あしたか

愛鷹連峰 位牌岳

2010年4月10日 
高橋(単独)

1000m付近の沢沿いには三椏の花が盛り

 先週も登りかけたのだが、ガスが濃く途中で引き返した位牌岳(いはいだけ1457m)へ登った。沼津市の北側に聳える愛鷹(あしたか)連峰のひとつである。頂上付近から南東に伸びる長い尾根を登った。登山口が分かり難く、地元の人間しか歩かないルートだ。おかげで途中一人に会っただけで、静かな尾根歩きができた。落葉から葉の茂る前までの季節は、標高1100m以上になると丈の高い笹が消え尾根からの展望がすばらしい。小さな山と、あなどってはいけない。愛鷹連峰の山は深い。頂上までは標準的な脚で3.5時間の登りだ。池の平(846m)からは駿河湾が見渡せるが、今日は春霞がかかり、いまひとつクリアに見えず残念。この尾根のハイライトは、1250m付近から稜線へ向けて広がるブナの林(通称ブナ平)だろう。まず1250m付近でブナの墓場に出合う。そしてその先で立派なブナが点在する丘陵地になる。そこには、赤っぽい肌のヒメシャラの大木も散在する。ヒメシャラの大木はそう見られるものではない。ブナの墓場では、ブナの大木がことごとく倒れ腐朽している。何が原因だったのだろうか。異様な風景に見える。新しく生まれた細いブナが育ち、世代の交代が始まっている。位牌岳は低木に囲まれた平坦な頂上を持ち、木々の間から展望が得られる。この日、頂上には3組のグループが休んでいた。
 帰りは、登った尾根の西に流れる沢沿いを下り、つるべ落としの滝30mに寄って、さらに沢沿いに下り林道へ出た。この沢は、桃沢といわれる大きな沢だが、残念ながら普段は水が流れていない。ブナの林から沢へ降りる辺りは、まるで箱庭に入り込んだような、のどかな光景が現れる。

池の平から、これから歩く尾根を見る。厚い雲が西から東へ
ゆっくりと流れていく。



愛鷹連峰の原始林 最も左のピークが愛鷹山

標高1250m付近 ヒメシャラの大木が見える

標高1250m付近 ブナの墓場  ブナの大木の多くが倒れ明るい尾根になっている

ブナの墓場の上には、ブナの大木が現れる(ブナ平)

ブナの大木が散在する林が続く(ブナ平)

位牌岳はもうすぐ 陽の当る登山道を歩く



位牌岳が見えてくる ここ左手には富士市の田子の浦湾が見える

位牌岳頂上付近の疎林  葉を落としている樹木の間からは陽が差して

下山 「つるべ落としの滝」方面へ降りる  まるで箱庭のような景色を見ながら下る

突然白い花が幻覚のように現れる  三椏だ




標高900m付近で「つるべ落としの滝」30m」

涸沢なので水は流れていないが、スラブのナメ(千畳岩)  水が流れればさぞかしきれいだろう


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