ウェルネス・クライマーズ短信 055
三岩岳 南会津
2013/03/30
黒川、山ア



コ−スタイム
三岩岳・旧道登山口8:00−899m8:35〜45―1290m鞍部10:50−1700m12:10〜13:15登山口14:50


ルート図






 南会津伊南川の流れはさほど強くない。雪解けが進み平静な流れになったのか。大橋さんがいつも口にする「笹にごり」もない。一日繰り上げて今回の三岩岳山岳スキ―を決行した。二週間前の様子と打って変って景色が春めいてきた。山肌は露出し川の水量は大きく変わった。

 いつものスペ−スに3台の車があり、すでに出発した後だった。899m送電設備のところまでっ急登である。スキ―板をザックにくくりつけ、踏み後を忠実にたどった。ピークに到着し一息入れて腰を上げた。このところの気温の上昇で、この先も板を下ろすことなく、1150mまでつぼ足ですすむ。沢沿いは至る所で雪崩が起き、谷は雪塊で埋められている。特に黒檜沢の痕跡が生々しい。イワウチワも蕾を膨らませ、ながい冬眠生活も終わり告げようとしている。そうそう「満作」も踊るような花びらを風にゆらしていた。

 1308のピークは踏まず、西に巻きながら1290の鞍部を目指した。乳白色のブナが林立する風景に見とれながら、のんびりした登高。厳冬期の緊迫した硬い表情から、春のような穏やかな気持ちで歩くことが出来る、今が実に楽しい。1290の鞍部からみる三岩岳は、濃いガスに覆われている。1816から上部の平坦地は要注意である。トレ−スが残っていれば良いが、今日の様な硬いバ−ンではそれが消えるかも知れない。濃霧の中の「遭難」。そんな活字が頭に浮かんだ。

 1400mを過ぎたころより景色が一変した。何の変哲も無い白と黒の世界から180度転換した。冬芽を宿した樹木に、空気中の水蒸気が付着してできる「霧氷」の出現である。濃霧を憎むより、濃霧の出現が我々に幸運をもたらしてくれた。時折お日様が雲間から顔を覗かせる。その瞬間に一本のダケカンバが目に映える。馬の背尾根に颯爽(さっそう)と立つその姿に年輪の深さと、その横を通り過ぎていく数え切れないくらいの登山者を見送ったであろう、その偉ぶらない、おごらない姿に感銘をうけざるを得なかった。

 1700mで今日は終了して、ツェルトをかぶり、静かなたたずまいを見せる南会津の山々を眺めながらの昼食とした。あとは、滑降のみ雪の状態も文句なし。シーハイル(^^//
                              山ア


ここのところ暖かな日が続き、雪解けも早い。
南会津の山々も雲に隠れる。
今日は肌寒く外気温も0度C、伊南川の濁りも少ない。

三岩岳の旧登山道(P899m)を登る。ヤセ尾根の雪解けも急ピッチですすみ、イワウチワも開花ま近だ。黒檜沢からの新道は、雪崩が頻繁に発生するため旧道を選択。


真っ先に咲く、まず咲く。線香花火のような「満作」(まんさく)

☆春に他の花に先駆けて咲くので”まず咲く 花”ということでだんだんと”まんさく”になっていったらしい。また、花がたくさんつくので 「豊年満作」から 命名されたとも。

 欧米でも人気があり、 「魔女の榛(はしばみ)」 という名前もついている。
(抜粋)

1290m鞍部にでる。目指す方向は、ガスがかかり前途多難を思わせ、おもわず目をあわせる。






霧が晴れ ブナの枝条に 霧氷華 ザルツブルグの 小枝もかくや

登る毎 霧氷の華は 咲き募り 我の肩にも はらはら落ちぬ

束の間に 消えゆく霧の 贈り物 見惚れるままに 歩み進まず

春雪の 程良く湿る 雪面に 未熟なスキーも 気儘に動き

里人の 待ち侘びたりし 春景色 畑土黒く 雪は消えゆき

                      Ku.



ガス(霧)で先々が心配されたが、そのおかげで
着氷性の霧が冷気とマッチして、樹木に霧氷の花を咲かせてくれた。(^^/

一瞬の出来事。
馬の背のような尾根に立つダケカンバ。
この地に数十年根を下ろし、数々の登山者にエ−ルを贈ったであろう。

今日は私たちが君に拍手喝采を贈ろう。




霧が晴れ ブナの枝条に 霧氷華 ザルツブルグの 小枝もかくや


ついつい足が止まる。
急いでどうするの。

この季節に咲かかせる名花。
お日様が出ると、一瞬のうちに消え去る運命。
もっとじっくり見てくださいと「呼び止め」られた。


ますます。
山は変幻自在に姿を変える。


スライドショ-を見ているように、次々と幕が
かわり、二人だけの観客にも、精一杯の演技を
魅せてくれた。m(--)mアリガトウ

ここから20分登り1700mで終了とした。
(12時00)少し気温が上がり、尾根の表面が
ゆるみ滑降が楽しみだ。


これから滑降。
下界に飛び込む、そんな気持ちになるのです。

頭の中はすでに空っぽ状態です。
ハイになってきました。
山々の静寂そして端麗さ一望。




Home