鷲頭山 沼津市

小鷲頭山から 牛伏山、沼津港
2013.01.06
高橋









コースタイム
多比バス停10:36−多比口峠11:08−多比峠11:38−鷲頭山11:54−小鷲頭山12:00〜12:20−志下坂峠13:07(下山)−登山口13:20−島郷バス停13:28


 沢歩きというものは、本当に体力を使う遊びだと思う。泊まりの重い荷物を持って、8時間ぐらいは歩き通す力がないと、この遊びには参加できない。途中で嫌になったからといって、引き返したり棄権することができない。一度入山したら、最後まで自分の脚で歩き通さなければ、帰ってくることができない。タクシーを呼んだり、人の手で担いでもらったりできない。ヘリコプターで吊り上げてもらうぐらいしか方法はないが、この場合は、もう遭難だろう。実際、奥秩父・滝川の上流でアキレス腱を断裂した時には、確か朝から夕方まで、メンバーの力を借りて深い谷から脱出したことがある。この時は、故障した自らの足を使って歩く他はなかった。

 若い肉体ならまだしも、60歳を過ぎた身体には、このことが大きなプレッシャーになる。自分もそういう年齢になってくると、無理もないことだとつくづく思う。よくも今までこんな疲れる遊びをしてきたものだと思う。51歳で自力で沢歩きを始めた。遅咲きだった。そのとき55歳までは歩けるだろうと思っていた。57歳で沢登り教室の門を叩き、58歳の時に同好会に入れてもらった。この頃は、60歳までが目標だとぼんやり思っていた。63歳で退会し、新しい仲間と沢歩きの会を起こした。さて、これからは何歳が目標なのだろう。ぼんやりと65歳という声が聞こえる気もするが、そうだとすればもう時間は無い。哀しいことだ。
 きょう、就寝後、夜中にトイレに起きた時に、左の膝が痛かった。どうしたことだろう。何の予兆もなかったのに。年の瀬には、やはり突然腰が痛くなった。現在も療養中である。そう言えば、昨年の両毛国境縦走の時にも、前ぶれなく右膝が痛くなって困ったことがある。今のところ、これらが沢歩きを台無しにしてしまったという経験はない。だが、どうも最近の体の変化は、沢登りを考えると、心配になってしまう。昨日の夜には、金木戸川・打込谷や胎内川・楢ノ木沢の調査をしていたので、なおのことだ。どちらも沢中泊が必要な、体力を必要とする谷だからだ。というか、最初に言ったように沢歩きは、元々そういう遊びなのだ。体力がなければ始まらない。だが、これから自分の体力が回復するとは思えない。それなりの作戦が必要なのだろうが、今のところ探しあぐねている。今年が最後、そう思う心がこの二年間遡行を続けてきたが。

 あまりに良い天気なので、近くの鷲頭山へ向かった。この年末から新年にかけて、天候は荒れた。連日山岳遭難のニュースが流れていた。今日は、このところ、最も安定した良い天気だ。風が無い。どこかへ出掛けたいと思わせる天気だった。鷲頭山へは年が変わると例年のことだが、正月松の内に出かけたのは初めてかもしれない。自分の身体にどうも自信が持てなくなったので、早めにトレーニングに取りかかろうという気持ちもあった。稜線ではあまり行き交う登山者も無かったが、昼時だったせいもあって、鷲頭山の頂上には、10人ほどが休んでいた。正月早々、相変わらずの人気だった。



江浦湾の漁村の風景
風の無い穏やかな天気だった めずらしく海面が鏡のようだ 江浦湾


まずは、舗装された明るい作業道を歩く
多比(たび)集落の向こうに鷲頭山392m


多比口峠に上がると富士山が見える
日が差して眩しい


稜線から鷲頭山が見える
備長炭の原料になるウバメガシの林を歩く


鷲頭山の頂上手前 石灯籠が見える 頂上には10人ほど
タブノキ(椨の木)など照葉樹

混雑する鷲頭山を下がって小鷲頭山で昼休み 駿河湾の海岸線 遠くに白い稜線南アルプスが見える


志下山214mが見える
志下山付近は上り下りの少ない尾根歩き

明るい登山道 暖かい 歩いて来た尾根と鷲頭山を振り返る 今日の山歩きは終わり

富士山を見て志下坂峠から下山



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