ミヤママンネングサ深山万年草 標高1200m付近


水無川本谷遡行 丹沢 

2011年6月7日(火)
さわね個人遡行
ジョーさん、タケさん、高橋


遡行図  なし

コースタイム
戸沢山荘前9:30−F1・10m10:04−木ノ又大日沢出合11:29−金冷シ沢出合12:07〜12:32−稜線1430m13:51-塔ノ岳14:06〜14:20−政次郎尾根分岐15:04−戸沢山荘16:00


 ジョーさんの企画した遡行に参加した。丹沢の水無川本谷だ。さわねに戻って来てくれたタケさんも一緒だった。うれしいことだ。ジョーさんもタケさんも、仕事の事情が変わって、沢歩きもそれに合わせて変った。ジョーさんは、休日が仕事になり平日の山行を続けている。タケさんは、夜勤の仕事を切り上げて、また一緒に歩くことができるようになった。沢の仲間というのは、ひとそれぞれ、個人的な事情を抱えながら、それでも「沢を歩きたい」という願望によって繋がっている。この繋がりは、大切にしないと、簡単に切れてしまうようような弱いものだ。先日もひとりの仲間が去った。この仲間も、結局のところ仕事の事情のようだった。
 あとどれだけ、みんなと沢を歩くことができるのだろうか。そんなことを考えるような年代に差しかかった。ひとりで歩いていたときには、55歳までは歩けるだろうと考えていた。その後は、60歳まではなんとか登りたいという願望に変わった。会社を辞め、年金生活をするようになってからは、惰性で沢を歩いているようなところもあった。だが、最近は、一年を区切りに、悔いないように沢を歩きたい。沢を歩く前から、全霊で沢を選び、計画を立て、全霊で沢へ向かう。そう思うようになった。多分これは、精神的な満足を果たそうという気持ちの現われだろう。考え方によっては、肉体的な衰えを誤魔化そうとする心の揺れともいえる。若ければ、そんなことは考えないだろう。今年63歳。終盤は近い。
 1970年代に丹沢の沢は人が多く入っていたようだった。水無川本谷の滝の事故がたびたび報道された。その20代の頃、リスクの高い沢登りを敬遠して、初級の沢を少し歩いただけで、沢へは近づかなかった。その丹沢の沢を歩き始めたのは、50歳を過ぎた2000年以降のことである。すでに、一緒に山を歩く仲間はいなかったので、ひとりで歩いた。さわねに加えてもらってから、丹沢は遠のいた。本谷は、5年ぶりぐらいの遡行だろう。平日だったので、戸沢山荘前の駐車場は少なかった。おかげで静かな遡行ができた。


本谷のゴーロを歩く 結構体力を使う

遠方にゴロタ滝4mが見える 左に大岩


 本谷F1、10mは、相変わらず豪快な滝だ。少し変化があった。右の細流が太くなり二条になっていた。F1のすぐ上にあるF2、5mの鎖は切れ、代わりのロープが下がっていた。以前、この鎖はいつ切れるのだろうかと思うほどに細っていた。都度、力いっぱい引いてから使ったものだ。

F1、10m 最初の滝 左を登った。なかなか緊張する 右の細流が太くなった 釜も浅くなっている

F2を登る 残置ロープがある 中盤のスタンスが細かい

 
ゴルジュ前のトイ状4m滝 その上2m滝が続く


















 ゴルジュF3、8mは、ジョーさんリードで右の壁から登った。ここはハングした岩の下をトラバースする作戦だ。肝心の位置に絶妙なスタンスがある。ここは、何度も事故のあった滝なので緊張する。

F3 ジョーさんリード

絶妙に弱点を探して上がる 見ている方が緊張する

 書策新道の下にあるF5、6mは、右の鎖を使ったが、スタンスの岩が徐々に崩れ、今ではけっこう登りにくい。ジョーさんは、ここで結構肝を冷やしたと言っていた。巻き道は、右にある。

木ノ又大日沢出合が近い 大岩が行く手を阻む

 書策新道を超えゴーロを急登すると、木ノ又大日沢出合だ。本谷は、入渓から徐々に傾斜が強くなりこの出合からは、益々急な上りになる。出合先のF6CS7mは、右の残置ロープを引いて強引に越えるが、ここはジョーさんだけがトライ。あとは、楽勝の右岸の巻き道を急いだ。

ガスが降りてきた 金冷シ沢の手前

F8、25mの遠景 手前のゴルジュから両岸の岩がボロボロ F8、25m 巻きの途中から滝を見る 立派な滝だ

 F8、25mは、崩壊が進んでかなりすっきりした姿になった。古いガイドブックには左の階段状の岩を登るとあるようだが、その面影はない。左岸巻き道の途中で見ると、なかなかみごとだ。巻き道は、下部の崩壊が進んで登りやすくなった。途中から古いロープがかかり、以前と変わらないルートに導いてくれた。
 
いよいよ傾斜も急になる しばし小休止

 詰めのガレは、幅も長さも様子が変わっていない。しかし、相変わらずの急登だ。早めに左の支尾根に入り踏み跡を見つけて登ったほうが楽だ。さすがに本谷の詰めだ。踏み跡はしっかりしている。1430m付近の稜線に辿り着いた。


支尾根から左手の窪を見る 急傾斜が続く
最後まで急な上りが続く だが、もうすぐ稜線だ



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