小行沢立石沢 二口山塊
2012.10.05 
高橋

サラシナショウマ 標高590m二俣付近







遡行図





コースタイム
沢出合10:00−480m二俣10:49−590m二俣11:42−大滝20m12:32〜42−大滝20m上13:02−沢出合(駐車場)14:10

プロローグ

 大行沢樋ノ沢を遡行する前日に、穴戸沢の支流、エシコ沢を遡行する予定だった。沢は小さいが魅力的な滝が現れるようなので、楽しみにしていた。単独行なので万全の準備をして出掛けた。だが、この企ては、現地の状況によって中止した。

 愛子駅の先でレンタカーを借りて、県道62号線を穴戸沢の出合へ向かった。林道の入口で沢装束を整え、車をゲートまで走らせた。ここまでは良い。林道に入ると猿の群れがいた。10匹から15匹ぐらいはいるだろうか。林道の日当たりでたむろしている。すぐにゲートだ。ゲートの近くに車を止めて、様子をうかがったが林の中にも猿がいた。そういえば、林道の入口に看板があった。
 猿の群れは特別に攻撃を仕掛けてくる訳ではなかったが、沢の中でいざこざが起きないとも限らない。多勢に無勢だ。こちらが単独であると分かれば攻撃を仕掛けてこないとも限らない。様々に思案を巡らせたが、結局安全を見て遡行を中止した。エシコ沢は登攀可能なそこそこの滝が多いようなので楽しみにしていた。かなり残念だった。こちらが数人であれば実施しただろうに。

「銃器によるサルの追い上げ捕獲 実施中」
ご注意下さい。仙台市


 中止したとはいえ、一日ぶらぶらしていても面白くない。名取川の支流を歩こうと思ったが、予期しないことだったので地図を持っていない。結局、県道の橋の上から見てナメのきれいだった小行沢を歩くことにした。この沢は、大行沢の東隣の沢だ。この沢に沿って大東岳へあがる登山道がある。ここなら、地図もある。
 出合いの橋には、小行沢橋とある。昭文社の地図によると、中流域から立石沢と名を変えるようだ。ここでは、小行沢立石沢としておこう。


小行沢立石沢

 小行沢立石沢は、小さな沢だ。基本はナメの沢で、難しい滝やゴルジュはない。沢慣れしていない人にも歩ける沢だろう。この沢の遡行を目的に遠くから来るような沢ではないが、近くの沢や山へ来た時に、プラスアルファで歩く沢にちょうどいい。特に、出合いから30分ほどは、ナメ滝と平らなナメが続くので、楽しい。大行沢が難しいU字ゴルジュになるのとは対照的で、歩きやすい。下山には、登山道を使うことができる。
 源頭を目前に引き上げたが、地形図の等高線が緻密になる源頭には、大きな滝が隠されている気がする。水は少ないだろうが。
 標高600m二俣の右岸に広いテン場がある。大東岳へ登るときにでも使われていたのだろうか、4〜5人用のテントならば、4張りは張れる。

遡行
 大行沢橋の上の駐車場に車を置いて、名取川へ降りた。すぐ大行沢の出合だ。
20mほど本流を下ると小行沢橋が見える。ここから入渓する。すぐにナメ滝の連瀑になる。なかなかきれいなところだ。奥の大きなナメ滝は6mぐらいはある。木漏れ日が、水の流れを白く輝かせている。この滝を左から登ると、すぐ沢の上を登山道が渡る。樋ノ沢避難小屋へ向かう大行沢の左岸道だ。ここからも、幅広のナメとナメ滝が続く。水量もしっかりある。歩いて30分ぐらいは続くだろう。晴れているので沢も明るい。

大行沢出合 大行沢橋 小行沢立石沢の出合い 上に見えるのは、小行沢橋


出合いの連瀑 奥の滝が大きい
連瀑の最後 6mナメ滝

ゆるやかなナメ滝 5mナメ滝 小滝

4mナメ滝 赤いナメ床

踊りながら流れる水 静かに流れる水

不思議な水の色 ナメがまだまだ続く


ナメに姿を映して
白いナメ床を勢い良く水が流れる

晴れているので、沢も明るい

 登山道が左岸から右岸に渡る辺りから、標高480mの二俣(1:1)までは、ゴーロになる。この辺は、ヒノキ林もあり少し暗い。480m二俣を左へ入ると、再びナメが続くようになる。二俣で水量が減っているので沢幅は狭くなる。この後、一部ゴーロになるところもあるが、600mの二俣までは、ナメ床が続く。標高550m辺りからは左岸が迫りゴルジュのような雰囲気になる。だが、右岸が開けているので行き詰るところは無い。600m二俣手前に、1mほどの小滝の左に大岩が鎮座している。この大岩が、立石沢の由来だと思われるがどうだろうか。


ゴーロの中ノ小滝
登山道が横切る辺りからゴーロ





480m二俣を左俣へ入る 流木の堆積が
またナメが始まる

沢幅は狭くなったがナメは変わらない 荒れているところもある


ナメ滝2m
左岸が迫り、ゴルジュのような雰囲気 少し暗い


左岸がせり出してくる
細かいホールドを拾いながら この辺りが「核心」かも


左に大岩 これが立石沢の由来か
トイ状の流れ

590m二俣 ここは左へ入る


 標高600mの二俣(2:1)を水量の多い左に入ると谷が狭まり、はや源流の雰囲気になる。登山道が左岸を並走するようになる。標高710mで右から枝沢が入る。この辺りから本流の遠方に滝が見える。かなり大きな滝のようだ。沢は狭いゴーロになってきたので、左に本流を見ながら登山道を歩く。登山道が左へ曲がり枝沢を渡ると標識がある。「本小屋2.8km/大東岳2.5km」とある。この辺りはブナのきれいなところだ。ここから西へ、薄いヤブを越えて、滝の見えた本流を目指す。谷が深いので、10mほど懸垂して沢へ降り立った。正面に大滝20mが見える。下段が8mのトイ状滝、上段が12mのナメ滝である。8mのトイ状滝は登れたが、上段のナメ滝は難しい。
 上段の滝上にも興味がわき、さっきの登山道から巻くことにした。登山道へ戻って、登り返し標高760m辺りから左手のヤブに入る。枝尾根を越えて下ると沢音が聞こえる。数分下ると沢に出た。大滝20mの上だ。辺りを見ると、大滝20mの右岸にも険しい滝が懸かっている。水は少ない。大滝の右岸へ入る枝沢のようだ。傾斜がきつく、とても登れる気がしない。本流の上部には5mCSが見える。この滝を登るのは難しい。
 時間も押してきたので、遡行はここで終わることにした。小行沢立石沢の出合からここまで3時間だった。


600m二俣上 こんな滝もあるが 早くも源頭の雰囲気


登山道を登って行くと標識がある ここからヤブをこいで本流へ
懸垂で10m下がる

大滝二段20m 手前が下段8mトイ状滝 上段12mナメ滝 傾斜がきつい

大滝二段20m上 5mCS


秋保二口キャンプ場
今日の泊りはこのキャンプ場 明日は大行沢樋ノ沢 広いキャンプ場に、今日はたった一人だった



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