ヘイズル沢左俣右沢2 奥利根楢俣川
2012.08.16〜17
SSC3名、高橋

イワショウブ 岩菖蒲 標高1630m付近







  ヘイズル沢左俣右沢1



遡行図



魅力ある滝々とゴルジュ(1180m二俣以降)
 1180m二俣では、ヘイズル沢の右俣と左俣に分かれる。右俣には4mトイ状滝、左俣には6mナメ滝が見える。左俣に入ると、10分とかからずにまた二俣になる。正面左俣には形の良い大きな滝が立ちはだかっている。16m滝だ。今日は、右沢へ入る。右沢は、倒木なども出てきてやや地味な感じになる。
 左俣右沢へ入った先で現れる
10m滝は、やや立っている。岩も少し脆いように見えたので躊躇していたら、山崎さんがリードしてくれた。ありがたい。水流の左から取り付き、やや細かいホールドを拾っていく。この上の4mも立っているがホールドはある。心配した落ち口も、しっかりホールドがあった。
 テン場にした1400mから荒れたゴーロを10分ほど歩くと、大きな滝が見える。右手に豪快な滝を懸ける20mの滝だ。滝の左手は、階段状の壁になっているので、ここを登る。壁の中央辺りから取り付き、左手に斜上し壁の左手を目指した。途中三箇所、人が立てるテラスがある。このテラスを繋いで上がる。上部の露出部分は、高度感に押されて足が出ない。ザックを降ろし短身で左手岩溝を2mほど上がると落ち口高さで壁の傾斜が緩む。この滝は、20mはあるだろう。滝上のブッシュにビレイして、セカンドを確保した。20m滝上は、しばらくゴーロ歩きになるが、標高1550m付近から小滝が続くようになる。1710m二俣手前の堰堤3まで続く。気持ちのよい遡行になる。どの滝も難しいところはない。

詰め
 詰めのウェブ情報は少ない。情報はあるが、現在地を語らずに右や左、と言っているので、いったいどこをどう登ったのか、情報は無いに等しい。岳人に掲載された遡行図は、この詰めの情報もそうだが、1180mの二俣とその上の二俣の情報が間違えている。ウェブ情報にもそれを指摘する人がいる。岳人8月号(2012年)の遡行図の二俣の標高が、1280mとなっているが、これは1180mが正しい。その左俣を入って次の二俣の標高は、1200mが正しい。いずれも、100mの差がある。これは、地形図を見ればよく分かる。
 詰めは、1710mの二俣から始まる。岳人の遡行図では、この二俣の記載がない。われわれのルートを書いておこう。1710mの二俣は左へ入った。右俣はヤブの中だ。この二俣は見逃しやすい。1780m二俣は左へ入り小至仏山ヘ向かった。幾つかの情報には、右方向はヤブが濃いとあったからだ。遠回りでもヤブを避けたほうが早いだろうと考えた。
 以前、同じ楢俣川の支流,洗ノ沢を歩いたことがある。笠ヶ岳の下のアスナロの密ヤブでひどい苦労をした。1860mの二俣は、右へ入り小至仏山の山頂へ向かう、地形図上のガレルンゼに入る。とは言っても、ここは、ガレと言うよりは、急なゴーロと言っていい。岩は安定しているので安心だ。このガレルンゼを息を切らせて1950mまで登ってから、ルートを右手の2050m鞍部を目指してトラバースしようと考えた。だが、この考えはあっさりと裏切られる。すぐに南側の大ルンゼに阻まれるからだ。これは地形図を見ればすぐ分かる。にも関わらず、最低標高の鞍部を目指そうと考えたのは浅はかだった。これで少し時間をロスしてしまった。
 ここは、2000mを超える高山である。小至仏山直下の岩場とルンゼに阻まれ、思うようにルートが選べない。ただ、ヤブに誘われないように、岩と草付きと背の低いハイマツをルートに選んだ。結構の傾斜があるので、草付きは慎重になった。だが、特に危険なところは無い。深いヤブには、迷い込まなかったが、このルートが正解だったのかは、あまり自信がない。ヤブを避けられたのは確かだが、標高2120mの登山道まで上がることになったからである。そこは、小至仏の山頂を南へ少し下がった地点だった。ここの登りでガスが懸かれば、登山道へ出るまで、かなり不安な心境になるだろうと思う。1860mの二俣で右へ入った後はそのまま登り、小至仏山の南の肩を目指した方が、早いだろう。


左俣の6mナメ滝を登ると 小さな滝
1200m二俣 左俣左沢の16m滝 ここは右沢へ


倒木が現れたりするが
10m滝 ちょっと難しそうに見える 水流左から上がり直登


       同10m滝の登攀 大橋さん
五ツ釜 三ノ釜の滝を登る


1400m付近右岸 3mほど高台にテン場あり 整地すれば5人は寝られる
8m滝 滝を回りこんで水流右を登った



1430m付近の20m滝 大きい
20m滝を登る高橋 緊張する場面もあるが、ホールドはある

5m二条滝 こんなトイ状滝も 二段6m滝 上部がやや手強い


テーブル滝 西瓜を半分に切ったようなテーブル岩 
小至仏山の岩峰が現れた 1710m二俣手前


1780m二俣(1:1) 左へ入る


1950m付近 ハイマツのヤブを避けて 右方向へ斜上
2085m 登ってきた沢を振り返る ああヘイズル沢


稜線直下を登る すでに脚に疲れが
2090m付近 岩とハイマツの世界 ハイマツの背は低い



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