アセビが咲き始めていた 若葉の季節はすぐだ



大山川遡行
 丹沢
2011年4月15日 晴れ

さわねメンバー7人+ゲスト2名


遡行図  なし


コースタイム
二重の滝10:15−4mハング滝11:00〜20−二条8m11:35−二俣A12:00−二俣B(左へ)−940m地点11:22〜45−登山道13:03

プロローグ
 体験山行の、Tさん、Sさんを混じえての遡行となった。雨混じりの週間天気予報だったが、数日前から好転し、当日は快晴、絶好の沢日和になった。小田急伊勢原駅で待ち合わせ、大山ケーブル駅へ向かった。みんなとは4ヶ月振りの再会だ。すでに大山詣でのハイカーが多い。ケーブルは、6分ほどで終点。そこから、見晴台へ向かって歩くこと10分で、神社の前へ出る。ここを流れているのが大山川だ。橋の正面に大きな滝が見える。この滝、二重滝が大山川のスタートになる。だが、この滝には水が流れていない。何度かこの沢を登ったが、この滝に水が流れていないのは初めてだ。ということは、この上流には、水がないということだ。元々水を期待していなかったので、それはそれで良いのだが。

遡行
 二重滝を直登する登攀は、見るからに難しそうだ。滝の右岸にもルートがあり、こちらであれば、なんとか登れそうである。今日は9人の参加だが、大方は今シーズン最初の遡行だ。シーズン最初の沢慣れしていない体には、けっこう緊張する登りになった。9人なので、ひとりひとり確保して上がってもらうには時間がかかりすぎるので、最初の5人が登ったところで、先発隊は出発。先を歩くことにした。二重ノ滝の下段6mの上は、上段5mほどの滝になる。ここもけっこう登りにくい。その先は、沢が右へ曲がるところで7m滝、そして、標高750mの所にある4mハング滝まで、小さな小滝の登りとなる。いずれも涸滝だ。

二重滝上の7m滝を登る

 太い倒木の架かる4mハング滝は、中間に残置支点がある。だが、ここを登るのはけっこう難しい。左から巻けるので各々の判断で登った。自分は先頭を切って左を巻いた。滝上で、直登するものを確保した。みんなけっこう根性がある。この難しい壁を上がってくる。ゴーロと小さな岩の登りを続けて行くと、二条8mの滝といわれるちょっと難しそうな滝になる。ここにも大きな倒木が架かっている。ここは、倒木左の段々を上がってから左へ寄り、スラブの落ち口を上がった。水が流れているときには滑りやすいので緊張するだろう。この落ち口は岩の広場になっていて、休むには良い処だ。それにしても、後続の4人が到着すると大人数だ。ここも後続を置いて出発。すぐ上の10m滝を登る。けっこう高い滝だが、スタンスがしっかりあるので安心して登れた。問題は、この上の二俣で起こった。とは言っても、当の本人はしばらくこの問題に気付かなかった。

二条8m滝 今日は人が多い 同左 落ち口はスラブ 滑りやすいのでじっくりと


問題
 また失敗してしまった。本流を見逃して、支流・左俣へ入ってしまったのだ。ここは、手前の10m滝を登った後の二俣は、大方の遡行図に書いてあるように「右へ入る」と覚えておけば、間違えるところではない。では何故間違えたのか、理由は幾つかあるが、単純化して言えば次のとおりである。とは言っても、単純じゃないけど。これは、家へ帰って考えた結論である。現地では、どう間違えたか全然分からなかった。
1)3回ほど単独で大山川を遡行しているので、遡行図を参考にしていなかったこと。遡行図には、10m滝を登った後の二俣では「右へ入る」と明確に記載されている。
2)持参した地形図では、810mと830mに二俣が二つあることを示している。特に、810mの右の沢は太く長い流れになっている。
3)本流を遡行するには、810mの二俣Aを左へ入り、次の830mの二俣Bを右へ入るというのが正解である。
4)しかし、この810m最初の二俣Aは明確な二俣状の地形を有しておらず、右から小ルンゼとして、本流に落ちている。したがって、ここを810mの二俣Aと考えずに進み、次の830m二俣Bを最初の二俣Aと捉え、ここを左に入ってしまった。この沢は、西へ進み表参道へ突き上げる。
5)教訓:地図上の顕著な二俣が、現地で明確な二俣を現すとは限らない。水のない場合は特に注意。


        二つの二俣 左俣へ侵入


 間違えているのに気づかずにしばらく登った。のんきなものである。顕著な滝、トイ状の滝5mの手前で休憩しようと宣言していたが、その当の滝がいつまでも現れない。ガレで埋まったのだろうと言いながら、まだ気づかなかった。そのうち、脆い岩の急なルンゼ歩きになって来た。940m付近で休憩するときには、さすがに「間違えた」ことが分かった。悔しいが後の祭りだ。このガレルンゼを降りて、本流を登り直す勇気はない。ルンゼの狭い中、思い思いの場所で昼食を食べた後、この左俣を登り尽くそうと歩き出した。だが、すぐに断念。1000m先で沢形が消失するのが見える。ここは、表参道へ上がることを決め、左へトラバースした。10分もしないで、人の往来の激しい表参道へ出た。大山の頂上を極めたことのない5人はしぶとく頂上制覇。あとは、それぞれに不完全燃焼の思いを反芻しながら下山したことだろう。それでも、沢を歩いた後はさっぱりする。

間違えて登ったルンゼ 後続部隊到着 1000m付近から南側へトラバース 表参道から歩いて来た方向を振り返る

 伊勢原駅前の「北の庄」で呑んだ。ガクさんの準備よろしく8人の出席だった。体験山行のTさん、Sさんの沢への思いを聴き、そしてさわねの現状を話しした。沢という共通項のある初対面のわれわれだが、その思いは熱い言葉となって飛び交った。


<ゲストSさんの写真から>

二重社の左に二重滝がドーンと現れる


二重滝  危なっかしく高橋がまずリード 同左 二番手Kさん けっこう緊張する


正面の滝が二重滝7m 水が無いのはめずらしい 左のルートも10mはある


ハング4m滝 残置支点があるがそれでも難しい


二条8m 二番手Tさんが挑む 










同左 ガクさんが落ち口を上がる ホールド少ない


二条8m滝すぐ上の10m滝 ここはホールド豊富


二俣 ルートを間違えて左へ入った後続部隊は「変だな」 両岸狭まってきて、ルンゼ状に。「おかしいな」


「おーい間違えてるぞ」 「右俣はこっちだぞ」





間違えて入った左俣を完登するぞ。だがすぐ行き詰まる。


大山の山頂を目指して5人が登る




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