追想の渓
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                                           2017.02.13

 2009年から、歩いた(たに)の記録を、ウェブサイト「沢の風と空」に掲載してきた。
 
その前年には還暦を迎えていたので、これらは、私が60歳を過ぎてから歩いた渓の記録でもある。それは、50歳から始めた渓の遡行が、多少の余裕をもって楽しむことができるようになった頃でもあった。
 それから、いつの間にか8年になる。この間、私はますます沢の遡行にのめり込んだ。心身が自然の発する何かに共鳴するのを感じたからである。渓の中に居れば、ただ心が膨らみ自然と交感する。そんな自分があることを知るようになった。このような幸福感は、それまで感じたことのなかったものである。
 この間に歩いた渓は160を超えた。どれも想い出深い渓である。渓には、いつも同じ思いと感受性を抱く友があった。渓の記憶が心に残るのは、いつも傍らに友が在ったからである。そのような存在が幸運であったのだと、今になってつくづく思う。
 

 過去の沢の記録を加筆、訂正して『追想の渓』と題して、まとめようと思い立った。過去の記録は、必ずしも分かりやすく、読みやすいものではない。すべての記録に手を加える必要を感じている。ただ、できるだけその時の感動をそのままに残すようにしたい。
 160すべての渓の様子を、書き残すことは難しい。中でも特別に記憶に残る38の渓を選んで書き残し、さらに厳選してここに収録することにした。どの渓の記録にも、「ルート図」を付し、遡行や下山のルートをとらえ易くした。
 ただ、これは「ガイド本」ではない。その必要があれば、ウェブサイト「沢の風と空」の写真や遡行図を付した従来の記録を参考にしてもらいたい。
 
文末に、遡行の時間や下山の時間を掲載したが、いずれも休憩時間や昼食の時間を含むものである。あくまでも、参考時間として示したものだ。歩行速度は、若い人の記録と比べると、ゆっくりしているはずである。特に、2013年以降はゆっくり歩いている。

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