位牌岳−愛鷹山 愛鷹連峰
2013.03.16
高橋

馬酔木が蕾を膨らませ開花を待っていた














コースタイム
水神社10:00−つるべ落としの滝11:06−ブナ平上分岐12:23−主稜線12:32−位牌岳12:5213:20−一服峠13:49−袴腰岳14:04−馬場平14:271100mコル14:4652−林道桃沢橋15:31−水神社16:05


ルート図




 二月に愛鷹連峰を縦走したとき、稜線には40cmほどの積雪があった。だが、その時は、あいにくガスがかかり、気持ちのよい縦走にはならなかった。雪のあるうちにもう一度稜線を歩きたいと思っていた。だが、このところの温かさで稜線の白いものが見えなくなっていた。最近の気温は驚くほど高い。山麓では、最高気温が20度を越えるようになった。三月だというのに、どういうことなのだろう。つい最近まで続いた厳冬が、いっぺんに春に変わったような感じだ。
 朝起きると、めずらしく快晴の天気だったので、残雪を期待して登ってみた。だが、やっぱり雪は無かった。このところの異常な陽気で雪が解けてしまったようだ。北側の斜面にわずかに白く残る程度だ。まあ、これもまた良いだろう。まだ三月の中旬だというのに、四月のように暖かい。

 水神社から上がり、つるべ落としの滝を見て、ブナ平の上に続く谷沿いの登山道を登ることにした。以前歩いた涸沢に沿って登山道が主稜線まで伸びている。途中に群生する三椏の開花を期待したが、さすがにまだ早く、銀色の蕾を固く閉じていた。いくら南国の山とはいえ、山の花はまだまだ先だ。里では、つい最近咲いたと思っていた梅が散り、早咲きの桜が咲いた。この桜が散ると桃の花が咲き、白いコブシの花が開き始めている。桜の開花もすぐのようだ。咲いているのは山茶花と水仙ばかりだった寂しい冬はとうに過ぎ、里には、花々が次々がその美しさを競う春が本格的に訪れた。春爛漫といったところだ。



水神社の駐車場
ゆるやかな明るい登山道を歩く 快晴の天気


三椏はまだ固い蕾
つるべ落としの滝20m 雪解けか水が多い


平坦な地形を登っていく 結構長い
沢へ降りて源頭を登る

主稜線ヘ上がると南アルプスの山々が 富士市側の稜線と谷


 今年は、愛鷹連峰へ良く通ったが、いずれも沼津、三島から近い、位牌岳と愛鷹山の間の稜線と沢である。愛鷹連峰を面で捉えると、歩いたのは全体の1/41/3ぐらいだろう。この他に富士市側からそして御殿場市側からのルートが有る。連峰の全山を縦走しようとすると、難所の鋸岳がある。まだ登ったことはない。険しく崩壊が激しいため地元山岳会の登山自粛の看板があるようだ。まあ、無理して登ることもないだろうと思う。
 愛鷹連峰の特色をひとことで言えば、富士山を真近に見ることができる、ということだろう。主稜線は折れ曲がっているので、北に見える富士山が稜線越しに様々な見え方をする。北に位置する最高峰の越前岳は、遮るものがないので富士山がドカンと大きく見える。それで賑わうのだろう。歩行時間が二時間というのも魅力的なのかも知れない。越前岳を愛鷹山と称して登られていることは先に書いた。だが、富士山を真近に見る時、近景や中景を通してみると更に大きく見えるから不思議だ。その点、位牌岳から見る富士山は絶景だと思う。



位牌岳 あと少しだ
位牌岳への尾根道 明るい


位牌岳頂上 向こうに富士山が
枝越しに見える富士山

位牌岳を少し北へ下がると富士山の絶景が


 位牌岳から最南の愛鷹山へは、雰囲気の良い縦走路が続いている。登山道の左右はブッシュがまばらに生えている。雪があってもそう難しいところはないので安心だ。必ずしも見通しが良い所ばかりではないが、陽も良く差すので明るい。また、時にブッシュの切れる所では、美しい展望を得ることができる。当日は、位牌岳近くで数名の登山者に会ったほかは、縦走路で一組のグループとすれ違っただけの、静かな登山になった。今年の愛鷹連峰もうでもこれで終わりになるだろうか。


日が差して明るい稜線を歩く ときどきブッシュの切れ目から富士山が見える


暖かい稜線 どこで休んでも寒くない
手前から鋸岳の峻しい稜線、その向こうに越前岳、富士山

静かな袴腰岳 ここで富士市側への下りと分かれる 気持ちのよい登山道を下る


午後になっても変わらない天気
以前も撮影したブナの大木 どうやら枯れ始めているらしい


降りてきた馬場平を振り返る
突然、富士市の海岸線が見えた

1100m鞍部から愛鷹山を仰ぐ 今日は登らないでここから下山する



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