志下山近くで見たボケの花 毎年同じ所に咲く




鷲頭山 沼津アルプス 沼津市
2011年3月20日 晴れ
単独








コースタイム
多比10:00−多比口峠10:30−鷲頭山11:11〜40−千金岩12:22〜33−徳倉山12:55−横山峠13:06

 沼津アルプスへ出掛けた。今年初めてだ。沼津駅からバスに乗り、駿河湾沿いの多比まで行く。そこから稜線の多比口峠へ向かう。いつもは、1月か2月に歩いていたので、今日はずいぶんと暖かく感じる。歩いていると汗が出て大変だった。
 多比の海は静かだった。一週間ほど前の大震災が無かったような静けさだった。自然は、われわれの営みとは関係なくその姿を現しているに過ぎない。多比には、数年前?から建造されてきた立派な防潮堤が出来ている。最近やっと完成した姿になった。八メートルぐらいあるだろうか。津波が来なくてよかったと思う。多比の集落は堤防から5分歩けば無くなる。それだけ海に近いということだ。集落の間の細い道を多比口峠へ向けて、5分歩いたところで高度計を見ると39mを指していた。結構登れるものだ。10分歩き続ければ大津波も来ない安全地帯になるのだろうか。
 海には春霞がかかっていた。時々、前日葬儀をしたHaさんの想い出が蘇ってきて仕方なかった。Haさんとは、よく南アルプスへ登ったものだ。一度も休まずに、鷲頭山へ着いてしまった。1時間10分ほどしか掛からなかった。こんなに速く歩いたことがなかったと思う。頂上にはめずらしく人影がない。いつも、お昼ごはんを食べる人が座っているが今日は誰もいない。半島突端の大瀬崎を見ながらHaさんと話をしていた。Haさんの自宅がある東大場も望んだ。この海辺の町、沼津の周辺にもう40年住んでいることになる。学校を卒業して、鉛色をした沼津駅に降り立ったときの重苦しさが蘇った。私は、東北の盛岡から、その一年前、Haさんは瀬戸内海に面する広島の街から沼津へ降り立ったのだった。
 大瀬崎も千本松原も霞がかかっていた。あとで上がってきた人と会話した。香貫山の麓に住む若者だった。大震災という共通の話題が、二人の間で交わされる。見ず知らずの人間が震災によって結び付けられている。若者はひと休みした後、私に挨拶をして先に下った。いつの間にか、5組の登山者が頂上に集まっていた。今日は、途中の横山峠から降りて帰宅するようにしよう。

多比の海 静かだった


多比の集落を越えると開き始めた若葉が美しい


縦走路から仰ぐ鷲津山 樹木はウバメガシ


鷲津山の頂上 小さな祠がある 駿河湾の展望が良い


千金岩からの志下の集落 海に抱かれるように軒を寄せる ぼんやり遠望できる半島の
突端は大瀬崎




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