水無川本谷 最初に現われる4m滝




セドノ沢左俣 丹沢
2010年10月17日 くもり
ゲストYさん、Kさん、ガクさん、小松さん、高橋





遡行図


コースタイム
戸沢山荘前09:36−水無川本谷10mF1上10:3612m大滝11:1043−三俣12:0323−8m黒滝12:2546−白竜ノ滝12:52−二俣(左へ)13:02−二俣(右へ)13:06−稜線登山道13:5114:10−セドノ沢左俣14:4252−戸沢山荘前16:06


丹沢との再会
 8mほどの垂直の黒い滝を登ると、書策小屋の水場があった。以前は、樋を通して清水が落ちていたのだが、今は樋も壊れ、地面を這うように清水が流れている。休業していた書策小屋は取り壊され、水場を手入れする人もいないのだろう。以前、この水場には、大型のペットボトルが幾つか置かれてあった。書策新道を登る登山者に30分上の小屋まで水を運んでくれるよう呼びかけた立看板があったものだ。歳月が淀みなく流れているのを感じた。
 丹沢の沢に夢中になったのは、もう5年以上も前のことだ。一緒に沢を歩いてくれる人はなく、それでも沢に魅了されて夢中になった。リードしてくれる人が無いので、大方の大滝は巻いた。その他に、沢を登り切る方法が無かったからだ。それでも面白かった。水と岩の戯れが、私の心を救ってくれた。沢は、自分の力で登ってこそ、「その沢を歩いた」と言える、そう頑固に思っている。
 今度のセドノ沢左俣は、何度も登った好きな沢だ。出合から稜線へ出るまで変化のある渓が続き、遡行者を楽しませてくれる。特に、標高950m付近の急斜面に展開されるゴロタの滝の連瀑は見事だと思ってきた。今度も晴れ間の下でその連瀑を拝むことができた。小松さんのおかげで、念願だった大滝12mの滝を登ることもできた。これは特別にうれしかった。

丹沢の遡行者
 丹沢は、初級者の入渓者が多いと思われがちだが、それは一面に過ぎない。ベテランの遡行者も実は多いのである。木ノ又大日沢を歩いていた時のこと、首から認証札をぶら下げて歩いていた70歳ぐらいの老人を見かけた。認証札をぶら下げ沢を歩いている、そのことに妙に感動した。月に二三回沢を歩いていると言う。また、以前セドノ沢左俣の大滝12mを右岸から大きく巻いて落ち口へ降りたとき、下から上がってきた単独行の若くはない男がいた。ロープは無く、ハーネスも付けていない。大滝を丸腰で登って来たのだ。勘七ノ沢では、垂直の大滝15mの滝下に高齢の単独者がいた。どうするのか見ていたら、これも丸腰で大滝をスルスルッと、時には下を見ながら登ってしまった。その後からは、また単独行で短パンに少しのギアを持ったこれもまた若くない者がいることは知っていた。50歳ぐらいだろうか。私は、右岸の巻き道に入った。ここは見事な巻き道で、簡単に大滝の落ち口を交わせる。だが、数分しか掛かっていない巻きの間に、下の短パンの男は落ち口を越えて上がって来たのだった。まだ、沢を始めて間もない頃とはいえ、ロープで確保して登る大滝を、いとも簡単に登ってしまう人達がいることに度肝を抜かれた。
 その丹沢も人が少ない。戸沢出合いの駐車場に止めてある車は、5年前の四分の一ぐらいに減っている。もちろん大方は尾根歩きの人だ。ヒルのせいらしい。山小屋の経営などが難しくなって来ている昨今、このヒル騒動でますます窮地に立たされているものと思う。だが、丹沢のオーバーユースが解消される良い機会かもしれない。ヒルが怖いというのは、蚊に刺されるのが嫌だから山に行かないことと質的な差は無いと思っている。それで山に行かないなら、それで良いだろう。

難しい滝
 後になってしまったが、今回はさわねに入会の意向を示して来たYさんとの遡行である。帰りの呑み屋の話では、勘七ノ沢を歩いてすっかり沢の虜になってしまったらしい。沢と感性が合う人は、一度で沢が好きになってしまう。これは、良くありがちな話である。Yさんは、さわねを気に入ってくれたようだが、私も誠実そうなYさんを好ましく思った。入会して、一緒に沢を歩きたいものだと思う。
 書策新道入口の先にある大堰堤は左の鎖場を越えた。水無川本谷10mF1は左が登れる。鎖もついている。途中から鎖を離れて落ち口へ向かう方がホールドが多い。セドノ沢5mF1は、流れの左にハンドホールドがしっかりある。足許は滑りやすく要注意だった。大滝12mは、その前衛の滝3mで濡れる。大滝は、小松さんに先行してもらった。大滝は、水流右から登ったが、下部はホールド豊富、中盤から上は、ホールドの少ない磨かれたスラブになる。ここは、中央のクラックに靴を刺し込みホールドとした。このルートは、水が多くクラックに水が流れているときは難しいだろう。そのためか、水流左の右岸に残置支点が見られた。簡単そうではない。ここなら戻って右岸を巻いたほうが良いだろう。書策新道が横切る手前にある黒滝8mは、ほぼ垂直の滝だ。水流右にホールドが有るが濡れる。ここは、高橋と小松さんは、左岸の側壁を巻いた。高度感はあるがホールドはしっかりしている。ガクさんはフリーで直登、YさんとNKさんには上からロープを出した。次回はここを直登したい。
 書策新道を過ぎて二俣を二つ越えると、じきに水が涸れる。直登し難い5m涸れ滝は、左を巻いた。ここはルートを知らないと難しいところだ。ここでも、ガクさんは滝を登り、元気いっぱいだった。ここから、4〜5mの涸れ滝が次々に現われ、稜線近くは楽しいルンゼ登りになる。セドノ沢左俣の詰めは、これらの涸滝とルンゼの登りが楽しかったと、ゲストのYさんが言ってくれた。呑み放題700円ですっかり酔いが回ったころ、再会を願いYさんと別れた。

セドノ沢出合前の本谷10mF1 左を登った



セドノ沢5mF1 水流の左を登った

セドノ沢左俣 4mほどの滝を左から



小滝をぐんぐん越えていく

倒木の掛かる4m滝を登る



きれいな4m滝 小滝が続く

遠くに12m大滝が見える














12m大滝を登るYさん 上部はホールドが少ない

12m大滝を登るKさん



12m大滝を登るガクさん 確保する小松さん

セドノ沢左俣のハイライト  ゴロタの滝の連瀑 写真でうまく撮れないのが残念

三俣上の黒滝8m  直登組みと巻き組みに別れる














二俣を二つ過ぎて水が涸れたあと 涸滝を登る

ひたすら涸滝を登る


ガスが懸かり始めてきた沢筋を望む



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