新崎川右俣左沢 箱根

もうすっかり春が


2012年3月24日
高橋

遡行図  なし
ルート図



コースタイム
75号線駐車地点10:25−新崎川右俣出合11:14〜34−620m二俣10:29(左沢へ)−左岸25m滝13:03−大滝12m13:10〜45−標高720m水涸れ13:46−8m滝13:55−舗装道路14:45〜15:02−駐車地点15:45

 新崎川右俣は、標高720m付近で水が涸れてしまう。あとの半分を水のない沢を歩くことになり、途中には、激しい倒木帯がある。遡行はおすすめしない。だが、700m付近にある左岸の尾根に懸かる連瀑帯は、一見の価値がある。特に一番奥にある30m滝は、みごとだ。この小さな沢にこんなダイナミックな滝があるとは誰も思わないだろう。この意外性が、この滝をなおさら美しく見せている。わさび田は、これらの連瀑に落ちる水を引いたものであることが分る。地形図を見る限りでも、これらの滝を予測させるような地形は認められない。想定外の感動がある。

 雨が多い。昨日も結構降ったので、今日も新崎川は水が多いだろう。きのうの天気予報では、きょう土曜日の午後から天気が回復するということだったが、朝起きるともう晴れ間が出ていた。明らかに回復に向かっている。地面は昨晩までの雨でまだ柔らかい。先週の遡行で中退した新崎川右俣へ出掛けることにした。

 箱根峠を下がり大観山へ。大観山から75号線に入り、湯河原方面へ下がる。最初のヘアピンカーブに車を止めて、新崎川沿いの山道を下る。標高500m付近に新崎川右俣の出合いがある。50分ほどで到着。本流左俣と右俣の間の支尾根を下る。少し下ると、右に本流、左に右俣の流れが見える。予想通り水量が多い。もともと、小さな沢なので、水量の多いほうが見栄えがする。この枝尾根は、左右とも急勾配で露岩も出て来て難しそうだが、尾根伝いに降りることができる。右俣出合いに着いた頃には、明るい陽が差していた。


本流が右に見える
こんな枝尾根を降りる


 右俣はすぐ大岩の載った二段8mの滝だ。苔で滑る下段は水流沿い左、上段は水流を浴びて超えた。結構の水圧である。二段8m滝の上は、明るいゴーロになる。水が多いせいだろう。豊富な水が岩に当たって飛び跳ねている。2m滝を越えたところで、登山道が横断する。さらに小さなゴロタ滝をいくつも越えてゆく。小さなナメの多段滝のところは、ほっとするような景色だ。のんびり写真を撮って歩いたので、標高620mの二俣までは、50分ほどかかった。


右俣出合のすぐ下流に白銀橋がある
右俣 すぐ二段8m滝


二段8m滝 下段は水流左を登った 滑る 二段8m上段 水流沿いを水をかぶりながら



水量が多いので歩いていて楽しい ゴーロが続く
2m滝 この上で登山道が横断する



水量が多いのでこんな小滝も
ナメ滝の段々滝



割と広い沢幅だ
620m二俣 ここは左沢へ 3m滝がある


 二俣は、水量の多い左沢へ入る。右沢に水量は無い。左沢はすぐ3m滝になっている。この先で沢幅を縮め、小さくなる。ゆるやかな3mほどの滝を超えると左岸が崩れている。その崩壊部にかなりの水量が流れている。この左岸から入る流れは、右の尾根に幾つかの滝をかけている。ここは二俣だ。水量比は2:1ぐらいだろう。左の本流入る。ここから、左岸にはわさび田跡の石垣が続いて見える。かなり前に放置されたのだろう。石垣は崩れている。左岸の斜面の露岩に幾つかの滝が懸り、水を落としている。沢形のない尾根の露岩から直接水を落としているといった具合で、この光景はけっこう奇妙だ。このような滝が、左岸の尾根に、間を置いて5つほど並んで落ちている。特に5つ目の大きな滝は、みごとである。下から見ていると、天から滝が懸かっているように見える。見える範囲でも30mはあるだろう。水量もかなり多い。水量からすればこちらの方が本流と見てよいが、地形図を見てもそれらしい沢形が無い。この豊富な水量は、一体どこから流れてくるのだろう。いつか、この水源をたどってみたいと思う。
(この滝は、湯河原五滝のひとつ「清水の滝」と言われているようだ。)


野生になったワサビ点々と わさびの花が咲いている



左岸に大きな滝が五つほど並んで見える
一番上流側の滝は、みごとだ。30mはある
五つめの大きな滝(清水の滝) 多くの水量を落とす


落ち口が見えない 30mはある
全景の見えるのは、葉の茂らない冬場だけ
らしい
登れそうに見えるが、滑るし水を被るし自分には無理だろう


 左岸の30m滝を分けると、本流は水量がぐっと減る。すぐゴルジュになり12m滝を懸ける。この滝は、ホールド豊富で登れそうに見えたが、落ち口辺りが立っている。少し粘ってみたが、登ることができなかった。一度クライムダウンして、左岸の6mほどの滝を登ってから、小さく巻いて12m滝の上へでた。この滝の上を歩くとじきに水は涸れる。標高720m付近である。新崎川右俣の水平距離の半分ぐらいで、水が無くなってしまったことになる。水のない沢は、味気ない。途中8mほどの涸滝を右岸から巻いて小さなゴルジュを過ぎると、激しい倒木帯になる。標高800m付近だ。このヒノキの倒木には正直参った。何度か巻いて倒木を避けたが、体力だけが消耗する。ようやく倒木帯をやり過ごして、忠実に沢形を詰め、最後に茨を漕いで950m付近の舗装道路へ出た。

倒木の先はゴルジュになる ゴルジュ3m滝 左から越せる



ゴルジュ左岸6m滝 ここを登って12m滝上へ巻く
本流12m滝 トライしたが上部難しくクライムダウン



800m付近の倒木帯 上から
水が涸れヤブっぽくなった沢を忠実に詰める

遡行した新崎川右俣を望む 前方中央に
見える平らな山は先日登った幕山




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