2012.02.19 西伊豆散歩 土肥〜舟山


 西伊豆を散歩した。土肥港まで車で入って、そこから北の戸田港まで歩くことにした。当日は晴れの
はずだったが、朝方は曇り。お昼ごろからは晴れた。暖かいはずの伊豆も、今年は寒い。1月末から2月初旬には梅が咲くのが普通だが、近所の梅はまだ咲いていない。かれこれ、三週間は梅の開花が遅れている。
 西伊豆歩道を土肥(とい)港から北へ歩いた。土肥の観光案内所でパンフレットをもらったが、北方面の案内図はなかった。歩いてみて分かるが、土肥から戸田(へだ)へ向かうこのコースは、ほとんど人が歩いていない。当日も、このコースを歩いている人には、一人も出会わないで散歩を終えた。当日は、土肥港へ来るまでは車が多く、いよいよ春の観光シーズンが始まったと思わせるような雰囲気だった。だが、歩く人は無いようである。小土肥から霊園まで森林を歩くルートは、標高が高いので、海の展望があるものと期待したが、期待はずれに終わった。

土肥港から小土肥へ 道は明るく歩きやすい 小土肥の集落が見える



歩道は人の歩いた気配がない イノシシの気配だけ
小土肥の集落をすぎ山越え 歩道は荒れている 展望がきかない


 霊園の先は、国道を少し北上すると舟山という集落がある。ここは、駿河湾を望む小さな集落で、西側に海が広がっている。港があるわけでもない。道路が施設されていない昔であれば、陸の孤島と思われるような地域である。三方が高い山に囲まれている。北側が、巨大な箱舟のような形の山になっている。この集落の名、「舟山」の由来と思われた。現在でも不便なこの地域に、かつてはどのような人々が住んでいたのだろうか。
 その日は、人の姿を一人も見なかった。廃村に近い雰囲気だったが、放置されたみかん畑や廃屋に混じって、結構新しい家が建っている。新しい家は、どれも洒落た造りだ。米国風の広い芝生があったり、プールがあったりする。中にはレストランもある。古い民家を修理して使っている家もあるようだ。庭の手入れが行き、届き玄関には彫刻がおいてあったりする。これもお洒落だ。だが、どの家も放置されたみかん畑や耕作地の間に、まばら建っている。昔の村落のままの雰囲気が残っていて、のどかだ。
 この村には、昔から住んでいる住民は、ほとんどいないようである。現在では、時々遊びに来る別荘として、あるいは、残りの人生をのんびり暮らす仮の住まいとして、使われているようだ。都会でお金を貯めた人々がのんびりと住む。そんな瀟洒な村に変貌したようである。どの家からも一日中、駿河湾が望めるだろう。採る主のないみかんに混じって、ツバキや梅、そして早咲きの桜が咲いていた。どこまでの静かだ。
 戸田港から帰りのバス時間が合わず、舟山の集落から土肥へ戻ることにした。

舟型の山が見える 舟山の集落へ入ると静かだ 今年やっと椿の花を見た


海へ降りると静かな駿河湾が広がっていた

人の居ない船山の集落を上がる
洒落た別荘が建っている


今年初めて眼にする早咲きの桜
鎮守の杜があった 舟山集落を振り返る 船形山の舳先が見える



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