ウェルネス・クライマーズ短信 060
三右衛門沢右俣〜タマムコ沢 奥日光
2013/06/08〜09
落合、加藤、黒川、大橋、山ア

三右衛門沢 7m滝 難しい滝と格闘 足元は苔で滑る


コ-スタイム
6月8日
赤沼車庫バス発5:30=西ノ湖入口バス亭5:52三右衛門沢・タマムコ沢出会6:50カクレ滝6:57〜7:15カクレ滝上8:00〜157m滝8:55二俣9:55稜線1730・11:50〜12:15ピーク1840・宿堂坊山鞍部〜タマムコ沢下降開始12:50F2・13:45F1・14:20三右衛門沢出会16:30右岸台地テンバ16:35
6月9日
テン場8:30西の湖入口バス停9:25=赤沼車庫着10:00
                        *以上、メンバ-体調不良のため参考記録


ルート図




*三右衛門沢遡行〜三左衛門沢下降大岩沢遡行ネギト沢下降のルートで、大岩沢の遡行を予定していたが、メンバーの体調不良で、三右衛門沢を遡行後、同沢支流のタマムコ沢を下降した。




 
上手い具合に梅雨の中休みとなり、沢旅を実行することができた。赤沼茶屋バス停に着くと、早朝にも関わらずカメラマンやハイカーで賑わっていた。満員のハイブリットバスに乗り込み、西ノ湖バス停で降りたのは我々5人だけであった。ほとんどの人が千手ケ浜近辺に咲くクリンソウが目当ての様である。


 カクレ滝下流域は水量が少なく伏流となっていた。タマムコ沢出合い辺りからやっと水が出てきた。カクレ滝上流域に出るには右岸の泥壁から巻くのと、左岸から出る方法があるらしいが、左岸は取付きが難しそうで、今までのように右岸の泥壁を高巻いて滝上流部に出た。緊張の連続から解放され、沢床に降り立ったときは安堵感からか笑顔がこぼれた。

 三右衛門沢のハイライトは7滝である。今までは軽荷になって左側のクラックを登っていたが、スタンスが乏しく最後は腕力だけで登らなければならない所である。しかし今日は水量が少なく本流左手を行くことにした。バンドから取付いたが足元の苔でスリップした。水を被りながら左手の壁を手掛かりに核心部にたどり着いた。ホールドはあるが水が冷たくていい加減な三点確保になってしまう。最後はホールドも乏しくセミになりかけた。このとき同行した仲間の姿が頭を過ぎり、背中を押されて突破することができた。単独であれば多分最初から諦めていただろう。
 今日は本流から支流のウサギ沢を遡行する計画である。この沢は荒れていて県界尾根に出るまでが歩きにくかった。しかし三右衛門沢から三左衛門沢に出るにはこのルートが一番の近道だろう。


 ここから県界尾根を歩き、昨年白根山までの縦走路からエスケープルートにとったピークを過ぎ、タマムコ沢源頭から下山を開始することにした。この沢は三右衛門沢の支流になる。今まで水が流れてるのを見たことがないので涸沢と思っていたが、いざ下降してみると水量もあり、ザイルを使って懸垂下降をしなくてはならない所も出てきた。この沢のハイライトは10以上もある大滝だろう。一度は遡行したいと思った。

 今日のテン場は安心して泊まれる所である。広々とした平坦地があり、薪、水場とも申し分がない。テン場が近づくにつれて自然と足が速くなった。
                                             O

覗き込まないと見えにくい「隠れ滝」 1380に滝マ−クがあります。二段滝ですがここからは見えません。

前回は画面手前のバンドを登った。今回は左泥壁を登る。(見えない)



1400にかかる7m滝。バンドを突破しやや左めを登るが、修正して右へ。

1450可愛い4mのナメ滝。これから上部もナメが続く。



1730の稜線にでる。やはり風が冷たい。疲れた身体に優しい言葉を投げかけてくれた「吾妻石楠花」

いつもは左俣を選択したが、右俣をすすむ。水は伏流になっているが、時折流れを見る。非常に荒れていて倒木を越えるのに苦労する。距離は短い。






久々に 奥日光に 山遊び 万緑の中 眼癒しぬ

奥山に 鳥の鳴く音の 妙なるは 巣作りせむと 連れ求むらし

滝登り 先手の友の 一挙手に 手に汗握り 眼を凝らしけり

沢を詰め 熊笹漕ぎて 至りたる 県界尾根は いたも静けし

湖の畔 古りたる大楢は その幹周り 五尋に余る
                          
ku.




 岳友と どの様な志で参加して良いか 前日睡眠もそこそこで 参加しました 仲間に溶け込む性格は人一倍得意ですが 体力も無いと 仲間入りが難しいかな? 同じパワーが無いと気後れしては などと 余計な気を使い参加しました。 同じ考えや体力が仲間の統一と考えていました
 沢の技術も無く 自然が相手ですと なおさら 冷静さ 実行力が備えて初めて 楽しさや 感動が付いて来る事でしょう そんな状態で参加しました しかし皆さんに気を使って頂き 楽しく満足な沢登ができ 感謝しています。 今回の沢登りで 一番感じた事が(絆)です 体調不良でも皆さんに協力して頂き 喜びを分かち合い 達成感を祝い 感激のハイタッチ 山はイイナ 又参加して 自分自信を磨きたいです
 ここで見学したカクレ滝が思い出深い景色になるでしょう 絵になりますね 自然がここまで美しくなるとは。 自分の心に 何時までも残したい景色の一つです
                             かとう



1840、隠れ滝左岸尾根ピ−クと宿堂坊との鞍部  1800からタマムコ沢へ下降する。途中に2つ滝があり、F2は懸垂が必要。
タマムコ沢は涸れ沢と思い込んでいたが、二つの滝の出現に戸惑う。


F1・10m滝 立ち木に支点をとり懸垂下降した。
F1・10m滝

ビバ−ク地点の三右衛門沢に合流。右岸に台地があり、そこにタ−プ二張り。明るく広がりがあり、贅沢なテン場だ。

トイ状の滝、水流を下降する。


以前はブナ、ミズナラと広葉樹の「森」であった。
伐採しその後にストロ-ブマツを植えた。
木材の需要に製材所もかつて存在した。
車をシャットアウトしたことが、せめてもの慰め。

西ノ湖入り口には外山沢川が流れる。
上流は緑沢、庵沢、外山沢を持つ。




初めて見る「隠れ滝」、水量が少ないせいかしなやかな乙女のように。
歩きながら話しが出てた「ドロ壁」。
少し手前から体調がおかしい、壁を見るとスルスルと登っていくOさん。
技術の差を見せつけられる。
この先、どうなるのだろうと不安がついてくる。
次の7m滝ではこれまた大した躊躇もなく登って行く。
水流部以外は苔が残って滑りやすい、みんながそう思ったであろう滝をまたしてもスルスルと登って行くOさん。
何とか自力で登ろうと渓流で洗われる岩場のホールド手探りで求める。
この指の「かかり」で重くなった体を上げられるのか自問自答しながら
上がった場合に次の足はどこに掛けるか?
この沢靴のフェルトはどこまで岩を掴めるか?
用心深く落ちないことだけを念頭に浮かべていた。
それにしても道なき渓流の厳しさを体で感じながら
沢はとても「単独では行けない」と実感。
稜線からの下山は体調が良くなって滑っても転んでも下に行けるし
懸垂下降なら重力で落ちるので力は要らない。
時間的にも余裕ができて少しは気が楽になった。
満天の下で諸々の話しが出来て、更にチームワークが結束されたと感じたのは私だけでしょうか?
ただ反省すべき点は体調管理は確実に、当日でもいいから不参加の表明を。
お世話になりっぱなしの初心者でした。
                         Oti.




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