ヘイズル沢 奥利根楢俣川 2012月8月中旬 2012思い出の沢08

 尾瀬、小至仏山へ詰め上げるヘイズル沢は快闊な谷である。少し長いアプローチに汗を拭き、深林に入渓すれば、白い岩床を洗う流れが光彩を放ち、爽々と渡る渓風はかぐわしい。滝は眩しく光を照り返し、ナメを歩けば、足元に流れが絡み、様々な綾模様を描いてみせる。中流域、二俣までの渓相はことさらに美しい。へずりの技を試されるこの沢は、困難な滝は無い。ゴルジュを交わしたり滝を登るたびに歓声の上がる渓だ。15mの雄壮な滝は左岸の段丘から上手に巻けるし、二俣先の豪放な20m滝は左の岩壁を攀じることができる。稜線ヘ上がる岩とハイマツ地帯の景観もこの沢にふさわしい。ヘイズル沢の渓相が名渓・恋ノ岐川に似ているのは、あとで知った。

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