丹沢 中川川悪沢
2009年5月2日 快晴  
 沢登り同好会・さわね
 NKさん、ガクさん、高橋







遡行図





 今日は、沢登り同好会・さわねの行事に参加。5月連休の行事は、メンバーの日程の都合で、この悪沢と奥利根・楢俣川右岸尾根縦走とに分かれた。尾根縦走は5月3日から2泊3日の予定だ。
 沼津ICから高速上り線に入る。下り線は早朝から大渋滞だったが、上り線は混雑もなく予定通り待ち合わせの新松田駅へ到着した。8時15分に、ガクさん、NKさんが集合して、国道246号線を丹沢湖上流の中川川の悪沢へ向かう。だが、246号線の下り線も渋滞のため、予定より大分遅れて9時30分に割沢橋の袂に車を止めた。
 今日は、快晴の青空が広がる絶好の沢日和だ。気温も高い。悪沢は先週も来ているため、沢の様子は分かっている。悪沢と言われる由縁のF1からF4を作業道から巻けば、穏やかな西丹沢の沢が待っている。とはいっても、4〜6m前後のナメやナメ滝が次々に現れ退屈することがない。後半には25mの多段滝も控えている。おりしも芽吹きの季節で、入渓点には薄黄緑の若葉が晴天の光によって透き通るような美しさを見せている。
 F1‐10mは立派な滝を落としている。NKさんのルート探索によれば、登るなら右水流沿いが良いだろうとのこと。だが、中盤よりは上は岩がてかりを見せておりやや難しそうに見える。ここは無理せず左を巻いた。F2‐20mもその上のF3‐7mと一緒に巻いて沢へ降りる。F4‐25mはなかなか見ごたえのある滝だ。途中スリングが残置されているのが見える。上部は垂直に立っており、落ち口の右を上がるらしいが、ここも予定通り巻いた。左岸に立派な巻き道がありロープも設置されているが、一箇所足元の悪い場所がある。
 F4を越えるとゴルジュになり、ナメや楽しい小滝が続く。水のある沢を左から入れると、二段3m滝になりその先はゴルジュが狭まる。この人ひとり通るのがやっとの狭いゴルジュを抜けると沢が右へ折れ、突如F5‐10mナメ滝が現れる。ここは、右を登るらしいが、ホールドが細かいうえ落ち口付近の様子が観察できない。NKさんにルートを探ってもらったが、ここも無理せず巻くことにした。
 先週来たときは、この滝F5を左岸の草付きから巻いたが、落ち口上辺りで結構苦しいトラバースになった。地形図上は、傾斜の緩やかな右岸の巻きが良いと思う。標高550m付近の二俣まで戻り、枝沢と本流の間の枝尾根に取り付いて上がる。この取り付きが急なだけで、その上の支尾根はなだらかになり登りやすい。右に本流を見ながら支尾根を上がると、遥か下にF5が見える。右の本流へ降りられそうな場所を探しながら尾根を上がるが、結構登る。だが、この登りで危険なところはない。やっと沢へ下降できそうなところが現れる。ここは本流の右岸から入る枝沢に近い。この枝沢を左に、本流を真下に見ながら緩やかな斜面を下る。本流に降り立つところは、傾斜が急なのでロープを出した。F5上の4m滝の上に降り立った。ここは、F6−8mのすぐ手前だ。
 F6‐8mは、右のバンドを巻いて、二段7m滝は本流沿いを登る。この後は、4〜6mぐらいの滝が、詰めまで尽きることなく続く。数を数えれば20にもなった。各滝では、NKさん、ガクさんもそれぞれに納得できるルートを探してトライした。標高720m付近の25m滝は、NKさんは日頃のクライミングの成果で完登。ガクさんと私は難しい最下段を右から巻いてその上を登った。倒木の上の6m滝は上部にフリクションで登る箇所がある。ここは、左に残置ハーケンがあるし、探せば左端にホールドがある。ガクさんがやや危ない登りを見せたがクリア。最後の二俣の下にある二段8m滝は、上段がやや急でホールドが細かい。だが、慎重に行けば特に危険なところはない。
 この沢は、最後の詰めの直下まで水の流れを楽しむことができる。最後の滝10mは涸滝で、ここを登ると植林地帯になり上部に稜線が見える。10分ほど急登すれば藪こぎ無しで稜線に出られる。屏風岩山までの尾根道、二本杉峠までの尾根道は良く踏み固められていて歩きやす。先週の悪沢よりも、1時間以上早いペースで夕方5時過ぎに割沢橋に着いた。



F1‐10m  水温む丹沢。登れそうだったが、後の行程も長いので巻いた。

F2‐20m  ルートを探るNKさんとガクさん。ここは少し戻って右岸を巻いた。立派な作業道がある。滝には木洩れ日が差していた。

F4‐25m  岩の陰に隠れた見事な大滝。上段は垂直の壁になっている。右壁に残置スリングが見える。ここは、滝を左に見ながら巻くルートがある。

新緑のV字谷を歩く。詰めまでゴーロはない。ナメとナメ滝の世界。

ナメ滝を、フリクションを効かせて登る。木洩れ日が美しい。

F5‐10mスラブ滝  落ち口の先のルートが探れず、右岸を巻いた。ゴルジュを戻って右岸から支沢の入るところまで戻る。支沢と本流の間の支尾根にかすかな踏み跡がある。この取り付を上がれば後は難しいところはない。F5には、滝右(左岸)を小さく巻くルートもあるが、結構難しい。

F6‐8m上の2段7m滝  水流沿いが登れる。

25m滝(7、8、6、4mの4段滝)クライマーNKさんはフリーで完登。ガクさんと高橋は、垂直に近い最下段7mを右から巻いてその上を登る。シャワークライムになる。

25m滝の上6m滝  シャワーを浴びながら登る高橋

標高780mの二段8m滝  上部のホールドが細かい。

標高780mの二段8m滝  落ち口の細かいホールドを拾うNKさん。その下に続くのは、ガクさん。

涸滝10mの落ち口をクリアするガクさん。この上が植林地帯の詰めになる。稜線は近い。


コースタイム
割沢橋09:55−F2‐20m10:07−F4‐25m10:30−F5‐10m10:59−F5巻き11:05〜11:40−二俣12:14〜12:41−二俣12:48−25m滝13:00−倒木13:20−ケルンのある二俣13:35(標高780m)−二段8mナメ滝13:47−二俣13:55−10m涸滝14:15−15:02屏風岩山−二本杉峠15:54−幹線道路16:40−割沢橋17:07



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茂り始めた若葉が陽光を照り返す。そして5月の空。