名取川 大行沢カケス沢

2009年6月28日 晴れ
沢登り同好会さわね
西嶋さん、NKさん、ジョーさん
下野さん、ヨネちゃん、高橋

 昨日の大行沢の遡行に続けて、今日は大行沢の支流、カケス沢を遡行する。昨日は、大行沢と穴戸沢に分散遡行して、樋ノ沢避難小屋に集中した。今日は、穴戸沢を遡行したメンバーも加わって六人での遡行だ。樋ノ沢避難小屋をやや遅い8時30分に出発。「天国のナメ」をカケス沢出合まで下る。出合までは、30分ぐらいだ。「天国のナメ」も上流側から見ると、小滝の泡立つ白いコントラストが捉えられないので、美しさに欠ける。

 カケス沢は、2.5万図で標高654m付近の大行沢に出合う。沢の様子はあまり分からないが、難しい滝もあるだろう。遡行のトップはジョーさんにお願いした。カケス沢は、入渓してすぐに二俣となる。ここは右俣へ入る。沢幅は大行沢と比べるとずっと狭いが、岩質は同じだ。大岩が滝になった4m滝を過ぎると、じきに4m滝でゴルジュが始まる。この4m滝は見た目より難しい。ジョーさん、西嶋さんだけが登り、あとの4人は左岸を小さく巻いた。ここは難しくない。その上の4m滝は、左から巻く。落ち口方向へまっすぐ進むと行き詰まるので、途中草付きを一段上がって落ち口上を目指す。一見難しそうな斜面を、ブッシュを掴んで沢へ降り立つ。その上の5m滝は、踏み跡のある右を小さく巻いた。3m滝を過ぎると深い釜のある2m滝になる。運よく倒木が掛かっているので、ジョーさんが先行。あとは、後続を順番にスリングで引き上げた。トイ状の流れを辿ると、3mCSになる。一見して難しそう。ここは、「両足ツッパリで登る」という情報もあったが、足の短い我々の誰もその気にはならない。ここは、クライマーNKさんが率先して、右のブッシュをトラバースして落ち口上へ下降した。しかし、ここは傾斜が急な上、スタンスがないので手と腕の筋力を頼りに越えることになる。落ち口付近では力も使い果たし、誰も自分の筋力のなさを痛感して、沢に降り立った。さーて、だがゴルジュはまだ続く。

 3mCSの先を左へ曲がると7mの直瀑だった。ここも一見、直登は難しい。またまたの難関で戦意喪失。とりあえず休憩にした。右の壁がどうだとか、あそこまで登れればどうだとか、議論はしたが、しょせん議論では登れない。ここは西嶋さんが先行し、右岸、落ち口の高さに絶妙なトラバースルートがあるのを発見、華麗な技術を見せてくれた。「沢はこうやって登るんだ。岩を登るだけが能じゃない。」なんか、そんな台詞が似合いそうな場面だった。この上すぐに現れる、わずか3mの滝も手強い。右壁を細かいホールドを拾いながらジョーさんが登り、あとはザックを引き上げ、後続がごぼうで登った。スタンスがないので、3mとはいえ苦労する。その後、次の3m滝を越え、さらにCSの張り出した細い流れの二段6mナメ滝の左を上がると、ようやくゴルジュが終わる。

 ゴルジュを抜けると、じきに北石橋(キタシャッキョウ)だ。自然の巨大な造形に驚かされる。岩の壁が巨大なアーチになっている。その下を、みごとな曲線を描いてナメ滝が滑る。この景観はそうめったに見られないだろう。ここで、写真を撮って昼食にする。今から当初の計画、南面白山(ミナミオモシロヤマ)経由で面白山高原駅に下山するのは時間的に難しいと考えた。カケス沢遡行のあとは、小東岳(ショウトウダケ)少し手前の小東峠から樋ノ沢避難小屋へ降り、大行沢沿いの山道を二口温泉へ下ることにした。
 北石橋の下を潜り抜けるナメ滝は、登るにつれて傾斜がきつくなり、落ち口は滑らないように注意したい。その上は、10mほどの緩いナメ滝が右に水を寄せて流れている。ここは、左の乾いた岩を上がり、落ち口の水流沿いを登った。ここのホールドが細かく滑りやすいので、要注意だ。ジョーさんに先行してもらい、スリングを降ろしてもらった。この登りは、実力に合わせてルートを探る必要があるだろう。

 この上は沢が狭く荒れた様相を見せるが、7m滝で沢が開ける。ここは、人口壁のような出っ張った石のホールドが適所にあり、快適に登れる。すぐ、二段10m(3m、7m)滝となる。ここは3mを上がり、垂直に近い上段は左の傾斜の緩いブッシュを登り山道へ出て、踏み跡を落ち口上へ降りた。この上で釜のある3m滝を右からトラバースして上がると、さらに3m滝になる。左にルンゼを見てすぐ、二段6m、傾斜の緩い10mナメ滝を越える。さらに進むと標高925mで右から沢が入るが、ここは左へ行く。この辺りでは流れも源頭の様相を見せてくる。左から小さな流れを二つ入れると標高970mの二俣になる。この先はどちらもボサが被るようになる。この二俣は白いひもが下がっていた左へ入る。この先でも二俣となりここも左へ入る。水も無くなり、歩くたびに足元から蚊が湧いて来て顔の周りを襲ってくる。ひたすら沢沿いに、沢形が完全に失われるまで登り、それからヤブの薄い斜面を右へ(西へ)トラバースをすると5分ぐらいで、ひょっこり登山道に出た。標高1060m付近に出たことになる。ここから尾根伝いに少し下がると石橋峠になる。その後は尾根を北上して、小東岳手前の小東峠(ショウトウトウゲ)を東へ降り、樋ノ沢避難小屋を経由して大行沢沿いの山道を使って二口温泉へ下った。



ゴルジュ入り口の4m滝 右の凹角を登るが難しいようだ。ここは、右の支尾根を巻くメンバーも。
すぐ4mの滝だが、ここもやや難しい。左の草付きスラブに一段上がり、落ち口上でブッシュを掴んで沢へ下降する。奥には5m滝、ここは右を巻く。

ルートを探るジョーさん。この先で3mCSになる。

3mCS ホールドが無く難しい。ツッパリで登るという説もあるが。ここは、右のブッシュに上がり、ブッシュと竹を掴んでCS落ち口へ下る。スタンスが無いので、腕力頼りになる。結構疲れる。


難しい3m滝 荷を上げてゴボウで登る。腕力必要。
6m直瀑の滝 ここも水流沿いは難しい。西嶋さんが右岸の落ち口高さのトラバースルートを開拓。少し恐い。

自然の造形美。岩壁の巨大なアーチ、北石橋(キタシャッキョウ) 北石橋の下を沢が通る。緩やかなナメ滝になっている。水流左を登った。

北石橋の上すぐに緩やかなナメ滝。だが、落ち口付近は要注意。 7m滝 ホールド豊富 快適に登れる。


小東岳に向かう稜線に咲いていたコメツツジ
3m、7mの二段滝 下段を登って、上段は左から山道に上がり落ち口上へ降りる。


コースタイム
樋ノ沢避難小屋8:30−大行沢下降−カケス沢出合8:55〜9:03−ゴルジュ4m滝9:18−7m直瀑10:25〜10:35−ゴルジュ抜ける11:11−北石橋11:15〜11:54−二段10m滝12:24−925m二俣12:50〜13:03−970m奥の二俣13:15−稜線・登山道13:45−小東峠14:48−桶ノ沢避難小屋15:35−二口温泉18:10



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 手入れの行き届いた樋ノ沢避難小屋

遡行図