目指して下る。この林道は、うまい具合に駐車地点の橋の上に出る。
 今年はじめて沢をまともに歩いた。日帰り6時間ほどの行程だったが、YさんやHさんに付いて歩くことができて、体力の回復を少し実感することができた。現在の推定年齢は70歳ぐらいだろう。今月末の巻機山の沢では荷も重くなるが、ぜひ参加したい。それまでにあと何歳若返ることができるだろうか。徹底した軽量化も必要になるだろうな。




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