新崎川左俣下降〜右俣遡行 箱根
2012年3月18日
高橋

コースタイム
駐車地点・石碑10:41−入渓地点(標高700m)11:00−5m滝11:39−白銀橋12:30〜45−右俣二段8m12:46−駐車地点・石碑14:05

 今年最初の沢だ。久々に沢へ入ってみると、沢の歩行とは難しいものだと思う。大きな滝やゴルジュの通過が難しいというのではない。ゴーロ(河原)を歩くこと自体が難しいと思う。水に濡れたツルツルの岩、その岩に油のように付いた苔が良く滑る。もちろん岩や石は平らに並んでいるわけではなく、様々な角度の縁をみせて転がっている。安定した岩もあるが、足を置くと動くものもある。そんなゴーロを滑らないように、転ばないように歩くのは、思いのほか難しい。というよりは、よくそんな所を捻挫もせずに歩けるものだと思う。最近、左膝が少し痛くなることがある。その左膝をかばうように体の姿勢に気を使うと、なおさらゴーロ歩きが難しくなる。
 もう、終盤が近いのかなと思うことがある。今年も後のない一年と考えて、沢の遡行を楽しみたいと思う。様々な事情で後回しにしてきた谷を、何とか歩いてみたいと思う。何か志があるという訳ではない。沢を歩くこと自体が、自分を明るくしてくれるからである。その理由は分からない。

 天気は良くなかったが、暖かい日がやってきた。最低気温が10℃を超えるというから5月頃の気温といって良いかも知れない。あまりに気温が高いためだろうか、今まで冷えていた地面との温度差で霧がかかっている。今年はなかなか春が来るのが遅かったが、ようやくにして、春らしい雰囲気になって来た。
 沢を歩いてみたくてムズムズしていたので、さっそく出掛けた。箱根峠から車で10分ほど、75号線を湯河原方面へ下がったところにある新崎川を目指した。二年ほど前の春に、新崎川の左俣を遡行したことがある。きょうは、その右俣を歩いてみようと思った。天気はくもりで、現地へ向かう途中、ガスがかかったり晴れたりだった。新崎川源頭の上には75号線が走る。この路肩に車を置いて登山道を下る。ここには、石碑があり2〜3台の車が置ける。

この石碑のそばに車を止めて、登山道を下る。 こんな登山道をどんどん下る。足元はふかふか。


 石碑には、源頼朝が平家の追手を逃げ、山中の大杉の洞に隠れて難を逃れたとの逸話が記されてある。この辺りには、源氏再興の伝説が多い。先週行った湯河原の幕山の裏側にある「自鑑水」もそうである。山中の池(自鑑水)に、合戦に敗れた自身の姿を見て頼朝が自害を覚悟したが、土地の豪族土肥(とい)氏の説得によって思いとどまったと言われている。
 石碑から、白銀林道に架かる白銀橋まで登山道を下る。白銀橋のすぐ上で、新崎川の左俣と右俣が分かれる。だが、登山道を下る途中、標高700mの辺り、登山道が新崎川左俣に最接近するところで、沢に降りて歩くことにした。どうせ、右俣の遡行にそう時間はかからないだろう。白銀橋まで沢を下降して、それから右俣を遡行しても遅くはないだろう。
 新崎川左俣は、昨日の雨もあってやや水量が多かった。ゴーロには苔が生えてきれいだ。すでに水もぬるく、手足にかかる水に冷たさは感じない。雪の殆ど降らない土地なので、雪解け水のような冷たさはないのだろう。基本はゴーロの沢だが、ときに小滝とナメやナメ滝が現れそれなりの美しさを見せる。濡れた石には褐色の苔が付き良く滑る。足の置き場が悪かったのだろう。二度ほど軽く転んでしまった。


標高700m辺り、登山道が沢に接近したところで沢へ降りる。

ガスがかかってきた。きょうは温かい。水も冷たさを感じない。



ときどき小滝が現れる。
ナメが出てくる。岩は良く滑る。



なかなかきれいな小滝もある
トイ状の滝4m 左岸を下がる


中間部はナメが続く



5m滝上から下を覗く
なかなか落ち着いた渓相にナメが現れる


5m滝 左岸をクライムダウン 水量が少し多い



3m幅広ナメ滝 美しい姿を横から どこから降りようか
3m幅広ナメ滝 右岸寄りをツルにつかまって降りた


一度河原が開け明るくなる すぐに暗いゴルジュ ゴルジュはここだけ 雨が降ってきた



ゴルジュの5m滝を上から覗く
ゴルジュの5m滝を下から 左岸をクライムダウンしたが少し難しい箇所が


右岸から落ちる支流の15m滝 登ってみたくなような滝だ 雨が強くなってきた 新崎川右俣出合 なかなか水量が多い 出合いは美しい
雨が強くなってきたのでこの下の白銀橋の下でお昼に


 ゴルジュを通過する手前から、結構の雨が降ってきた。新崎川右俣の出合いを見て、すぐ先に見える白銀橋の下で雨宿りしながらお昼ごはんにした。右俣出合いの奥には二段8mの滝が見える。水量が多い。ご飯を食べ終わった頃には、雨が小降りになったので、右俣へ入る。ここから二時間もあれば遡行は終了するだろう。二段8m滝の下段は水流沿いを、上段は完全に濡れるので水流沿いを避け、大岩を左岸から巻いて上がった。
 この滝を上がると、また雨が本降りになって来た。残念だが、今日はここまでで引き上げることにした。右岸を上がると登山道がある。ここは露岩もあり傾斜が急なのでルート判断が難しい。岩の弱点を上がり小尾根を50mほど登ると登山道に出た。


右俣二段8m滝 なかなか迫力のある滝だ 右俣二段8m滝 下段は水流沿い左を登る



滝上から下を見る 雨が強くなってきたので帰ることにした
右俣二段8m滝 上段の水流沿いは完全に濡れる 大岩を右から巻いて上がった



右岸の急斜面から右俣を見る かなりの水量がある
右岸を50m急登すると出発点へ戻る登山道がある


長い坂を歩いて、出発点はもうすぐ



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