2012.03.11 幕山〜南郷山 湯河原


 この二週間ほど全くはっきりしない天気が続いている。しかも、天気予報が毎日外れる。天気予報が外れるのは今に始まったことではないが、一週間以上も毎日の天気予報と実際の天気が、これ程ずれるのはめずらしい。きょう、3月11日は前日の予報では晴れだった。だが、朝からどんよりと曇っている。路面は濡れている。朝方降ったのだろう。今日もどこへも出かけられないのかと諦めていたら、9時過ぎに分厚い雲が切れ、ときおり青い空が覗いてきた。もう1週間以上もお天道様を見ていない。どうしたのだろう。2月の20日頃に、春一番があった後、毎日鉛色の空を見て暮らしている。
 雲の切れ目が見えると、家に落ち着いていられない。そそくさと準備をした。ネットで目的の湯河原の天気予報を調べると、これから晴れるという。湯河原までは、一時間ぐらいはかかるので、そのうち晴れるだろう。と、思いながら湯河原の駅について見ると、空は暗い。少しだが、雨も落ちてきた。やっぱり今日も外れか。当日の朝出した天気予報が当たらないというのは、一体どうしたことだろう。そんな諦めの気持で、幕山公園の終点でバスを降りた。開花の遅れた梅園の見物客としばらく一緒に歩く。思いのほか人が多い。みんな天気予報に騙されて、出掛けてきたのだろうか。途中の梅園を過ぎて、幕山の登山道に入ってしまえば人も少なくなるだろう。


幕山公園の梅園を通る登山道
岩に取り付いているクライマーたち


 幕山の頂上へ向かう登山道にも、ハイカーは予想外に多かった。この三週間ほど、週末の天気が悪かったため、天気予報につられて一遍に人が出たのだろうか。長い列をつくるグループを追い抜くのに苦労する。幕山の登りはなかなかきつい。450mほどの標高差を一気に登る。3月に入ってトレーニングするコースとしては、ふさわしい。途中、幕岩にロープを伸ばしてクライミングする人々が見える。先ほどの雨で、岩が濡れているので難しいのではないか。そんな余計な心配をしながら、歩いた。雨も上がり、空も幾分明るくなってきた。もう降られることもないだろう。時々樹木の開けた先に相模湾の輝きが見えたり、真鶴半島の出っ張りが見える。
 頂上を踏んだと思しき人が次々に降りてくる。この幕山はそんなに人気のある山だったのだろうか。静かな登山が望めるだろうと思っていたので予想外だった。頂上に着いてさらにおどろいた。ちょうどお昼時だったのだろうが、広い頂上は人でいっぱいだった。長居は無用と、写真を撮っただけで、南郷山へ向かった。さすがに、幕山を外れれば人は少ないだろうとたかをくくった。だが、多くの者が同じ南郷山へ向かうのだった。幕山から南郷山へ向かう今日のコースは、ネットで探したのだったが、こんなにメジャーなコースだったとは。この三日ほど降った雨のせいで、大勢の歩いた登山道はぬかるんで滑る。偶然にも南郷山の頂上には、人がいなかった。ちょうど晴れ間が出て相模湾を照らしていた。落ち着いた空気が漂っていた。だが、すぐに後続の人々の声が聞こえたので、追われるように山道を下った。


頂上は人がいっぱい
こんな山道を登る



南郷山から相模湾・横浜方面を望む
南郷山への道を歩く


南郷山からの下り 途中、真鶴半島が見える


 湯河原へ戻るのではなく、隣の真鶴駅へ降りることにした。駅まで1kmほどの下りで、突然サイレンが鳴った。何事だと思った。二時四十五分という中途半端な時刻だった。海が近い。津波の警報だろうか。そんな不安な気持で下っていった。長いサイレンは止んだ。帰宅後、大震災の時刻に鳴らされたものであることを知った。



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