平標山から仙ノ倉山
2013.6.1 晴
SCC (2) MH TY





コースタイム
駐車場5:30~鉄塔下6:50~松手山7:45~平標山頂9:15~仙ノ倉山頂10:10平標山頂11:45~平標山の家12:30~平元新道登山口入口13:45~駐車場14:30


 関東地方も梅雨に入り、いつ崩れてくるのかと心配で天気図と睨めっこの日が続く中、Hさんから苗場のスーキ場の近くに凄く良い山があるから行かないかと誘われ二つ返事で山行を決めた。
 山の名前(平標山)を聞いて最初ピントこなかったのですが、早速、昭文社の谷川岳の地図を広げて見て位置を確認した。なるほど地図で見ると、越後の山々から谷川連峰が一望できる状況にある山で、展望の良い尾根道と高山植物が豊富な人気の高い山だと分かり期待に胸が膨らんだ。

 6月1日(土)が晴天を期待される事から、天候を考慮して前泊をする事にして、早朝の出発で計画を進めた。金曜日の午後6時に千葉を出発し、和光市を経由して一路関越自動車道を走り、月夜野インターから国道17号線に下りて三国峠を越えトンネルを抜けて新潟県に入る。午後11時40分、三国小学校の隣にある町営の駐車場に到着する。既に6台の車両が駐車していたが、我々も駐車した車両の脇にテントをセットして、軽く一杯やり直ぐにシュラフにもぐり明日に備えた。

 寝たのもつかぬ間、国道の傍でもあり大型トラックの通過する騒音と時々駐車場に入ってくる登山者の車のライトの明かりがテントの中に射し込み、なかなか寝付けないで朝を迎えてしまった。
 午前4時には、目が覚めていたが次々に入ってくる車両の音でこれ以上寝ている事も出来ず、早速お湯を沸かして朝食の準備をする。カップメンとおにぎりの簡単な朝食を済ませ、テントの撤収をした後出発した。

 登山道に入るや直ぐに樹林帯の急登が延々と続き、体が登山モードに入っていない為か呼吸困難と足の筋肉の硬直とで、この先の登山に不安が頭をよぎる。
 鉄塔下までの間、何組かの登山者に追い抜かれてしまったが、我々が鉄塔に着いた時には、この先着組は休憩を終え出発準備中であった。
 私は、左肩に痛みが走りだしたのでバンテリンを塗ってもらい、足の硬直に効果が有る言うツムラの「特効薬」を貰って飲み、今日一日のロングランの走行に気を引きしめなおした。小休止後、次の目標地点の松手山に向けて出発をする。鉄塔から松手山にかけては背の低い灌木が主体となり、視界も開けてきて気分的にも楽になってきた。この辺まで来ると山道の両脇に石楠花も見られ、可愛い花が目を楽しませてくれる。電池切れでデジカメが使えないのが残念。
 登る事約1時間ようやく松手山に到着する。薬の効果が出たのか肩の痛みと足の痛みが気にならなくなり、周りの景色に目を向ける余裕もでて来た。

 松手山からは、これから向う平標山の全容が見える。天候には問題なく風も思ったより弱く歩くのには気持ちが良い。展望のよい尾根を歩くと、今度は良く整備された木の階段ひたすら登る。途中で目を引いたのは、低木ながら満開に咲くサクラの可憐な姿に驚きと感動を覚えた。写真を撮影していた人に聞いてみたところ「ミネザクラ」だと教えてくれた。
 苦しみながら登って来て、この絶景とこの過酷な環境の中でも咲く草花を見て心癒されるが、これが次の山行へと繋がる所以だろうと思いながら足を進める。平標山頂での休憩は、沢山の人と風の事も考えて直下の風を遮る場所で大休止をする事とした。我々と同じ考えで休憩していた高年3人組は、一回は山を歩いていると自慢する人達で、展望の効く周囲の山々を見て山名を教えてくれる等、しばらく山談義をして時間を費やした。
 この連中と一緒に出発したが、さすがベテランらしく足取りも軽く我々の先をどんどんと進んで行ってしまった。
 今回は、仙ノ倉山まで行く予定にしていたので平標山頂では三角点にタッチをして、直ぐに仙ノ倉へ向けて下りの階段を下りる。今は笹が一面覆っているがこの辺一体は、高山植物のお花畑で奇麗な所だと、Hさんが説明してくれた。

 階段を降り切ると、鞍部から長い木道一本道が続き両側に石楠花の花が咲いているのが見られる。気持ちの良い木道歩きである。
 仙ノ倉の山頂に近付くと最後の急な登りが始まる。この登りきった所が山頂である。広場の様な山頂は、360度見渡す限りの絶景を提供してくれた。
 谷川連峰の山々、目の前に万太郎山、谷川岳、白毛門、朝日岳、遠くに至仏や燧ケ岳、振り向けば越後の山々、苗場山、巻機山等など……。素晴らしい眺望を堪能する事が出来た。
 ここで次回は、土樽から茂倉新道を登り茂倉岳避難小屋で一泊の茂倉、蓬峠縦走の話になり、目でその山並みを追って、限りある時間を山頂で過ごし下山の為再び平標山に向けて出発した。
 仙ノ倉から順調に下ってきたがやはり一番の難所は、平標に至る最後の登りの階段、足がもつれて周りの景色を見る余裕もなく、ただひたすら足を上げて山頂までの高度を稼ぐだけである。
 相棒のHさんは、淡々と登り山頂で余裕ある姿で私を待っていてくれた。あとは降るだけ、ゆっくり景色を見ながら下りましょうと言って、平標山頂あとにし下山を開始した。
 所どころまだ雪田が残っており、下から吹き上げてくる風が涼しさを提供してくれる気持ちの良い下山である。

 休憩せず平標山の家を通り過ぎ、山菜の話をしながら下山をしていた所、偶然にも「こしあぶら」の木を発見、良く見ると既に収穫された後でわずかの葉しか残っておらず、残念ながら木の為にも来年に期待をする事にした。
 それでも登山道の両側から、幼木に付いている葉を傷めない程度に間引きして摘み取り、てんぷらの具材にしたのは言うまでもない。
 少し時間をかけて下山したが、やっと平元新道登山口入口に到着した。最後の休憩をして、ひたすら長い変化の無い林道を駐車場に向けて歩き出す。

 駐車場までの道は、途中からヤカイ沢沿いに歩く沢道もあったのですが話に夢中になり入口を気づかず、通り過ぎてしまい三国小学校まで林道を通り駐車場に無事到着した。
 駐車場のトイレ脇にある公衆電話の所に、「雪ささの湯」とボデーに記載のある車両が止まっており、女性が乗っていたので声をかけたところ、日帰り温泉の割引券を持ってきたので帰りに寄って下さいと言われたので利用させてもらうことにした。
 後払いの駐車料金500円を支払い、「雪ささの湯」苗場源泉掛け流し、日帰り温泉につかり、汗を流し疲れた体を温泉で癒やし、越後の山に別れを告げて一路三国街道から関越自動車道に入り帰宅に向った。
                            TY



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