西丸東尾根を下る途中 見事な紅葉を見せていた



沖ビリ沢 丹沢世附川
2010年11月7日 くもりのち晴れ
山の会 やまづと メンバー3名
沢登り同好会 さわね メンバー6名


遡行図


コースタイム
山伏峠10:25−水ノ木分岐11:00−金山沢12:15〜44−8m滝13:20−多段ナメ滝20m13:29−三段滝8m13:39〜50−二俣(1080m)14:05−稜線14:43−山伏峠15:25

 晴れの予報だが、御殿場駅の空は、まだ厚い雲におおわれている。きょうは、「山の会 やまづと」との合同遡行だ。折からの紅葉のシーズンで山中湖周辺は混雑が予想される。駅出発が9時と遅かったので、渋滞を避けて裏街道を走った。予測どおり混雑もなく山中湖を経由して山伏峠に着いた。この峠は、トンネルの手前右は私有地で駐車禁止というし、トンネルの道志側は、空き地があったのが閉鎖されているし、車を止めるスペースがない。結局、道志側のトンネル出口の路肩に車を止めた。トンネル手前300m、山中湖側の左に三台ほど止められるスペースがあるので、ここへ置いて峠まで歩くのがベストかもしれない。
 トンネル道志側の広場の小さな標識にならって山伏峠の急登をこなす。尾根にあがってからは脇道が幾つか出てくるが、踏み跡の濃い山道を歩いた。大棚の頭へは踏み跡の薄い尾根沿いを上がった。大棚の頭から水ノ木分岐へ、直接東へ向う尾根道は無い。いったん南側の尾根「東海自然歩道」を肩まで下がり、標識から北東へ向い送電線の下を通って水ノ木分岐への階段を上がる。
 テーブルのある水ノ木分岐でひと休みして、西丸方面へ下がった。途中背丈以上の笹薮を歩くが、踏み跡はしっかりしている。最初、尾根を右へ下がり過ぎて不安なところもあったが、踏み跡は尾根上へまた戻る。水ノ木分岐と西丸(1227m)の間のコルを過ぎ、西丸への登りが始まろうとする辺りで藪が薄くなった。左手に赤いテープが下がっている。ここが、西丸の東尾根へ向うトラバース道の始まりのようだ。しばらく踏み跡を歩くと正面がヒノキの植林帯になるが、ここを左手に下がるのが、沖ビリ沢出合に近い金山沢へ降りる尾根ルートのようだ。途中の紅葉が美しい。黄葉が多いが中には鮮やかな紅葉が混じっていて秋の深まりを感じさせてくれる。

山伏峠への上り なかなか良い雰囲気がある



水ノ木分岐でひと休み 西には富士山が良く見えた

金山沢へ尾根を下る 雑木林と植林帯の境界を下がる

 山伏峠から二時間ほどで金山沢の右岸に立った。金山沢は、白い花崗岩(石英閃緑岩)の岩が転がるゴーロになっている。思ったよりも水量が多い。砂も白いので水は格別にきれいだ。ここで沢の準備をして、昼ごはんを食べて出発。今日は9人のにぎやかな遡行だ。じきに4mのきれいな滝となる。この手前は、右から沢が入る二俣になっている。左の4m滝が沖ビリ沢の出合だ。
 沖ビリ沢の沢床はどこもスラブである。そのため、いたるところにナメとナメ滝が形成されている。また、歩いても水には濁りが出ないために足許には絶えずきれいな水が流れている。両岸は樹木に覆われているが、岩には目立ったコケは付いてない。そのためどの滝も白く映え、沖ビリ沢の美しい景観を造り出している。ナメ滝は花崗岩の磨かれた滑りやすい箇所もあるが、岩の脆さによって表面が欠け、フリクションの効くざらついた岩肌になっているところが多い。そのため、ナメ滝の登攀はどれも難しくない。唯一8m滝は、ホールドが細かく斜度もあるため難しそうに見える。高橋は、左岸の残置ロープから巻いたが、新人の横山さんが果敢にも8m滝を登った。思いのほかホールドがあるという。その後、ここは、半分ほどの者が直登、あとの者は左岸を巻いた。沖ビリ沢の支流はどれも短いものだが、どの支流にも大概はきれいな水が流れている。どれも沖ビリ沢と同じ岩質のようだ。沢床が白く、時にナメ滝が見られる。沖ビリ沢は、世附川の最上流の支沢であるためか、沢に良く見られる流木が無い。それもこの沢をすっきりと美しく見せている理由であると思う。


金山沢 水が多い この先すぐに沖ビリ沢出合がある



金山沢へ降り立ち、入渓の準備をする にぎやかだ

沖ビリ沢出合い4m滝 ここが二俣になっている 雰囲気のある滝だ

4m滝を思い思いに登って









足許は滑りやすい所もある

きれいなナメが続く 良好なテン場も散見される


















小さなナメ滝はこんな感じ

8m滝 直登組と左岸巻き組みとに分かれる







8m滝を登る 取り付きの3mぐらいはホールドが細かい






多段ナメ滝20m(5、5、4、3、2m) 一段目のナメ滝5mを登ると右から沢が入る

ナメをゆったりと歩く 写真を撮ったりして


正面に15m滝が見える  左が本流三段8m

 水の木分岐のピークへ向けてぎりぎりまで沢形にルートを取り、最後は左の尾根に上がった。ここも足許は岩の細かく崩れた白砂で、沖ビリ沢の地質を保っていた。 途中4mほどの滝が四段連続する手前の左岸に出合う支沢は、15mほどの大きな滝を懸けている。時間があるならば、ここを上がってみるのも面白いだろう。登攀はできるが、下降時にはロープが必要になるだろう。詰めには、遡行図には無い7m滝があったが、左から登れた。ここは、岩が脆いので要注意だった。入渓から稜線へ上がるまではちょうど二時間だった。調子が出てきた頃に遡行終了なので、やや物足りなかったが、今シーズン仕上げの沢としては申し分ないとしよう。
 このあと、合同遡行は御殿場駅前の酒場で第二部へ突入していくのであった。



二俣で現在地を確認 判断の難しい所は無い



詰め付近にある7m滝左を登る 岩が脆い

詰めの急登と戦い、稜線へ上がってひと休み













山伏峠トンネル前で 9人の兵が揃う


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