還暦を記念した大学の同好会の集まりが、メンバーの一人が住んでいる富山県の小矢部市で有った。北は北海道、南は岡山県からの参加者も。学生の頃は、思い荷物を背負って東北の山々を歩いた面々だった。だが、現在も歩いているのはその2〜3割ぐらいだろうか。せっかく富山に集まるのに、宴会をやって帰るだけではもったいないと山行きを考えた。だが、季節柄その選択が難しい。雪のない春の山を登ろうと思い、石川県との県境にある医王山(いおうぜん)を選んだ。薬草が多いことから唐の育王山にちなんで育王仙、のちに医王山と改名されたという900mほどの山だ。前日は山麓の法林寺温泉に泊まり、旧交を温めた。山行きには参加しないが、関田夫妻と今度の幹事の山田夫妻が、前夜祭に参加してくれ、総勢10名になった。次の日の会合には17名の参加というから、半分ほどの人が集まったことになる。山行きの健脚は、石母田夫妻、柴田夫妻、伊東さん、高橋の6人だった。伊東さんは、ハンガリー出張から二三日前に帰ったばかりだ。


   登山ルート



法林寺温泉に集まった面々。5月4日の朝。登山前。三年ぶりの再会だ。

国見峠の駐車場。登山の準備をして出発。心配した天気もまずまずの薄曇り。

堂辻、金山峠を過ぎて急な斜面をしばらく下ると、やっとのことで、沢の出合う二俣へ。ここは、カニの横這いのすぐ手前だ。

沢の左俣。滝が二つ続いている。歩いたら楽しそうな沢だった。

二俣の右俣の様子。ここはルートがあるらしくロープを張っているところも。水は冷たく清らかだった。

カニの横這い。スタンスはあるが、滑れば下まで落ちる他ないので、自然に真剣になる。危険なところには鎖が付いている。この下30mに沢。

おっとっと。ここで滑るわけには行かない。腰を下ろし慎重に降りる。

鎖はあるが、怖いのが先に立ち、慎重になる。だが、足元を確認してゆっくりと歩けば難しい所は無い。

三蛇ヶ滝、三段の滝が見える。上部の二段はかすかに見える。下段は20mほどのなかなか見事な滝だ。着物を着た妙齢の女性が拝観料を取っているとの情報も有ったが、今日は居ない。

三蛇ヶ滝の休憩所。サンショウウオが居るとのことで、川の底を探したが、今日は留守だった。

大沼(おおいけ)。静かな森の中に、鏡のような水面を持つ。人が居ないのでどこまでも静かだ。ここで食事にした。

伊東さんが持ってきた、学生時代の高橋のポリの食器。良く見るとかすかに「栄」の文字が黄色い塗料で書かれている。良くぞ今まで捨てもせず大切に持っていてくれた。もう40年前のものだ。記憶にも無いが、懐かしい。高橋は所有権を主張したが、許諾は得られなかった。時効だ。自分からすれば、重要文化財に値する。

大沼(おおいけ)。山のてっぺんが有名なトンビ岩で岩が突き出ている。静かな池だった。ここには立派なトイレがある。

苦しい登りの後、白兀山(しらはげやま)の頂上付近。南側の展望がすばらしい。この日は、霞がかかり今ひとつの展望だったが。

医王山付近。さすがに雪国富山、900m程度の山にも残雪があった。

帰りの林道から見た村の風景。田植えのために引かれた水が田んぼを潤し、輝いて見える。日本の美しさ。


医王山で出会った花々
 花々が多いのに驚いた。高橋の住む静岡では、春先から少しずつ野草が花開く。一度の山行きで見られる花は少なく寂しい。この医王山では一斉に花開くようだ。ベストシーズンに当ったらしい。斜面の竹、潅木はどれも根曲がりで雪の多さが察せられる。南国静岡では見られない光景に感動した。この他にも、撮り逃がした花々は多い。確か、スミレやヤナギもあったな。


タムシバ(モクレン科)  ショウジョウバカマ 

ヤブツバキ イワカガミ

   
ツツジ サンカヨウ

キンキマメザクラ キジムシロ


コースタイム
国見峠9:26−沢10:13−鳶岩分岐10:30−三蛇ヶ滝10:40〜10:55−大沼11:06〜11:45−鳶岩分岐12:09−覗分岐12:17−白兀山13:02−夕霧峠13:35−国見峠14:25



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医王山いおうぜん (富山県側から)

2009年5月4日
同好会・麦の会還暦祝い山行き
石母田夫妻、柴田夫妻、伊東さん、高橋

                                 国見ヒュッテの八重桜が満開



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